つい先日、知り合いのライターさんに教えてもらったネット上でフルオーダーメイドシャツが作れる『Original Stitch』というサービスが個人的に刺さったので紹介。一旦自分のサイズを測って登録しておけば、あとは店舗に行かずともネット上だけで自分好みのシャツが数分で作れるという素晴らしいサービス。
普段なかなかシャツを店舗に買いに行く時間がないサラリーマンだけでなく、外見で多少なりとも箔をつけて商談を成功させたい新卒営業マンにもオススメだ。
Original Stitch とは?
Original Stitch は上でも触れたとおり、完全にオンラインで自分の体格に合ったフルオーダーメイドシャツが作れるサービス。スーツに合うフォーマルなシャツからプライベートで着たいユニークなシャツを自分でアレンジし、3Dデザインで立体的に確認しながら5分程度でオーダーできる(上画像は実際に Original Stitch で作られたシャツ)。
このサービスは、2014年にシリコンバレーで BleuFlamme LLC によってローンチしており、エンジニアとして働く人々が「服を買いに行くのが面倒」という理由から誕生。シリコンバレーのローンチと同時に、株式会社 insprout の協力で日本でも展開している。
Original Stitch の特徴は以下。
- 数億通りのパターンから自分だけのオリジナルシャツをデザインできる
- 店舗に来店できなくても車内などで PC やスマホからオーダーできる(事前のサイズ測定は必要)
- 日本の工場で日本人の職人が手作りしており高品質
僕はエンジニアではないが、社会人になってから服を買うのが面倒という理由から、適当にその辺のスーツ屋で一番安い白シャツを買って1年間仕事をしてきた。だが、僕は元器械体操部なので一般人と比べると肩幅が広い割にウエストが細いなど、体型が特殊で市販のシャツが合わないこともしばしば。
スーツはオーダーメイドで作ったが、なかなかシャツまでは手が回らない。ただシャツこそ身体に一番密着するので今回思い切って作ってみることにした。
実際に Original Stitch で自分だけのフルオーダーシャツを作ってみる
まずはこちらからウェブサイトを開き、登録画面へと移る。
Original Stitch でシャツを作るためには自分の体型を数値で知る必要がある。計測はサイト上の動画で方法を教えてくれるので自分計測はできる。以前 Original Stitch の計測イベントがあったのでそれに参加してプロに測ってもらうことに。
なおサイズ測定はウェブサイトのほか、実店舗ではスーツセレクト恵比寿店で無料で行える。現状では恵比寿店のみでのサービスだが、今後計測できる店舗を拡大することも検討しているとのこと。
Original Stitch の画面上でシャツを作っていく
測ってもらった数値を基に、実際に Original Stitch のウェブサイトでシャツをオーダーしていく。
まずは一番ベーシックなシャツが表示される。ここから自分の好みのシャツのデザインに変更していける。自分のデザインしたシャツを、3Dで拡大や回転もできる。
なお価格は選んだ生地などにより変動する。
自分でデザインできる項目は14項目。それぞれ数パターンの選択項目があり、かなり細かいところまで指定できる。
まずはシャツのベースとなる生地を選んでいく。僕は “Sensor Dotted Blue Pinstripes” を選択。画面の左には選択した生地のデザインイメージがリアルタイムで反映されるので、実際に店舗で確認するようにデザインをイメージできる。
生地をクリックすると詳細な説明が表示される。生地の厚みなども分かるので、季節に合わせた生地を選んでシャツをデザインできるは嬉しいポイント。
次に袖の長さを選択。僕は夏でも冬でも着られるように長袖を選択。
次に襟のタイプを選択。フォーマルかカジュアルかをここで選べる。僕は仕事でシャツを着用したいのでフォーマルにしてみた。
次にポケットの有無。個人的にはポケットがあった方が使い勝手が良いのだが、今回はデザインを優先してポケットなしにしてみた。
次にボタンの種類を選択。記事執筆時点では15種類の中から選べた。僕はネイビーを選択。
次に襟の形状を選択。僕はファッションに詳しいわけではないので、無難にレギュラーを選択してみた。攻めたい人は襟にボタンが付いてるものも良さそう。
続いて襟の裏地を選択。襟の裏は汗で汚れやすいので僕は汚れが目立たない暗い色にしてみた。チラっと見える裏地が粋な印象。襟の裏地は63種類の生地の中から選べる。
続いて襟の表面の生地を選ぶ。ここは「選択なし」を選択。記事執筆時点では63種類から選択が可能。
襟の表地をあまり攻めすぎると、かなりキツイ印象になるので慎重に。上で紹介した例のように、色を選べばかなりお洒落なシャツになる(要センス)。
次に袖の形状を選ぶ。ここも基本設定のまま作成。
続いて袖の裏地を選ぶ。汗で黒ずみが発生しやすいところなので襟と同じく目立たない色で作成。
袖口の表面はあまり目立ちすぎないよう「選択なし」に。63種類の生地から選べる。
下前立ての生地も選択できる。画像ではどの部分を変更しているのか分かりやすくするため、派手な柄を選択しているが、ビジネスで使いたいのでここも「選択なし」で設定。ここも63種類から選択可能。
プリーツという部分も選択が可能。僕は「なし」にしたが、スーツで動き回ることが多い人はサイドプリーツなどをオンにすると良いかもしれない。
続いてイニシャルの有無を選択。筆記体など3種類からフォントを選択可能。
僕は筆記体で “Tobalog” とイニシャルを刺繍することに。
次にサイズを入力するページ。最初に測った自分のサイズを入力して完了。あとはクレジットカードや Paypal で支払いを完了すればオーダーは完了。オーダーしてからだいたい3週間前後で手元に届く。
自分でデザインして届いたフルオーダーメイドシャツがこちら!
届いたシャツがこちら。自分でオーダーしたシャツと初めてご対面。我ながらかなり良いデザインに仕上がっている(自己評価)。
実際に着用してみる
実際に着用してみたところ。器械体操部だったのでなかなか自分にぴったりのシャツはなかなか見つけられなかったのだが、フルオーダーメイドなので胸囲や腕の長さまでぴったり。
春から夏にかけて着たい爽やかな色合いとなっている。
裏地もポップでおしゃれな印象。よごれも目立ちにくいしオススメ。
タグには Original Stitch のロゴが。また襟カラー部分もオーダーする際よりもおしゃれな印象。
“Tobalog” の刺繍。「その刺繍なんて書いてあるの?」というところから、それとなく取引先にブログを書いている話ができ、商談をこちらに有利なフィールドに引きずり込むことも難なく可能(その後商談成立するか否かは別)。
襟とボタンはこんな感じ。厚めでしっかりしているので高級感がある。
まとめ
最初にサイズ計測するのは若干面倒だが、それは通常の店舗で購入する際も同じなのでそれさえ済ませてしまえばあとはネット上で好きな時に好きな場所で買えるのは嬉しい。
ただ襟の形状や袖口は選べる種類が多すぎて、僕のようなオーダーメイドシャツ初心者にはハードルが高い印象も受けた。この点は選択画面で「これが一番多くのユーザーに選ばれています」や「最もフォーマルな襟(袖)です」などコメントがあると良いかもしれない。
シャツは長野の工場など日本国内で生産されているため、非常に品質も高くスーツを着用した際の印象もだいぶ変わる。新卒のくせにオーダーメイドシャツなんか着て!と年長者からは言われるかもしれないが、部活など筋肉が完全に落ちきっていない体格の人などに是非オススメしたい。
以下のリンクから登録すると通常価格から1,500円引きでシャツをオーダーできる。今注文すると4月までには手元に届くので、春から気持ちを一新したい人はどうぞ。
・Original Stitch でシャツを作ってみる。