トバログが IBM(アイ・ビー・エム)のオウンドメディアに “本業の方で” 関わったので勝手にご紹介。ビジネス向けの媒体なのでガジェットレビューなんかはしていないが、一応記事も執筆しており、ブログにも関係があるのでトバログでも紹介しておきたい。
THINK Watson について
「THINK Watson」は IBM が展開するオウンドメディア。2017年1月17日にダークローンチ(一部のユーザーにだけ公開すること)した新しい媒体で、(IBM Watson を中心とした)最先端の AI 技術だったり、関連するネタなどを紹介する予定だそう。
「IBM = ThinkPad を作っていた会社」という認識の人も多いかもしれないが、実際は銀行などさまざまな業界システムの基盤づくりを手がける企業。(日本国内における) Apple Pay の決済でも IBM のセキュリティシステムが使われていることを考えると、見えないけど身近なところでお世話になっている企業ではある。
今回はその IBM のオウンドメディア「THINK Watson」に僕も『IBM Watson でコーディングのできないド素人がチャットボットを作ってみた』という記事を書いたのでちょっとだけ紹介。
なぜこの記事を書こうと思ったか。記事の編集後記的なところ。
「チャットボットの作り方」などは記事を読んでもらえればある程度分かってもらえると思うので、この記事では編集後記的なことを書いておこうと思う。
レビューブログだからこそ過去記事を活かしたい
- ブログや媒体の多くが過去記事をうまく活用できていない
- トップページに表示できる記事数には限りがある
- 現状検索エンジンからの流入に頼っているが SEO対策をしないと上位表示が難しい
現在の多くのブログやメディアは新しい記事を書けば古い記事が後ろのページに格納されるようになっている。カテゴリで記事を分けたりアクセス数の多い記事をランキング形式で置いたりはしているが、読者が読みたい記事にピンポイントに辿りつくのは手間がかかるのが現状だ。
ドラえもんの道具のようにすぐに読まれなくなることも少なくなく、自然とグーグルなどの検索エンジンからの流入に頼るしか無いのが現状。ガチガチのSEO対策をしているキュレーションメディアが上位に表示されたり、本当に知りたい情報(実際の利用者の生の声など)を紹介しているブログなどにはたどり着けないことも。
時事性の強いニュースメディアは別として、トバログのようなレビュー記事多めのブログは中長期的に読んでもらえることを前提として記事を書いているので、これでは非常に勿体無いと感じていた。
チャットボットで過去記事問題の解決の糸口を発見できるかも?
IBM Watson のオウンドメディア立ち上げに参画するにあたり、いくつか Watson API(Watsonを用いたアプリ的なもの) のサービスを利用してみた。その中に Watson Conversation API というサービスがあり、ある程度の段階までコーディングを必要とせずにそれなりのチャットボットが構築できる。それらの点で「ブログにも活かせるかも?」と思った。
他にもこういったサービスを使ってみたが、Watson の場合は機械学習を用いて、元データを入力すればある程度自動で分類、定型文以外でも認識してくれるのが便利。これなら個人でもある程度実用可能かな?と思い、作ってみることに。
分かる人が見たら「こんなの誰でもできるレベルじゃん。外部のシステムにも繋いでないし」と思われるかもしれないが、そこはトバログの知識が足りておらず、とりあえず第一回ということでここまでやってみたというところ。今後はブログ上のデータを抽出し、それらを上手く活用できればと思っている。
もちろんこのチャットボットを完成させたからといって完全に解決できるとは思っていないが、取り組んでみて分かることもあるだろうし、もしかしたらもっと詳しい人がヒントをくれたり、より良いサービスを作ってくれるかもと思っている。
連載っぽい感じにもなるのかなと思うのだが、その辺は記事の数字にかかってくると思うので、是非一度読んでもらえると嬉しい。ちなみに今のところは一部の人にのみ公開するダークローンチというてい。まだバグがあったり応答が遅かったりもするので、その辺は今後改善する予定だ。