さよなら MacBook Pro 2016。
先日からの大阪旅行で MacBook が盗難にあってしまい、約3ヶ月ほど愛用した MacBook(と過去一ヶ月間くらいのデータ)がお釈迦になってしまった。MacBook は肌身話さず手に持っていなかった自分が悪かったとして、30万円ほどの痛い勉強代になった。
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さて、問題は MacBook Pro にローカル保存していたデータ。仕事やブログなど、重要なデータはクラウドなどに保存をして、HDD にもバックアップは取っていたのでまだマシだが、それ以外のデータはもう戻ってこない。
仕事で2日間くらいかけて書いたハウツー系の記事が吹き飛び、これをもう一度書くのかと思うとかなり辛い。あとは現像した写真。こちらも基本的にはローカルに保存をしていて、64GB の SD カードがいっぱいになるタイミングで HDD にバックアップを取っていたが、ここ最近の現像済み写真は吹き飛んでしまった(一部は iPhone に保存はしているが)。
まあそんなこんなでけっこう厳しい思いをしているので、今回は「MacBook を取られたらすべきこと」「しておくべきこと」をまとめようと思う。
基本的には MacBook はただの箱で、中身はクラウドや別の場所に保存して、受けるダメージを極力減らそう。
MacBook が盗まれた!まずしておくこと
- iPhone などから「Mac を探す」で現在地を特定する(Mac側でオンに設定していた場合)
- Apple ID やグーグルアカウントのパスワードを変更する
- MacBook 購入時の箱やレシートに記載されているシリアルナンバーをメモする
- 紛失した場所(店やホテル)に遺失物はなかったか聞き込み
- (見つからなければ)警察に相談
まず「 Mac を探す」を確認しよう
MacBook を失くす前に絶対に確認したいのが「Mac を探す」がオンになっているかどうか。これがオンになっていれば、自分の MacBook がだいたいどの辺にあるのかがチェックできるので、紛失(盗難)の場所の目星がつけられやすい。
また、MacBook からアラートを出したり、遠隔でロックをかけたり、MacBook内のデータを削除することも可能となっている。紛失後の対応もかなり詳細にできるのでやっておいて損はない。
僕はこれまで使っていた Mac を売却する際にオフにしていて、その設定が現在の MacBook にも引き継がれていただめオフのままだった。なので MacBook を失くす前に絶対チェックしておこう。アップルの『Mac をなくしたり盗まれたりした場合|Apple』でも紹介されている。
Apple ID やグーグルのアカウントを変更する
位置情報から MacBook を見つけ出せなかった場合、Apple ID や グーグルのアカウントのパスワードを変更しておきたい。可能であれば、そのほかのサービス(エバーノートやDropbox なども)のアカウントパスワードも変更しておこう。
シリアルナンバーをメモして警察やお店に届け出よう
「Mac を探す」がオフになっていた場合、どうしようもないので MacBook を失くした可能性のあるお店に連絡し、特徴を伝えて遺失物が届いていないかを確認しよう。それでもダメなら警察へ。
警察に行く前に、必ず MacBook の箱やレシートに書いてあるシリアルナンバーをメモしていこう。これは MacBook が見つかった際に「僕の MacBook ですよ !」というのを証明するため。海外での紛失でも有効なので、絶対にメモをしてパスワードをかけてクラウド上にアップしておきたい。
明らかな盗難の場合(置き引きなど)、警察署で被害届などを書く必要があるので、結構時間がかかる。僕の場合は1時間以上かかった。国内であれば日本全国どこの警察署でも対応してくれるが、スムーズなのは現地の交番など。土地勘もあるし、直接その場でやりとりをしてくれるはずだ。
MacBook を紛失する前にしておくべきこと
PC の場合、もちろん本体の代金もイタいが、本当に辛いのはデータも一緒に紛失すること。仕事の書類や旅行の際に撮影した写真など、失くしたらもうどうしようもないデータを事前に保護しておくシステムを構築しておきたい。
僕が MacBook を失くす前にしておいて良かったコト
- メモなどの重要なデータは基本的にクラウド上で取っていた
- ブログで使う写真などはデータはクラウドサーバーにアップしていた
- 一ヶ月に一度は TimeMachine でバックアップを取っておいて良かった
- 古いけどとりあえず別の MacBook を所有しておいて良かった
僕が MacBook を失くす前にしておけば良かったコト
- デスクトップに置いているデータを iCloud と同期しておけばよかった
- 「Mac を探す」を確実にオンにしておけばよかった
- TimeMachine でバックアップを毎日取っておくべきだった
- 現金ではなくカードで購入しておけばよかった
基本的に僕はデータをクラウド上で管理するように心がけていたので、すべてのデータを失うことはなかったのは不幸中の幸いだ。ブログはワードプレスでの運用なので、基本的にデータはクラウドサーバーに保存している。なのでこちらも問題なし。
- ブログや仕事のメモ:純正メモアプリの iCloud 上で保存している
- タスクリスト:グーグル Keep などこちらもクラウドで管理
- ブログ:レンタルサーバー上に画像も記事も保存
デスクトップのデータを iCloud で同期
「デスクトップのデータを iCloud で同期」は絶対にしておこう。僕の場合、ダウンロードした新しいファイルや手をつけている途中のデータはデスクトップ上に置いていた。なのでここを iCloud で同期するように設定しておけば、僕の場合は最高のバックアップになる。ただデメリットがあるとすれば
- (人にもよるが) iCloud への課金が必要
- テザリングなどモバイル環境で Wi-Fi に接続した際には通信速度制限に引っかかる可能性がグッと高くなる
というところ。ただ、これを設定しておけば画像だけでなく Word や PowerPoint などの書類も保存しておけるので、月々数百円の課金でバックアップが取れるのであれば設定しておきたい。
設定方法は、MacBook のアプリから「システム環境設定」>「iCloud」>「iCloud Drive」>「オプション」>「”デスクトップフォルダ”と”書類”フォルダ」のチェックをオンにしておけば大丈夫。
TimeMachine を利用して外付け HDD にもバックアップ保存しておこう
いくらクラウドで自動バックアップを取っていても、ローカルにあるすべてのファイルをクラウドに保存するのは大変だし、お金も(アップロードする)時間もかかる。重要なファイルや画像などはクラウドにアップロードしておくとして、すべてのデータは外付け HDD を購入して保存しておきたい。
そうすれば紛失の際だけでなく、MacBook を買い換えるというときにも便利だ。ちなみに僕は以下の外付け HDD を購入した。3TB なので、バックアップだけでなく、音楽や写真などさまざまなデータを一貫して保存できる。
盗難保証のあるクレジットカードで購入する&保証サービスに入っておく
これまで紹介したデータの保護だけでなく、MacBook 本体にも保証などをかけておいて万が一に備えたい。
MacBook の保証といえば「AppleCare+ for Mac」が有名だが、こちらは過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(最大2回まで。1回につき、画面または外部筐体の損傷は11,800円、そのほかの損傷は33,800円の税別サービス料がかかる)のみで、紛失や盗難には対応していない。
ちょっと前までは盗難保証を謳う店舗サービスもよく見かけたのだが、今ざっと調べた感じでは「水没」や「火事」などはあっても盗難は保証に含まれないもよう。
とくに MacBook はカスタマイズすると基本的にはオンラインでしか購入できないので、クレジットカード会社の「ショッピング保険」を利用するのがベストかもしれない。まずは自分が持っているクレジットカードのショッピング保険を確認しておこう。
まとめ
「形あるモノはいつか失う」とはよく言ったもので、これは仕方がないと思っている。盗難はいくら気をつけていても起きること(とくに PC などの高級な製品は)なので、万が一のことを考えて事前にデータのバックアップなどを取っておきたいところだ。