【 #29 カバンの中身】シンガポール在住、オーストラリア人動画クリエイターの持ち物


好きなコトに熱中していたり、真剣な眼差しで仕事に取り組む人のカバンには、いったいどんなモノが入っているのだろう。そんな興味からスタートしたカバンの中身を見せてもらうこの企画も、今回で29回目。

今回は前職で仲良くなったオーストラリア人の動画クリエイターであり、自身の動画制作会社『Laneway Entertainment』の代表である Brandon Lane(ブランドン・レーン)氏のカバンの中身を見せてもらった。24歳という若さながら、圧倒的なクオリティを誇る動画を制作するブランドン氏。そのカバンの中にはいったい何が入っているのだろう。

 

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Brandon Lane について

Brandon(ブランドン)は、オーストラリアの動画クリエイター。平日は企業のプロモーションのためにキレッキレのプロモーション動画を制作し、休日は自分で撮影したクリエイティブな動画を撮っている。

僕が前職で日本アイ・ビー・エムのオウンドメディア立ち上げに参画していた際に、IBM オーストラリアから3ヶ月間来日していた動画クリエイターだ。互いにカメラが好きで、年齢もほぼ同じ(僕が当時24歳で、彼が23歳)ということで仲良くなった。

 

日本 (A7Sii Film) from Laneway Entertainment on Vimeo.

動画を作るのが趣味だと話す彼を横目に、最初は「動画ね~、はいはいユーチューバーでしょ?」と思っていたのだが、実際に彼が撮った動画を見て驚愕した。実写とグラフィックを上手く織り交ぜ、スタイリッシュに日常の風景を撮影し、編集している。スピード感があるし、色味も美しい。

 

A7sii from Laneway Entertainment on Vimeo.

こちらはソニー α7  S ⅱの商品紹介動画。短めだが、ブツ撮りも、もはや公式を抜いたクオリティなのではないかと思うほどに綺麗だ。文字で製品の良さを訴求するブロガーは周りにたくさん居るが、動画で訴求するクリエイターと出会ったのは彼がはじめて。それ以来、3ヶ月間だけ日本に来ていたブランドン氏とは、よく写真を撮影しに行ったり、将来について話すようになった。

 

Tobalog from Laneway Entertainment on Vimeo.

余談だが、トバログでもコラボしたいと思って動画を作ってもらったのだが、未だ公開できておらず。

 

こんな感じでクールな動画を制作するブランドン氏。先日『【スクートで行くシンガポール旅行記】海外のカフェという非日常の空間で、ブログを書くという日常』で書いたように、シンガポールに一週間旅をした際に、カバンの中身の撮影が実現。そんなブランドン氏のカバンの中身を見せてもらった。

 

ブランドン氏のカバンとその中身

機材を持ち運ぶため、基本的にはカメラバッグ愛用している。

 

ブランドンのカバンの中身はこんな感じ。15インチの MacBook を2台持ち歩いたり、レンズやドローンなどさまざまな撮影機材をカバンの中に収納している。

 

  1. Mac Book Pro’s – 2.9 GHz i7
  2. iPhone 7 Plus
  3. Galaxy S7 edge
  4. Asumederu の財布
  5. Wildcat ii Stabilizer
  6. 映像確認用モニター:Aputure VS-2 Monitor
  7. DJI Mavic Pro とコントローラーとバッテリー x 2
  8. α7 シリーズのバッテリー x 4
  9. α7 S ⅱ
  10. ソニーのアクションカム
  11. レンズクリーナー
  12. フィルター
    ・Tiffen Variable ND 200
    ・HOYA Diffuser
    ・Kenko Close-up No.1
    ・Kenko Close-up No.2
    ・Kenko Close-up No.3
    ・Kenko Pro Softon [A] ・DHG Super Lens Protect
    ・XS-Pro Digital HTC-POL MRC Nano Circular Polariser
  13. Ziess Loxia 85mm F2.4
  14. Ziess Loxia 21mm F2.8
  15. Ziess Loxia 50mm F2

 

PC:15インチの MacBook


動画編集のために2台の15インチ MacBook Pro を持ち歩く。スペックはいずれも 2.9GHzクアッドコアのモデル。シンガポールで仕事を始める前にオーストラリアで自費購入したモノが1台、もう1台は IBM シンガポールで社員用に配布された MacBook Pro だとのこと。

動画編集を快適に行うには、グラフィックボード搭載の 15インチじゃないと厳しいそうだ。ちなみに「なぜ MacBook なの?(Windows じゃダメなの?)」と訊ねると、「Retina ディスプレイが綺麗だし、OS X の使い勝手が最高だよ」と教えてくれた。

 

スマートフォン:iPhone 7 Plus と Galaxy S7 edge

スマートフォンは iPhone と Galaxy S7 edge を愛用。最近はもっぱら iPhone 7 Plus を使用している。ケースは日本で購入したモノ。ナンバープレートのようなデザインがツボだったそうだ。

 

Asumederu の財布

日本で仕事をしていたときに、渋谷のロフトで購入した Asumederu の財布。小型でミニマリスティックなデザインが気に入っている。仕事柄、各国を飛び回ることが多いブランドン氏。ちょっとのクレジットカードと現金が入るこの財布が気に入っているという。

 

カメラ:α7 S ⅱ

ブランドンが愛用するカメラは、ソニーの α7 S ⅱ。一番重要なのは映像のクオリティで、ソニーが手がける α7 S ⅱ の 4K 動画のクオリティが自分の理想にピッタリだったそうだ。 Blackmagic Design のシネマカメラも所持しているが、圧倒的に α7 S ⅱ の色味やディテールなどが好みで、普段はこちらを持ち歩くそうだ。

コンパクトでどこにでも持ち歩けるし、気軽に動画が撮影できるのも嬉しいポイント。

 

レンズ:Ziess Loxia シリーズ

Sony α7シリーズカメラのために設計された Ziess Loxia のレンズを3本所持。左からそれぞれ 50mm F2、21mm F2.8、85mm F2.4 という布陣で持ち歩く。キヤノンのレンズを売却し、日本に来て1ヶ月目にすべて買い揃えたそうだ。

完全にマニュアル操作となるが、動画の撮影にはこの3本のレンズが欠かせないとブランドンは話す。色味も好きだし、何よりスムーズにフォーカスを調整できるのが素晴らしいポイント。

 

レンズフィルター

  • Kenko Close-up No.1 (Yodobashi Camera, Tokyo)
  • Kenko Close-up No.2 (Yodobashi Camera, Tokyo) Kenko Close-up No.3 (Tokyo)
  • Kenko Pro Softon [A] (Yodobashi Camera, Tokyo) DHG Super Lens Protect
  • XS-Pro Digital HTC-POL MRC Nano Circular Polariser

レンズだけでなくフィルター類も、動画の撮影には欠かせないとのこと。 XS-Pro Digital Nano Circular Polariser は、強い照明の下でも白飛びさせずに撮影することができ、より美しい動画となるそうだ。最近一番使っているのは『ND 200 filter』とのこと。

 

 

Wildcat ii Stabilizer

日本で購入した手動スタビライザー(ジンバル)。動画を撮影する際に、手ブレが目立たず安定した映像に仕上がるとのこと。手動なので都度バランスを調整する必要はあるが、電動は高くて重いので、普段は小さく折りたためるこちらのスタビライザーを持ち歩いている。中野で購入。

 

ドローン:DJI Mavic Pro

空中からの映像を撮影するためにオーストラリアで購入した DJI の Mavic Pro。コンパクトに折りたためるし、綺麗な映像が撮影できるのがポイント。主にオーストラリアでの空撮に使用。日本もそうだが、シンガポールを含めその他アジア圏ではドローンの法律が厳しく、自在に飛ばすことができないそうだ。

 

イヤホン:Bose QuietComfort 20i Acoustic Noise Cancelling headphones

「Bose のノイキャンイヤホンが旅行の多い僕にとっては最高の相棒なんだ」と話すブランドン氏が愛用するイヤホンは、Bose QuietComfort 20i Acoustic Noise Cancelling headphones。Bose 最高峰のノイズキャンセリング技術で地下鉄や飛行機での移動が多いブランドンにとっては最高のイヤホンだそうだ。

 

ブランドン氏の部屋と作業環境

ブランドン氏が住むのはタワーマンションの17階の1LDK。家賃は17万円ほど。物価が高いシンガポールでは比較的安いほうだったそうだ。シンガポールは非常に小さい国で、日用品からガジェット類まですべてが輸入品。そのため生活コストはかなりかかるため、多くの人はシェアハウスをしている。ブランドン氏は、メキシコ人の彼女と二人暮らしだ。

 

最上階にはプールやジムが備わっている。日本に住んでいるとこの生活が羨ましいと感じるが、シンガポールでは、たいていどんな住まいでもプールとジムくらいなら備わっているとのこと。

余談だが、先日のシンガポールでは、一週間居候させてもらっていた。詳しくは『【スクートで行くシンガポール旅行記】海外のカフェという非日常の空間で、ブログを書くという日常』で紹介している。

 

ブランドン氏の作業部屋

普段家で作業する際はこんな感じ。2畳ほどの書斎スペースが備わっていて、そこにデスクとキーボード類を設置して作業しているそうだ。仕事が終わり、家に帰るとたいていはこんな感じで動画を編集しているとのこと。

 

使用ツール

Final Cut Pro

DaVinci Resolv

Logic Studio X

基本的にはこの3種類のツールを組み合わせて動画を編集する。実際に作業風景を見せてもらったが、なにをやっているのかはよくわからなかった。

 

 

ブランドン氏に色々聞いてみた

 

Q:どんな仕事をしているの?

IBM シンガポールで企業のコーポレートプロモーションの動画制作の監修をしているよ。内容はさまざまで、最近だとクライアント企業に対して企画提案をするための動画とかを撮っているね。

IBM – Optimal Me App from Laneway Entertainment on Vimeo.

休日は自分で立ち上げた動画制作会社「Laneway Entertainment(ラーンウェイ・エンターテインメント)」での動画を撮ったり編集したり……仕事というよりも趣味でクリエイティブな動画色々撮っているから、気になる人は「www.laneway.tv」をチェックしてみてね。

 

Q:なんで動画制作の道に進もうと思ったの?

動画制作の入り口はアニメで、そこから映画や動画に興味を持ったのがはじまりかな。生まれ育ったのはオーストラリアだけど、日本のアニメのスタイルが好きで、昔からよくアニメに囲まれた生活をいていたと思う。高校を卒業した後、大学ではアニメーション学の学士号を取得して、そこから VFX(実写と CG を組み合わせた映像)と Compositing in film(合成技術)にフォーカスし始めて、今のスタイルに辿りついた。

アニメだけじゃなくて、西洋とアジアの映像スタイルの両方から学んで、自分流のスタイルを作り上げたいんだ。

 

Q:今はシンガポールで企業プロモーションのために動画を制作しているわけだけど、次はどんなキャリアを歩もうとしているの?

僕の人生でのメインは「Laneway Entertainment」なんだ。Laneway Entertainment では、歌手とかミュージシャン、パフォーマーとかのクリエイティブな活動をしている人たちのプロモーション動画を制作していきたい。僕も学生時代はバンドをやっていたからね笑

まだ無名のクリエイターを、動画を通じてみんなに知ってもらう手段の一つとして、最高にクールな動画を撮影したい。とくに日本のディレクターや動画編集者、ミュージシャンと繋がって、日本のカルチャーをシンガポールで拡げていきたいと思ってる。

僕と仕事してみたい人はぜひ連絡ください!(英語で)

 

まとめ

こんな感じでブランドン氏のカバンの中身を紹介してみた。仕事でも趣味でも動画を制作している24歳ということで、年齢がほとんど同じなブランドン氏。僕は写真や文章での表現で、彼は動画というコンテンツの違いはあれど、基本的に「人になにかを伝えたい」という点では同じなので、これからも互いの文化の違いで良いところは取り入れて成長していきたい。

 

 

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