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【追記】なぜ高い?重くなった?ポメラ DM200 の気になることを広報担当者に聞いてみた

【追記】なぜ高い?重くなった?ポメラ DM200 の気になることを広報担当者に聞いてみた

pomera-dm200-review1-14トバログでは『最新ポメラ「DM200」を1週間使ってみた率直な感想。iPhone や Mac とのメモ同期が便利でした』などで紹介しているキングジムのポメラ DM 200。5年ぶりの新作ということで真っ先に買い換える人もいれば「なんでこんなに高いんだ!?」「なんで重くなってるんだ!?」と買い換えを躊躇する人も多いはず。

そこで今回、僕がポメラ DM 200 の疑問に思ったところを広報担当者に質問してみたので、その内容を記事にしておきたい。

 

ポメラ DM200 で気になったことを広報担当者に聞いてみた

pomera-dm200-review1-8僕がポメラ DM 200で気になったポイントは以下。

  • 前モデル(DM100)と比較して重くなったのはなぜ?
  • 前モデル(DM100)から値上がりしているのはなぜ?
  • 電池駆動からバッテリー駆動に変更となった理由は?
  • なぜ細長い形状をしているのか?(VAIO Type-P などを意識している?)

といったところ。これは従来のポメラを知っている人であれば、誰しも疑問に思うことだろう。メディアなんかだと発表会でその場で質問できるのだが、トバログはその場に居合わせることができなかったので電話で聞いてみた。

前モデルの DM100(399g)から 580g と重くなったのはなぜ?

理由は2つあります。1つは「ATOK の性能向上に伴い CPU をパワーアップしている」。2つ目は「キーボードの剛性を向上させたため」です。

まず、DM200 の ATOK はPC版と同等の高性能変換エンジンを搭載しています。従来の DM100 と比較して 3倍の語彙数となり、理工学や人文科学、法律経済など17種類の補助辞書も搭載します。これらの機能を快適に使うためには、従来機の CPU ではパワー不足のため、DM200 にはより高性能な CPU を搭載しているため(11/07訂正:高性能な CPU を問題なく動かすためのバッテリー搭載のため)若干重くなっています。

また、DM200 では従来機よりもキーボードの剛性が向上しました。従来機ではキーボードが撓む(たわむ)ことがあったのですが、DM200 ではテキスト入力に集中するため、キーボードの剛性を向上させてたわみを軽減しています。快適性と引き換えに多少重くなりました。

なお、DM100 の重量は筐体のみのもので、実際お使いいただく際には単3電池2本が必要なので、スペックよりも約50gほど重くなります。

DM 200( 4万9,800円)は従来機(3万6,000円)から値上がりしているのはなぜ?

価格が上がった理由としてはATOK のライセンス料」、「高性能化した CPU」、「無線LANモジュールの搭載です。

(11/07訂正:これらの要因だけでなくディスプレイや高性能CPU、無線LANなどハードとソフトの両面で改良を重ねた結果とのことで、ATOK のライセンス料に関する事実はないとのことです。情報の受け取り方に齟齬があり事実と異なる情報を公開したことを謹んでお詫び申し上げます。)

DM200 は、従来機よりもより賢い ATOK を搭載しているためライセンス料が上がっています。またその ATOK に対応するために、より高性能かつ高価な CPU を搭載しています。また、ポメラ Sync などを可能にする WiFi 通信を可能とする「無線LANモジュール」を搭載しました。

より快適にポメラをお使いいただくために、様々な機能を追加しているため価格が上がっています。

お客さんから価格に関してどんな問い合わせをもらっているか

もちろん価格が高いという声もいただきますが、ライターさんや作家さんなど物書きを専門としている層がポメラのターゲットです。道具として使っていただくためには価格や重量よりも快適さが重要となるため、その方面の方々からの反応は上々です。

従来機の電池駆動からバッテリー駆動に変更となった理由は?

pomera-dm200-11(画像転載元:キングジム)
バッテリー駆動へと変更になった理由としては「モバイルバッテリーを所有している人が増えているため」、「CPU の性能向上に伴いより消費電力が大きくなったため」です。

これまでのポメラは、外出先でも手軽に入手できるように電池駆動を採用してきました。しかし、近年のスマートフォン普及に伴い、モバイルバッテリーを所持している人が増えたので、電池よりも手軽に電源が確保できるとのことでバッテリー駆動となっております。

乾電池は手軽に入手が可能ですが、替えの電池を持ち歩くので結果として重くなったり、使用済みの電池の廃棄に困りますよね。そういったデメリットもあり、今回はバッテリー駆動に変更し、お手持ちのモバイルバッテリーから気軽に充電できるようにしました。

また CPU の性能向上による消費電力の伸びにより、電池駆動よりもバッテリー駆動の方が安定して使用できるというのも変更に至った理由の一つです。

なぜ細長い形状をしているのか?(デザインは VAIO Type-P などを意識している?)

pomera-dm200-review1-10まずポメラDM100は、打ち心地を追求するため、折りたたみ式のキーボードではなくストレートタイプのキーボードを採用しました。そのキーボードのサイズを最大サイズとして、液晶画面などの大きさを突き詰めた結果、あのように細長い形状とサイズになりました。

また、DM200では、DM100の時に右上についていた「ミミ」がなくなり、よりシンプルな形状になりました。これは、日常的に使う「道具」のようになってほしいという願いからです。 道具はどれも無駄な装飾のないシンプルなものが多いと考えます。地味ながらもよく馴染む、飽きのこない「道具感」がでるようなデザインにしました(VAIO Type-P とのデザインの関係性に関する回答は得られず)。
 

まとめ

DM200 は、スペックだけ見ると一見改悪のようにも思えたのだが、高くなったり重くなったりにはそれなりの理由があった。当たり前といえば当たり前なのだが、ターゲットとなる層はポメラを「ガジェット」というよりも「手放せない道具」としている層に向けた製品のため、性能が向上すれば価格はある程度関係なさそうだというのは納得できた。

ガジェットとしてちょっと使ってみたい、ブログの下書き用に欲しいというにはちょっと高めだが、道具として必要不可欠な人にとっては機能が向上して嬉しい製品なのだと感じた。

【ポメラ DM 200 に関する記事】

↓アマゾンだと記事執筆時点でケースと液晶保護フィルムとシリコンクロスがセットで定価くらいとお得です。本体のみなら定価より5,000円くらい安いようです。