先日『実機を試して「GPD WIN」ポチりました。円高とか独身の日セールで X7-Z8700 が送料込み3万円台』という記事で紹介した 3DS LL サイズの Windows PC「GPD WIN」が届いた。この記事では開封の儀と簡単な使用感をお伝えしたい。
これから購入を考えている人にとって有用なレポートができれば幸いだ。
「GPD WIN 」届きました。まずは開封の儀など
こちらが GPD WIN のパッケージ。中華端末ながら高級感がある黒い箱が期待感を膨らませる。ちなみに今回は Ali Express というところで購入したが、GrarBest や赤札天国、早く欲しい人はアマゾンでも購入することができる(アマゾンは高い)。
パッケージを開けるとすぐに GPD WIN が登場。だが白い袋に入っているので、 iPhone のように開けた瞬間にご対面というわけではない。
付属品のパッケージングも凝ったデザインとなっている。
付属品はAC アダプタと USB Type-C 、それと EarPods に酷似したイヤホンも付属している。
こちらが GPD WIN の本体。3DS のような風貌だが、ラメ加工のせいで若干安っぽい印象が拭えない。この辺は仕様上仕方のないことなので、木目調のスキンシールでも貼っておきたい。
サイズ感はこんな感じ。左上から New 3DS、GPD WIN、ゲームボーイミクロ、iPhone 7 Plus。僕自身 3DS LL を所有していないので比較はできないが、だいたい iPhone 7 Plus と近いサイズ感をしている。
ニンテンドー 3DS LL のような風貌のパームトップPCながら、 Windows 10 を搭載しグリグリとゲーム感覚で PC 操作することができる。
ちなみに New 3DS と GPD WIN を開いたところはこんな感じ。
電源を入れ、付属のプロダクトキーを手動で入力する。あとは通常の Windows PC のように設定していけばすぐ使えるように。Windows 10は、言語を日本語に設定すれば自動で日本語化してくれるのでラクだ。
GPD WIN をちょっとだけ使ってみた感想
実際に GPD WIN を数日間触ってみた。まだ数時間しか使ってないのでなんとも言えないが、GPD WIN は持っていて損はない端末と言えると思う。これまでにもパームトップ型の PC は発売されているが、GPD WIN が最新ということもあり、現状で最も優れたパームトップ型の端末だと言えそうだ。
ゲーム用途がメインの端末のようだが、このサイズの Windows 端末を1台くらいは持っているといろいろと捗るはず。それではちょっとした使用感を紹介しておきたい。
GPD WIN のキーボードはちょっと微妙。これは慣れないかも。
以前『実機を試して「GPD WIN」ポチりました。円高とか独身の日セールで X7-Z8700 が送料込み3万円台』という記事を書いた時には「結構イケそう!」と思ったのだが、じっくり使ってみるとやはりキーボードはかなり打ちづらい。
これはサイズの問題ではなく、キーの形状に問題があると思う。GPD WIN のキーはドーム状になっており、気づいたら隣のキーも押していたりミスタイプが増える(個人的にはソフトウェアキーボードの方が打ちやすいくらい)。
キー配列自体は通常の USキー配列なのだが、ファンクションキーやシフトキーなどを指でポチポチやるのは難しいので何か工夫が必要そうだ。
ちなみにキーサイズが同じくらいの BlackBerry Passport は、キーが中心部から内側に向かって斜めになっているので、打ちたいキーをポチッと押すと、ミスタイプも少なく打ち込むことができる。
ちょっとした訂正などであれば良いのだが、外出先でもガッツリ記事を書きたい人はこういったキーボードがあると良さそうだ。キーボードを持ち歩いてもラップトップ PC を持ち歩くより遥かに軽い。
ちなみに↓のツイートは「『Think Tablet 2 Bluetooth キーボード』レビュー。スタンド&トラックポイント付きでどこでも作業」で紹介しているキーボードを組み合わせている。
GPD WIN を快適に使う方法 pic.twitter.com/1md0STTisU
— トバログ(中の人) (@defreech) 2016年11月20日
マウス操作はデフォルトでは使いづらい
GPD WIN には、ポインティングデバイスとして 3D スティックのようなものでカーソルが操作できる。普通のタブレットと比べるとかなり便利なのだが、カーソル速度の緩急の調節が難しく、細かいボタンを押したりするのにはあまり向いていない。
この辺はマウスの細かい設定で変えられそう(スティック + 別キーで早く動かすなど)なので、そのうち調節していきたい。
ディスプレイが思いのほか綺麗
最初スペックを見たときに 5.5インチディスプレイで 1280 x 720 という解像度には若干物足りなさを感じたが、実際に使ってみると全く問題ないどころか、むしろ発色の良さに感動した。
比較的安くてニッチな端末は、液晶ディスプレイの解像度は高いものの発色が微妙だったりすることもしばしば。GPD WIN もそんな感じのザラザラ液晶なんだろうなと思っていた分、期待を超えてきた。小型端末の液晶ディスプレイだからこそ、安価で質の良いスマートフォン用ディスプレイが入手できたのかもしれない。
ただ全体的にかなり細かいので、この辺はサイズ調節が必要だろう。この画面のまま電車で弄ると酔ってしまう。
サイズ感とインターフェイスは最高
まずなによりも 3DS LL サイズの筐体にフルで使える Windows が搭載されているのは本当に心強い。普通サイズの USB(Type-A)が備わっているので、USBメモリやスマートフォンとのちょっとしたやり取りでも特殊なアクセサリは必要ないのは嬉しい。
まとめ
僕は今回、発売直後ではなく他の人のレビューを見たり実機を確認してから購入したのでレビューとしてはかなり遅い方。なのでとりあえず簡単に僕が感じたことをつらつら書いてみた。
GPD WIN はゲームで遊ぶ端末としても人気だが、基本的に小型の Windows PC なので、外出先でちょっとした資料やブログ記事の修正、リンクの挿入がスマートフォンよりも快適にできる。これだけでも購入する価値はありそうだ。
国内だとアマゾンやヤフオクでも買えるが、価格的には GearBest などの中華系ECサイトで購入したほうが安い価格で購入できる。ちなみに僕は AliExpress で直接 GPD から購入した(現在は4万円程度で購入できる)。