昨年まで無印良品のチェックリストを日々のタスク管理に使っていたのだけど、それだけのために毎回捨てるのはもったいないと思い、今年からタスク管理を電子書籍端末で行うようになった。「常にメモが表示できるアナログの良さ」と、「書いたメモをクラウド経由で共有できるデジタルの良さ」が両立できるため、これが想像以上に快適だ。
一時期は iPad の手書きメモを使ったり、Windows や Mac の付箋アプリを使ったりもしたのだけど、やはり「いつでも見られる(常に表示しておく)」「いつでも書ける」のようなメモにおける手軽さは紙がベストだ。一方で紙のデメリットは「毎日1枚ずつ紙を捨てる」「書いたメモは写真に撮らない限りはデータ化できない」の2点。まあタスク管理程度ならデータ化する必要はないのだけど、時代はサスティナブルに向かうなか、紙資源をタスク管理のためだけに捨てるのはもったいない。
限りなくアナログに近くデザイン的にも好きな電子メモ『ブギーボード』の導入を考えたが、「メモをするためにもう一枚タブレットを増やすのもなあ……」という悩みもあり、購入を見送った(ただし冷蔵庫用に家族の買い物リストとして買う予定)。アナログだけどサスティナブルなホワイトボードはどうかというと、誤って触ると黒くなるし、消す際にも黒いインクの粉が発生するから、そこがちょっと使いづらい。1人用としてデスクに置いて使うのはちょっと微妙だ。
どうしようかと悩んでいたところ、愛用中の電子書籍端末『BOOX Nova 3 Color』が目に入った。このタブレットは電子ペーパーを搭載するAndroid端末で、なんとワコムのペンで手書きメモができる。
電子ペーパーなのでディスプレイを更新するとき以外はほとんどバッテリーを消費しないし、バックライトやWi-Fiなどをオフにしておけば丸一日、好きなときにペンを走らせてメモできる。iPad は常に表示させておくとバッテリー消費や点灯している状態で放置することの罪悪感もあるけれど、電子ペーパーならばその悩みも解決だ。案の定、丸一日メモを表示させても2%程度しかバッテリーが減らなかった。
僕はまだ純正のメモアプリしか使っていないけど、Android の手書きメモアプリをインストールすれば、好みのアプリが使えるかもしれない。もちろんメモとして使わないのなら読書端末として使える。そんな可能性も感じているから、電子書籍端末をメモ帳にするのはアリだと思う。
とまあここまで色々と書いているが、みんなにおすすめかというと、価格的にもわざわざ買うべき端末ではない。多分みんなは iPad mini を買ったほうが幸せになれるはずだ。ただし電子ペーパーが好きな人や、活字本を Kindle やその他アプリなどで読む人にとっては、これをメモ帳として活用するのも悪くない選択肢だと僕は思う。
↓トバログが持っているモノ。だけどカラー電子ペーパーはコントラストが低く全体的にグレーなので、モノクロ電子ペーパーのモデルに買い換える予定。