懐かしいガジェットを発見したので紹介。このゲームボーイミクロに似たゲーム機は、Android OS がまだ日本で普及する以前に密かなブームとなった中華ゲーム機『丁果(Dingoo) A320』だ。
一部のガジェット好きには見覚えのある人もいるかもしれないが、初めてみるという人のために紹介したい。
表向きはメディアプレーヤー、裏中華ゲーム機 丁果 A320
この A320 、表向きな位置づけとしては、動画も音楽も楽しめる中華製マルチメディアプレーヤー。見た目はゲームボーイミクロを彷彿とさせるデザインで、ご察しの通り各種レトロゲーム機のエミュレーターがインストールされているのが特徴。
ゲームデータさえあれば、アタリなどのレトロアーケードゲーム機からゲームボーイアドバンスまでプレイできる。エミュレータを搭載していること自体は厳密には法に触れず問題はないのだが、問題はユーザーがソフトのデータをどこから入手するか。自分の所有するゲームソフトから、専用の吸い出し機を使ってデータをインポートする分には問題ない(はず)。
しかしゲームソフトのデータを海外サイトからダウンロードして使うと、完全に著作権法に引っかかり違法となる。以前マジコンなるものが流行ったが、ゲームデータをダウンロードして使うユーザーが後を絶たなかったために規制された。
[amazonjs asin=”B004QFIAHU” locale=”JP” title=”丁果 Dingoo A380 Mini Black / ポータブルメディアプレーヤー”]なお僕が A320 を知った理由は、高校生のころに家電批評で怪しい中華ゲーム機として掲載されていたから。調べたら当時はアマゾンでも約8,000円程度で売られていたのでお年玉で購入。現在も後継機が高値で売られている。
実際に起動してみる
こちらが A320 本体。古い中華ゲーム機ながらスタイリッシュなデザインで古さを感じさせない。なお本体色はホワイト以外にブラックが用意されている。
今更スペックなどを並べてもピンとこないので記載しないが、4GBの内蔵ストレージと、mini SD に対応している。少ないと思われるかも知れないが、基本的にレトロゲームは容量が小さいので問題はない。
起動すると早速危なそうな UI。PSPのそれにしか見えないが、他製品の良いところは惜しげも無く吸収する点は評価したい。
実際にゲームボーイのエミュレータを起動させてみた。特に問題なく動く。
ゲームボーイアドバンスは、時々音が怪しいソフトもあるがプレイ自体は特に問題なし。
まとめ
昔は Android OS のように、モバイル機器でエミュレーターの起動環境がほぼなかった(iOS 3.0の脱獄もかなり難易度が高かった)ので、割とこういった中華ゲーム機が人気だったように感じる。
今ではスマートフォンの普及により完全に忘れ去られた中華ゲーム機だが、その何とも言えないパクリっぷりやクオリティの高さを思い出したので紹介してみた。
エミュレーターでは、ゲームソフトを買った時の高揚感や、久しぶりにやるゲームソフトの接触が悪くてフーフーするなどの「ゲームの付加価値」を忘れてしまいがちだが、気軽にさっとポケットから取り出してどこでもゲームをプレーできるのが良いところ。
今では(というか数年前から) Android OS を搭載したゲーム機も存在する。
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手持ちの Android 端末でエミュレーターを楽しむ際は以下のようなコントローラーを使うことをオススメする。
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なおゲームデータの吸い出しは、パチモンTVなどで売られている吸い出しツールを使用しよう。