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世界最小最薄を謳う Bluetooth キーボード「Wekey」レビュー。打鍵感がなく常用は難しい印象

世界最小最薄を謳う Bluetooth キーボード「Wekey」レビュー。打鍵感がなく常用は難しい印象

クラウドファンディングサイト Makuake で出資を募っていた世界最薄・最軽量を謳う Bluetooth キーボード『Wekey(ウィキー)』が届いたので簡単にレビュー。

薄いキーボードとスマートフォンだけでブログの下書きくらいはできるようになりたいと思い、僕も出資してみた。コンセプト自体はかなり面白いが、打鍵感はなくキーボードとして常用は難しい印象。


 

Bluetooth キーボード「Wekey」について

Wekey は、韓国のスタートアップ企業が Indiegogo で出資を募っていた世界最薄・最軽量を謳う Bluetooth キーボード。国内ではMakuake で出資を募り、100万円の目標出資額に対して約7倍となる700万円を調達している。

Wekey を折り畳んだ状態の最薄部は 6mm(オープン時は3mm)、重さは約95g と、レストランなどの伝票を挟むボードのような印象。対応する OS は Windows、iOS、Android OS とのこと。180mAh のバッテリーを搭載し、フル充電の場合、1日1時間の使用で1ヶ月間使用可能としている。

iPhone 7 Plus と比較したところ。縦幅は Wekey のほうが長いものの、横幅はそこまで変わらない印象。一緒に持ち歩いても違和感のないサイズ感だ。

厚さは iPhone 7 Plus のほうが若干厚め。

キーボードのパッケージはこんな感じ。僕が購入したのはホワイト。筐体カラーは2色展開で、他にはブラックもある。今回は僕の所持する iPad や iPhone がシルバーモデルなので、統一感を出すためにホワイトを選択してみた。

実際に重量を計ってみると89g と公称よりも若干軽い。

こちらがキー配列。元々海外の製品なので USキー配列となっている。キーボードのサイズは 260mm x 86mm と広めだが、キーストロークは全くなくキーがちょっと凸凹しているだけ。

Makuake のページでは

深いキーストロークは望めませんが、Wekeyはタイプ時に軽快なクリック音を発し、指に押した感覚を残します。あなたの理想通りのタイピング環境(打鍵感)を提供してくれることでしょう。引用:https://www.makuake.com/project/wekey/

と紹介しているので、“深くはないけどキーストロークがあるもの” と認識をしていたが、どうやらタイプ音=打鍵感ということだったようだ。この点はちょっとがっかり。

利点としては、ハード的な構造はないキーボードなので生活防水ということ。コーヒーや水程度であれば、キーボード上にこぼしてもさっと拭き取れる。

実際薄いキーボードとして印象にあるのが、マイクロソフトの Universal Foldable Keyboard(ユニバーサル フォルダブル キーボード)。世に出回っている Bluetooth キーボードのなかでも確かに薄くて軽い方なのだが、それでも折り畳み時には厚さ1cm を超え(10.5mm)、重さも180g と、wekey の2台分だ。

 
 

「Wekey」を実際に使用してみた

実際に Wekey を使用したところをレビューしていきたい。

ブロガーがブログ執筆のためのキーボードとして常用するのは難しい

キーストロークが全くないという時点で察してもらえるかとは思うが、普段から PC のキーボードを叩いている人には全く向いていない。具体的に僕が感じた問題点を挙げると

  • キーストロークがない
  • 感圧式なのでキーをしっかり押さないと反応しない

というところ。キーストロークがないという点では初代 Surface の Touch Cover やレノボの Yogabook なども同じ条件なのでとやかくは言わない。だた Wekey の問題は「静電式ではなく感圧式」というところ。感圧式なのでキーを押し込む必要があり、普段何気なく MacBook でタイピングしているような軽いタッチでは反応してくれない(特に小指や薬指でタイプするキー)。

小指にも神経を注ぎ、強く押し込めば反応するのだが、いちいちそれをやるのはかなりストレスが溜まる。全く Wekey に慣れないというわけではないが、僕が小一時間使ってみた印象では、 iPhone 上のソフトウェアキーボードでメモる方が早いと感じた。

打鍵感のイメージとしては、システム手帳などに挟まっているカード型の電卓に近い感じ。

あまりキーボードに慣れておらず、人差し指でタイピングをするような人にとっては、iPhone 上の画面が広く使えて便利に感じるかもしれない。ただ、これはあくまで個人的な意見なので人によって個人差はあるかも。

 

軽くて薄いので持ち運びには便利

打鍵感などの感じ方は人によって違うと思うが、この打鍵感でも問題ないと感じた人ならば、軽くて薄いので便利に使えると思う。ほぼ厚みがないので、手ぶらで出かける際でもスーツの胸ポケットやジーンズのポケットに忍ばせてジャケットを羽織れば、ほぼ目立たずに持ち歩くことができる。

 
 

まとめ

Wekey は薄くてかなり魅力的なキーボードだと思い出資してみたは良いものの、僕にとっては思いのほか使いづらいと感じた。とは言え軽くて薄い Bluetooth キーボードという事実は変わらないので、気になった人は購入してみても良いかもしれない。

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使い勝手がより良さそうなのは以下のような3つ折りのキーボード。トラックパッド付きで3,100円と Wekey の半額以下。『3DS LL サイズの Windows 端末「GPD WIN」。開封の儀とちょっとした雑感など』で紹介した GPD WIN のキーボードとして使うのには便利そうだ。