キーボードとマウス

軽量薄型のミニマルなテンキー『Microsoft Number Pad』。動画編集の左手デバイスとして

軽量薄型のミニマルなテンキー『Microsoft Number Pad』。動画編集の左手デバイスとして

薄くて軽くて、しかもBluetoothでワイヤレスなテンキー。

これまでテンキーを必要とする生活はしていなかったが、動画編集を効率的に行うために導入したところ、手放せないモノとなってしまった。普段はリアルフォースのテンキーを左手デバイスとして愛用していて、打鍵感もよく作業時の心地よさはこのうえない。しかし「USB Type-A での有線接続しかできない」「持ち歩き用としては大きい」ため、外出時でもある程度使えるテンキーを探していた。

ネットの海をしばらく漂った結果、サイズや機能性、そしてデザイン性に鑑みてマイクロソフトの『Microsoft Number Pad』がベストだと思い購入。実際に使ってみた感想や、Windows OS だけでなくMac OS や iPad OS でも使えるのか? をレビューしていきたい。

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軽量薄型、しかもミニマルな『Microsoft Number Pad(マイクロソフト ナンバーパッド)』

こちらが今回購入した『Microsoft Number Pad(3,850円)』。Bluetooth Low Energy 5.0 を搭載するワイヤレスタイプのテンキーで配線周りがすっきりするほか、軽量薄型なので持ち運び用としても使いやすい。バッテリー式ではなく、ボタン電池駆動(CR2032で最長24ヶ月!? 持つ)。

カラーはブラックと今回僕が購入したグレイシア(グレー)の2色展開で、僕は当然のようにグレイシアを購入。どちらもミニマルな外観とマットな質感で、価格のわりにチープさがないのが嬉しい。

画像引用:https://www.microsoft.com/ja-jp/store/b/accessories

今回紹介しているのはテンキーのみだが、実は対になる Bluetooth キーボード『Microsoft Designer Compact Keyboard』も同時に発売している。昨年の10月に Surface シリーズの発表に合わせて発売されたそうだ。見た目のデザインに優れた PCアクセサリーといえばアップルが人気だけれど、マイクロソフトのアクセサリーもグレイッシュかつシンプルで好き。

外観レビュー、Surfaceチームが作ったマイクロソフトのプロダクト。

Number Pad の外観はこんな感じ。3Dソフトで作った CG かと思われそうだが、自宅のデスクで撮った写真。それくらいにミニマル。表面はシリコンのようなさらりとした指ざわりになっており、プラスチック素材ながらも上品な触り心地だ。カラーはグレイシアだが、素材的には指紋も目立たず汚れにくそう。ブラックは皮脂や指紋が目立ちそうな気もする。

横から見るとこんな感じ。いつも使っているリアルフォースのテンキーと比較すると、とにかく薄くて軽い。サイズは 81.8 x 110.8 x 9.1 mm で重さは約78g。外作業のためにテンキーを持ち歩くのは諦めていたが、これならばガジェットポーチにいつでも入れておける。嬉しい。

ガジェットポーチにもすっきり収まる

キーはシザー構造。打ち心地も悪くない

キーの配列はいたってシンプルで、シザー構造を採用。最近の MacBook シリーズと同様、薄型ながらも打鍵感はしっかりしている。公式ページによるとキーストロークは1.35 mmとのこと。またナンバーパッドの本体自体も薄いため、手首の角度も不自然にならないので操作もしやすい点も嬉しい。

左上には電卓キーがあり、Windows 10 で接続すると電卓アプリが立ち上がる。ちょっと計算したいときには便利だ。

どの画面にいても電卓が自動的に起動する

同時に3台接続、持ち運びに嬉しいスイッチタイプの電源

背面には電源スイッチと Bluetooth の切り替えボタンがある。個人的に嬉しいのが電源がスイッチなところ。前述したとおりナンバーパッドは持ち運び用として使う予定なのだが、これがボタン式の電源だとカバンの中で PC が誤動作する可能性がある。スイッチ式なので余程のことが無い限りは誤動作しないはず。

また Bluetooth の切り替えも背面ボタンで簡単にできる。今接続しているデバイスがすぐ分かるのは便利。会社によっては難しいかもしれないが、会社用と自宅用、持ち運び用のデバイスにそれぞれペアリングできる。

実際に使った感想

実際にいつものデスクにおいて使ってみた。自宅では Windows OS の PC を使っているため、そのままペアリング。ナンバーパッドをオンにするだけでペアリングが完了。また『マウス キーボード センター ソフトウェア』も即ダウンロードページに飛べた。

まだ使い始めてそこまで時間は経っていないが、現状は遅延も感じず有線のテンキーと同じように使えている。動画編集もリアルタイムにできているし、何より高さが低いため、手首の角度を変えずにタイピングできる点は便利かも(MacBook Air のキーボード位置が低いため)。ただデバイス切り替えボタンを押したり、スリープから復帰する際には、起動から入力まで5秒程度のラグがある。不意にテンキーで入力したいときなんかは若干不便。

Windowsユーザーなら『マウス キーボード センター ソフトウェア』でキーマッピングが可能

これは Windows OS でのユーザー限定だが、専用ソフトを用いることでキーを自由に割り当てられる。例えば数字キーを方向キーに設定してゲームの左手デバイスとして活用したり、最上部の「電卓キー」を「NumLock」に切り替えたり。画面のスクショや拡大縮小、任意のアプリ起動なども行えるため、物理的なショートカットツールとしても使えるかもしれない。またアプリごとのマクロも記録できる(僕は使えないので詳しくは割愛)。

動画編集用の左手デバイスとして使ってみる

僕がナンバーパッドを購入した目的は、主に動画編集をするための左手デバイスとして。Premiere Pro や FCPX などの動画編集ソフトは、編集時の効率化を向上するために独自でキーマッピングができる。しかも通常のキーボードとテンキーでキーマッピングを分けられるため、テロップ入力を考えると左手デバイスを用意したほうが効率的。そのため僕はテンキーを動画編集時の左手デバイスとして活用する。

リアルフォースのテンキーでの配列そのままでナンバーパッドを使うことができた。若干キー配列が異なるので慣れは必要だが、1日使ったらほぼ違和感がないほどに慣れている。

Mac OS でも使えるのか?

Number Pad の仕様を見ると、対応 OS は Windows 10 とのこと。僕は Windows も Mac も使うので「非公式でもいいから Mac でも接続はできるのか? 」が気になるところ。結果としては「テンキーとしての通常使用は問題ない」印象。

実際に M1 チップを搭載した MacBook Air と接続してみたところ、Bluetooth の項目から普通に接続できた。「左Shiftキーの右側キーを……」というウィンドウが表示されるが、それは無視している。MacBook のキーボード上で数字を入力すると全角となるが、テンキーで入力すると自動的に半角になるのは地味に便利。

できないことは「ナンバーパッド上部の電卓キーを押して電卓を起動」と「マウス キーボード センター ソフトウェアをダウンロードして『頻繁に使用する記号と、より複雑なアプリ固有のマクロを追加』」の2点。ナンバーパッド上部のキーは Mac OS だと認識しないようなので、別のキーに割り当てるのも難しそうだった。ただこれは付加価値のようなもので、テンキーの通常使用には問題ない。

iPad でも使える?

最近は外出時のデバイスとして iPad も人気があるため、iPad でも検証。結果的には Mac と同じで、iPad でも問題なく使うことができた。ただ Mac OS だと「かなモード」でも「/(スラッシュ)」や「*(アスタリスク)」が入力できたが、iPad では「・(なかぐろ)」と「:(コロン)」となってしまう点は注意が必要。その場合は「英数モード」に切り替えれば「/」や「*」として入力できる。また Mac OS と同様、電卓キーとマクロの追加はできない。

まとめ

こんな感じで『Microsoft Number Pad』を紹介してみた。対応 OS が Windows 10 のみだったので「Macでは使えないかなあ」と思っていたが、実際に接続してみると通常使用には問題なさそうでひと安心。

Macに対応したワイヤレステンキーはほかにも選択肢はあるが、ミニマルなデザインと軽量薄型のナンバーパッドが使いたい僕にとってはこれ一択だった。Windows 専用デバイスであるアクセサリーを Mac で使いたい人は少数かもしれないが、誰かの参考になれば幸いだ。

↓ ナンバーパッドが想像以上によかったのでキーボードも欲しくなっている