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配置もデザインも全部自由。僕の考えた最強の「キーボード」を作りたい|僕だけの自作キーボード

配置もデザインも全部自由。僕の考えた最強の「キーボード」を作りたい|僕だけの自作キーボード

今、若者の間で爆発的なヒットをしているタピオカミルクティーの裏で、実は自作キーボードが密かなブームに。

好みの打鍵感を得られる数十種類のキースイッチに、(ECサイトを巡れば)無限大に広がるデザイン性、そして QWERTY 配列にこだわらず、完全に自分の好みのキー配列にできるという、ミニ四駆やベイブレードのようなキーボードの世界だ。エンジニアなどからの注目も高い。

僕も気になっていたということもあり、トバログも自作キーボードに手を出してみることにした。まだまだ初心者ではあるが、同じく興味を持っている人に使用感などをお伝えできればと思う。

 

 

自作キーボードとは? 普通のキーボードと何が違う?

「そもそも自作キーボードってなんなの?」「市販のキーボードとは何が違うの? 」的なところ。

自作キーボードを簡単に一言で表すと「僕が考えた最強のキーボードを自分で作ることができる」ということ。出来合いの市販のキーボードとは異なり、基板の形状や打鍵感、デザイン、そしてキーの配置など、自分に最適化されたキーボードを作り上げることができるのが自作キーボードの魅力だと感じる。

例えば上が僕が実際に作った自作キーボード『Ergodash mini』 で、下が以前からトバログでも紹介している HHKB BT。そもそものキー数から配列、そして形状がまったく異なることが分かってもらえると思う。

元々は海外のエンジニアを中心に人気がある印象で、僕も度々 Instagram なんかで画像検索はしていたのだけれど、少し前から国内でも自作キットの発売や専門店によるリアル店舗の開店など、ここ数年で賑わいを見せてきた印象だ。

 

トバログが欲しい理想のキーボードを探しに


こんな感じで楽しそう(かつ実用性も高そうな)な自作キーボード。ここにはカメラと同じように「深い沼」があると聞いていたけれど、沼かどうかは足を突っ込んでみなければ分からない! ということで、実際に僕も作ってみることに。

ただ「どんなキーボードを自作したいのか」が明確に分からなければキーボードは自作できないというコトで、自分なりにどんなふうに使っているのか、またどういったキーボードが理想的なのかを考えてみた。

 

■キーボードの主な用途

  • Windows と Mac OS で使う
  • ブログや日本語のテキスト入力がメインでコーディングはほぼしない
  • イラレや Lightroom など Adobe のツールを使用
  • 自宅ではもちろん持ち運んで使う

■僕の理想のキーボード

  • HHKB BT では難しい左右セパレートタイプ
  • 親指を有効活用しつつブログの執筆に特化した配列に
  • 軽量かつデザイン性もそれなりに良い

主な用途と理想はこんな感じ。基本的にコーディングはほぼしない(CSS と PHP でブログいじるくらい)なので、日本語でのテキスト入力に特化したキー配置にしていきたいと考えていた。それぞれキーボードを自作する際に重要視した項目を紹介していこう。

 

肩甲骨と肩をいたわるために左右がセパレートになるタイプに

まず自作キーボードが気になりだした一番の理由は左右セパレートタイプも存在することから。HHKB BT も良いキーボードではあるのだが、ずっと打ち続けていると、背中が丸まって肩甲骨のあたりが凝りがち。

これを克服するためには、当然肩幅を柔軟に調整するくらいしか方法がないため、2台同時に使うか、セパレートタイプを用意する必要がある。そんなわけでセパレートタイプが気になっていた。自作するキーボードは確実にセパレートタイプにする。

 

親指を有効活用しつつブログの執筆に特化した配列に

自作キーボードのキットによっては親指を有効活用できるため、キー配列もかなり柔軟になる点が嬉しい。例えば僕は日本語でのブログ執筆がメインなので、句読点や感嘆符をもっと自然に押しやすい配置にリマップしたい。

テキストだとかっこや二重かぎかっこも多様するので、これらも押しやすい場所に配置したいという意図があった。そして数字配列も、テンキーのように右手だけで押せる配置にしておきたいという目的もある。そういうのがすべて自由な自作キーボードならば、慣れたらより快適な操作感になることが間違いない。

またキーマッピングはキーボード自体に書き込むので、どんな PC を使用しても配列をソフトウェアで変更するといった面倒もかからないのが嬉しいところ。この辺も後日紹介していこうと思います。

 

スタバで記事を書いてもうるさくないキータッチに

そしてキータッチ。HHKB BT は静電容量無接点スイッチで軽いタッチで反応していくれるのが魅力的なのだけれど、課題はキーを叩いた際の音が「カタカタ」とうるさいところ。

僕はたまにスタバなどで記事を書くときもあるのだけれど、閉店間際の静かすぎる店内では、どうしてもキーを叩く音が響く。隣に座っている TOEIC のテキストを開いたままソシャゲをやっているお兄さんから舌打ちされることもあるので、打鍵音はなんとかしたいところ。

自作キーボードのメリットは、キースイッチを(遊舎工房では)約40種類から選ぶことができる。例えばスイッチのように「カチッ」となるタイプから「スコスコ」と音が小さいサイレントキーまで。キータッチの重さやストロークの深さなどさまざまな項目を検討材料に、色々なキースイッチから選べるのは面白い。

そしてこの項目の時点で「これは深い沼だな」と気づくことができる。戻るか進むかは自分しだい。

 

軽量かつデザイン性もそれなりに良くしたい

通常の QWERTY 配列のキーボードは、数字キーが独立していたり、スペースキーや Enter が無駄に大きいという点から、大きく重たいし、キーボードを操作するために手元を頻繁に動かす必要があった。

自作キーボードであれば、数字キーなどをなくすことでキー自体の数を(フルサイズの)40% 程度にしたりと、かなりスリムになる。この辺は選ぶキットによっても大きく変わってくるのだけど、見た目にもすっきりしたデザインになりやすい点も嬉しいポイントだ。

もちろんこのタイプのメカニカルキーボードは無刻印のキーキャップも(国内外のECサイトや遊舎工房で)販売されているので、デザイン的にもかなり自由度が高くなる点が嬉しい。楽しい。

 

まとめ

自作キーボードを作ってみたいと思った理由はこんな感じ。基本的には「自分がどういう悩みを抱えていて、それをどうすることで解決したいか」を考えてから、自作キーボードキット選定に移っていくという感じ。

僕もまだ右も左も分からないような初心者だけれど、自作キーボードは久々にワクワクする(Android のROM焼きや PSP のカスタムファームウェアのような感覚)。

次回からは実際に自作キーボード専門店の遊舎工房さんにお邪魔し、実際に作ってみようと思う。