ドバイを経由し、日本から約20時間の長旅を終えて、チェコ共和国のプラハに辿り着いた。
今回の旅は、チェコ観光局からの招待。主にプラハだけでなく、チェコの地方都市を巡るのが目的だ。そのためプラハの街を散策するのは後半に置いていて、まずはチェコ第3の都市『オストラヴァ』へと向かう。
チェコ国内での移動手段は、主にバスか列車。市内にはトラムと呼ばれる路面電車も走っているのだけれど、都市間を結ぶ移動は列車かバスが主だ。今回はゆらりと長距離列車に揺られながらの旅となる。
空港からプラハまではバスに乗って。車窓からチェコを眺める
空港からプラハまではバスが出ている。大体30分~45分ほどでプラハのメインステーションまで行けるので、その間はスマホを触らず「僕は今、チェコにいるんだ」と、外の景色を眺めながら気分を整える。
昼下がりのプラハの街並み。時差ぼけを感じつつ、眠たい目をこすりながらファインダーを覗く。
日本にはないこの景色。どこを切り取っても雰囲気があるのだから、ちょっとくらいピンぼけしていてもかまわない。「Leica で撮ると、ピンぼけしても絵になるね」なんて言ってみる。
チェコの駅から長距離列車でオストラヴァへ。
プラハの駅に着くと、早速きっぷを買ってチェコで3番目に大きな都市『オストラヴァ』行きの列車を探す。
オストラヴァは産業で栄えた街で、列車など大型の機械に使うための鋼鉄を作っている。数世紀も昔は炭鉱で栄えた街で、中世以降のチェコを語るうえでは欠かせないそうだ。
僕が今回乗ったのは『REGIO JET』という長距離列車。チェコに拠点を置くバスや列車の会社で、チェコやオーストリアといった中央ヨーロッパ圏を中心に展開する私鉄だ。
オーストリアのウィーンからプラハ入りする際にも人気の路線なので知っている人もいるかもしれない。
プラハからオストラヴァまではだいたい2時間半くらい。価格は5ユーロから15ユーロほどで、時期や時間帯、シートのクラスによって変動するようだ。
ゆらゆらと揺られながらチェコを横断
ヨーロッパといえば寝台がついた長距離列車の旅に憧れるが、今回の移動はたった2時間半。寝台列車ではなく、エコノミークラスの普通の座席に座って移動をする。
移り変わる景色を楽しんだり
車内ののんびりとした Wi-Fi に接続し、PC を開いてブログの更新をしてみたり
本を読んだり、昼寝をしたり。みんな自由にのんびりと過ごしているようだった。
日本の新幹線だと、トンネル以外はほとんどネットが繋がる。しかしチェコでは基本的に都市部でも 3G、こうした都市間の移動はほとんどネットに接続できない(できても2Gなのでメッセージ程度)。
「まあ、たまにはスマホから離れて休みなよ。」と言われているような気がする。
この列車にはボックス席やビジネスクラスなんかもあるということで、車内をぶらりと散策してみる。
途中で仲良くなった赤ちゃん。強い目線で「おぎゃあ」とアピール。渡娑婆して数ヶ月、この目つきは人生をもう一周しているな?
チェコはビールが安いんだ!
そうそう。チェコは一人あたりのビール消費量が、24年連続で世界一。ポピュラーな飲み物であるのはもちろんだけれど、何よりビールが安く飲める。
例えば車内販売のこの瓶ビール。日本円でだいたい100円いくかいかないかくらい。スーパーで買えばもっと安い。
詳しくは別途記事にしておく予定なのだが、チェコの人はいつでもどこでもビールを飲んでいる。仕事中も1杯くらいなら OK という職場も少なくない。
日本では仕事中に透明なオールフリーを嗜むのが限界だけれど、チェコは正真正銘のビールを仕事中に飲むことができる。これは天国。天国だ。
そんなこんなでオストラヴァに到着
昼下がりに列車に乗って、人間観察をしたりビールを飲んでいたら、あっという間に目的地へと到着した。
国内で2時間半というと、なんとなく移動で疲れる気がするが、海外ということで目に見える景色が新鮮。意外とすぐに着いた感じ。たまには長距離列車も良いかもね。
こんな感じでプラハからオストラヴァまでの道のりを日記にしてみた。チェコは物価も安く、物静かだけれどみんな優しい。とくに地方都市は外国人(アジア人)なんてあまり見かけないので、日本から来たなんて言ったら仲良くなれる。
1週間くらい休みをとって、チェコの地方都市を巡ってみると、プラハだけでは楽しめないチェコが待っている。次回からは、ガイドブックにも載っていないチェコの地方都市の魅力も綴っていこう。