水道工事の現場から生まれたラフに着こなせるスーツのような作業着。
オアシススタイルウェア社の『ワークウェアスーツ』は、速乾性と伸縮性に優れた素材を用いたスーツのような外観が特徴のフォーマルウェアだ。旅に仕事に、スーツほどフォーマルじゃなくても良いけれど、ある程度はカッチリした服装を求められるシーンは意外にも多い。
そんなときにぴったりなアイテムなのでトバログでも紹介しよう。
僕とワークウェアスーツのある一日
【8:30】朝起きてコーヒーを飲んで着替える
普段は自宅で PC を開いて作業をしている僕だけれど、今日は仕事仲間との打ち合わせをセッティングし、終日外で作業をする。
独立してからは基本的に自宅にこもって作業をするため、スーツを着用する機会がめっきりと減った。ただスーツは好きで、外に出るときにはたまに着用する。今日はラフに決めたいということで『ワークウェアスーツ』を選んだ。
【9:30】ペニーボードを片手に友人の会社へと向かう
長距離の移動は東京メトロに乗って都内を移動するけれど、家から近い場所にある友人のオフィスへは小回りの効くペニーボードで向かう。
車の通りがほとんどない路地を選んで、スイスイと風を切れるのが癖になる。ストレッチの効くワークウェアスーツならば地面を蹴る際に脚を広げても大丈夫。
スタートアップを立ち上げた友人の会社で新規事業の打ち合わせ。「うわーそれめっちゃ良い! 」「ココを攻めるならこうした方向性でアプローチするのが面白いかもね」なんて話をしながら、少しずつだけれど事業を進めていく。
自分たちが主導となって、何かの仕事に携わるのは本当に面白いと感じる今日このごろ。誰かが「仕事は30代になってからが本当に面白い」と言っているのを聞いたことがある。今から楽しみだ。
【12:30】近くの公園で食後の運動をする
打ち合わせが終わってランチを食べた。最近は自宅にこもりっぱなしで運動なんてロクにできていない。「さすがにちょっと身体動かしたいなあ」ということで、近くにある公園に立ち寄り食後の運動をする。
ビジネス街なんかだと、昼休みに筋トレや運動をしているビジネスマンの姿が多く、ちょっとくらい運動していても恥ずかしくない。ストレス解消や肩こりもほぐれるし、会社員時代は僕も毎日訪れていた場所だ。
ワークウェアスーツはとにかくストレッチが効くので、スーツを着ながら宙返りや大車輪なんてお手の物。普通のスーツだと開脚をすると尻部分に亀裂が入って破れることが多いのだけれど、ワークウェアスーツのセットアップなら運動も怖くない。
ちょっとだけ汗ばむくらいの良い運動になった。まるでスポーツウェアのように速乾性が高いので、少し風に当たればすぐに乾くのも魅力的。遊びも仕事も全力投球だ。
少し汗を流したところで、電車に乗って次の用事へと向かう。
【14:30】カフェで iPad Pro を開いて作業する
カフェで iPad を開いてちょっと作業。スーツとデスクワークの相性はあまり良くないのが正直なところだけれど、ワークウェアスーツならば前かがみになって作業をしていても気にならない。
次の打ち合わせまであと1時間30分。それが終わったら今日の仕事は終了だ。
【19:00】友人と待ち合わせをして焼肉店へ
一通り作業をしたら夜ゴハン。友人と約束をしていた焼肉店へ直行する。肉を食べると元気が出る。
学生時代は愚痴も多かった僕らも、今では「最近仕事はどう? 」とか「5年後にはこんな仕事をしていたい」「将来どういうふうになっていたいか」なんて熱く語り合うようなった。
大人になるって面白い。
【23:00】帰宅して洗濯機に入れて丸洗い
一日が終わり、帰宅したらすぐに洗濯機へ。運動をして汗をかいた際や、焼肉店で染み付いた食べ物の匂いも、全部その日のうちにリセットできるのがワークウェアスーツの良いところだ。
【翌朝8:00】今日から1泊2日の出張。移動は私服でワークウェアスーツはパッキングをして持っていく
翌朝。乾いたら1泊2日の国内出張に向けて、乾いたワークウェアスーツを圧縮袋に入れてパッキング。畳めばここまでコンパクトになるし、しわもほとんど目立たない。スーツケースよりも機動性の高いバックパックに忍ばせて東京駅へと向かう。
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フォーマルに着こなせる作業着『ワークウェアスーツ』について
ワークウェアスーツは「水道工事の作業現場」の声をもとに “スーツのように着こなせる作業着” として2018年に誕生した。
「オフィスビルでの作業や自宅訪問の工事の際に、つなぎのようなユニフォームを着ていると周りからの視線を感じて恥ずかしい」という技術員の悩みを解決すべく、試行錯誤を重ねた末にワークウェアスーツの原型ができたそうだ。
元々は自社の作業着として開発したワークウェアスーツだったが、防水性や伸縮性などの機能は作業着のまま、見た目だけがスーツのようなデザインが「これまでの概念を覆す作業着」として話題になり、ネットや三越伊勢丹などで一般販売を開始。
現在は作業着としてのワークウェアスーツだけでなく、デザイナーズモデルやよりライトに着こなせる一般販売向けのラインも充実しており、現場で働く作業員はもちろん、自転車通勤をするビジネスマンや出張の多いビジネスマンなど、法人のみならず一般向けも人気となっている。
記事内で登場したカジュアルなデザイナーズモデル『ワークウェアスーツ(YZO / ワイゾー)』
ワークウェアスーツには防水性能のあるタイプや超軽量モデルなどがラインナップしているが、この記事で登場したのは、その中でもよりカジュアルな『YZO / ワイゾー』。スーツはもちろんビジネスカジュアルも楽しみたいという声から生まれたデザイナーズモデルだ。
ビビッドなラインをアクセントとして用いたり、裏地が迷彩柄になっていたりと洒落ている。生地は完全防水ではないものの、ワークウェアスーツの特徴である大きなポケットや速乾性、ストレッチ性能はそのまま。まさに「デザインと機能が両立している」ところが気に入った。
カチッとフォーマルにスーツを着こなすのも良いけれど、僕らのようにフリーランスで活動しているタイプには、こうしたビジカジスタイルが丁度良い。
価格はセットアップで5万328円(ジャケット:3万24円、パンツ:2万304円)。サイズは S から LL まであり、身長が 178cm で筋肉質な僕は L を着用。
YZO で合わせるコーディネート例
タートルネックと合わせてみたところ。まだちょっとだけ肌寒さを感じる春先は、タートルネックをインナーとして組み合わせるとよりスマートな印象になる。「僕とワークウェアスーツのある一日」で紹介していたコーディネートだ。
新しい企画の提案や、仕事終わりのイベントに参加する日なんかでもちょうど良いカジュアル感で気に入っている。
もちろんフォーマルにシャツに革靴を合わせてもクール。仕事用の服装は相手よりもフォーマルであることに越したことはない。新規顧客との打合せや、セミナーイベントの運営側に立つときなんかはスーツスタイルで挑むのが無難だろう。
これは人にもよると思うが、僕はときどき企業の記者会見やイベントなどでカメラマンをすることがある。企業側の人間として振る舞う必要があるので当然スーツを着ていくのだけれど、伸縮性の高いワークウェアスーツは動きの多いシーンにピッタリだ。
ビビッドな差し色が特徴的。カジュアルなデザイナーズモデル『ワークウェアスーツ(YZO / ワイゾー)』の特徴
■ワークウェアスーツの特徴(YZOモデル)
- ビビッドなアクセントカラーがお洒落
- 伸縮性の高い素材
- 丸洗い可能でアイロン要らず
- 大きくて豊富なポケット
「ワークウェアスーツってなに? 」というところを書いたところで、改めて機能性や特徴に焦点を当てて紹介していきたい。
ワークウェアスーツの特徴①:ビビッドなアクセントカラーがお洒落
カジュアルラインということで、僕はネイビーにビビッドなオレンジを差し色にあしらったデザインがクールな『カラーパイピング』のジャケットとパンツのセットアップを選んだ。
決してフォーマルというわけではなく、ポケットやジャケットの裏地などところどころにアクセントがあるのが面白い。
僕らのようなフリーランスや、オフィスカジュアルが許されるIT系や広告代理店のような職業ならば問題なさそうだ。
ワークウェアスーツの特徴②:出張にもスポーツにも。伸縮性の高いストレッチ素材
ワークウェアスーツは従来の作業着に近い「ソロテックス」という素材を用いているため、伸縮性が高く動きに強いという利点がある。
「ストレッチが必要なほど動かないよ」という人もいるかもしれないが、自転車通勤のビジネスマンや前かがみになりスーツの背中が窮屈に感じていたデスクワーカーにとってもおすすめだ。
普通ならば破れてしまいそうな動きをしても問題ない。パルクールとかスーツを着るサバゲーとかにも使えそう。
ワークウェアスーツの特徴③:洗濯機に入れて次の日にすぐ着用できる。丸洗い可能でアイロン要らず
ワークウェアスーツは「速乾性」と「形状記憶」にも優れるため、着用した日に洗濯機で丸洗いが可能だ。翌朝になって乾いたら、アイロンがけをせずにすぐに着ることができるタフさが良い。
夏場に着用するスーツとしてはもちろん、何着もスーツを持っていけない出張先でもホテルのコインランドリーで丸洗いができるというのは便利。もちろん毎日スーツを着る必要のある人にとっても「2着あれば十分着回せる」というのは嬉しいはず。
形状記憶でシワにもなりにくいので、こんなふうに圧縮袋に収納してバックパックに放り込める。「急にスーツが必要になった」「もっと手軽に出張に行きたい」というシーンにも丁度よい。
ワークウェアスーツの特徴④:豊富なポケット
個人的に一番おもしろいと感じたのがこの大きなポケット。パンツの腰部分から膝にかけて開く大きなポケットで、普段は目立たないけれどファスナーを下げると大きなポケットとして活用できる点が素晴らしい。
ストレッチ素材などを謳うスーツは他社からも発売されているが、ここまで大きなポケットは “作業着” であるワークウェアスーツならでは。
ちょっと手ぶらで出かけたいときにはこんなふうに iPad Pro と Smart Keyboard を手ぶらで持ち歩けるし(ただし膨らみは目立つので常用は難しいが)、ちょっとしたノートなんかを入れておけるのは便利。
カメラマンをするときでも、大きめのレンズやバッテリーを収納し、手ぶらで撮影に集中できる。結婚式場カメラマンにもぜひおすすめしたい。
また胸ポケットや尻ポケットにもファスナーが備わっているため、屈んだときにスマホを落としてしまうということも減る。
まとめと感想
こんな感じでワークウェアスーツについて紹介してみた。水道工事の現場から生まれたというストーリーの面白さはもちろんのこと、伸縮性や速乾性、そしてポケットの大きさなど日常生活における実用性も兼ね備えている面白い “作業着” だった。
今回僕は日常生活に置き換えて着用してみたが、例えば「普段は三越伊勢丹などで揃えたオーダーメイドスーツ」を着用し、「雨の日の通勤やイベント、出張などはワークウェアスーツ」といったように、シーンに合わせて普段のスーツと着分けることをおすすめしたい。
僕は「しわになりにくい」「速乾性が高い」という点から海外出張に行く際にスーツケースの中に忍ばせていくことになりそうだ。
「サイズが分からない」「色の選び方が難しい」三越伊勢丹の店舗なら実際に試着して購入可能
ワークウェアスーツは基本的にネット通販でのみ販売の製品だが、三越伊勢丹の店舗ならば(期間限定で)実際に試着して購入することが可能だ。
「プロのテーラーに見てもらって自分のサイズに合ったワークウェアスーツが欲しい」「○○なシーンで着たいときにはどのカラーを買えば良いの? 」といった疑問にもその場で答えてくれる。
まず試着してみたい人は、近くの三越伊勢丹の店舗まで足を運んでみてほしい。
【三越伊勢丹のスケジュール】
- 仙台三越:2月13日(水)〜5月7日(火)
- 伊勢丹浦和店:2月20日(水)〜3月5日(火)
- 伊勢丹立川店:3月6日(水)〜3月26日(火)
- 丸井今井札幌本店:3月13日(水)〜3月31日(日)
- 名古屋栄三越:3月13日(水)〜3月26日(火)
- 高松三越:4月23日(火)〜5月6日(月・振休)
- 広島三越:4月30日(火)〜5月13日(月)