この混沌とした世の中に、天(アップル)から一筋の光(新製品発表)が差し込んだ。
「この世界情勢の真っ只中で、どうやって工場が稼働して、どうやって発表するまで調整したんだ」と思わずには居られないのだが、つい昨日、しれっと新型 iPad Pro が発表となった。
11インチと12.9インチの2サイズ展開は変わらず、カメラが2眼(超広角+広角)となり、プロセッサーやGPUなどの性能が向上した格好だ。2週間前くらいに iPad Pro を買った僕としてはマイナーアップデートのため安堵しているが、新型 iPad Pro と同時に発表された iPad Pro 用の Magic Keyboard が気になるので記事にしてみたい。
▷買ったばっかり:『11インチiPad Proを買いました。買った理由とか』
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iPad Pro はいらないけど Magic Keyboard は欲しい
こちらが今回発表となった iPad Pro11インチ、12.9インチ向けの Magic Keyboard。iPad Proケースにもなるトラックパッド付きのキーボードで、キー配列がまんま MacBook となり、機構も MacBook のようなキータッチ(シザー構造)になる。
互換性があるのは11インチ(第1世代、新型の第2世代)、12.9インチ(第3世代、新型の第4世代)の4種類。僕が購入した iPad Pro とも互換性があるようで嬉しい。発売は5月の予定。
そして今回話題となっているのが「iPad Pro が浮く」という点。フローティングカンチレバーという技術を採用し、これまで2段階だった角度が無段階に調節可能に。これはけっこう嬉しい進化な気がする。
Keyboard Folio との大まかな違い
- トラックパッド搭載(ポインタで操作可能)
- USB Type-C 端子で iPad Pro本体も充電できる(iPad Pro 本体ポートの逆側から充電できる)
- バックライトを搭載する
- iPad が浮いて角度が無段階調整可能に
- キー配列が Mac そのものになる
- キータッチが変わる(シザー構造)
- 価格
- デザイン(背面にアップルロゴ)
Keyboard Folio との違いは、ざっと見た感じはこんなもんだろうか。これまでの「iPad でも一応キーボード使えますよ」的なポジションから「仕事でもガッツリ iPad 使えますよ」というメッセージ性を感じる進化。
まだ実物に触れたわけではないので公開情報からあれこれ想像するほかないが、12インチMacBook が廃盤となったことで、iPad がそのポジションを獲得していくはずだ。
iPadアクセサリで4万超え! 価格もすごい Magic Keyboard
「うわーこれ欲しい! しかも純正! 」と喜ぶのはつかの間で、価格は11インチ向けが 3万1,800円(税込みだと3万4,980円)、12.9インチ向けが3万7,800円(税込みだと4万1,580円)と目玉が飛び出る価格。
年収が1,300万円でも低所得者層と揶揄されるシリコンバレーなら普通の価格帯なのだろうけど、平均年収が450万前後の日本人にとっては高級な買い物になることは間違いない。それでも純正というのは強いので、おそらく世界で一番売れる4万円台のキーボードになるのではないかと予想。
懸念するのはカラー展開と重さ
iPad を本格的に作業用として使うのであれば必須といえるキーボードだが、僕個人としての懸念点はやっぱりカラー展開と重さだ。
どうせ界隈の皆さんは脳死で4万円出して買うだろうし、そうなるとみんなグレーで「社用PCかなんか? 」と思うくらい同じカラーになってしまう。個人的にはシルバーあたりも出して欲しいけど、用途と価格から尖ったユーザーだけに向けたアイテムなので、爆発的に売れない限りは難しそう。
あとは重さ。Keyboard Folio は11インチ向けでも300gほどなので、それにトラックパッドや iPad を浮かせて支える構造などを考えると、これより軽くなることは考えにくい。そうなると「MacBook でいいじゃん! 」となってしまいそうな自分もいる。
まとめ:でもまあこれなら欲しいかも
「高い、けど欲しい。それがアップルマジック」という言葉が自然と浮かぶくらい、この Magic Keyboard が気になる。ただ僕の場合は iPad で仕事するということはなく、基本的には何かを眺める(雑誌、動画、Kindle など)使い方しかしないので、必要かと問われたら微妙なところではある。
まあそれでもキー配列が Mac と同等になり、トラックパッドも内蔵となるとかなり気になるところ。見た目もスマートなので、早く5月になってほしい。
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※記事内の画像はアップル公式ページから引用しています