僕はビールが好きだ。火照った身体にキンっキンに冷えた生ビールを流し込むために、こうして鼓動を鳴らし、毎日を息をして生きているといっても過言ではない。
そんな僕なので、せっかくならと、台湾でも最近ブームが訪れているというクラフトビール系の店を色々と回って飲み歩いてきた。評論家並みに味が分かるのかと言われたらそういうわけではないのだけれど、僕が個人的に「ここ良いな! 」というスポットをまとめてみたので紹介しておきたい。
金色三麦(チンスー・サンマイ)
台湾でビールといったら『金色三麦』。台北を中心に約12店舗を展開する台湾の人気クラフトビールの店。日本のビアフェスにも出店して人気を集めたこともあり、台湾に訪れたことのない人でも知っている人は多いはず。
ラガービールが人気で、とくに台湾の高級はちみつを用いたハニーラガーなんかが人気とのこと。ラガー系なのでさっぱりとしていて飲みやすい点も good。
僕はよく市政府あたりにある大型本屋『誠品書店』の地下2階にある店舗によく足を運んでいる。価格帯は日本のビアバーとそこまで変わらない(飲み食いして2人で5~6,000円くらい)だが、飲みやすい味わいで台湾の気候にもマッチしている印象。
掌門精釀啤酒(ZHANG MEN)
クラフトビール好きなら絶対に外せないのが『掌門』。台湾人のバーが好きな友人から教えてもらったお店で、台湾のブリュワリーで作られた100種類以上のビールから、常時約20種類のクラフトビールを楽しむことができる。
僕はいつも永康街にある旗本店に訪れるのだけれど、台中や高雄にも支店を出しており、その数は記事執筆時点で13店舗。個人的にはやはり旗本店で飲みたいところ。
お洒落な店内は常に賑わっていて、金曜や休日の夜だと並ぶこともしばしば。デートで足を運んだり、外国人もけっこう多い印象だった。
ビールは「クラフトビール! 」という感じで、温度もちょっと高めで苦味や酸味も強めなビールが多い。ビールをごくごく飲むというより、ちょっとずつ飲みながら味わいを楽しむためのビールなので、好き嫌いは分かれるかも(まあクラフトビールはそんな感じ)。
個人的に美味しかったのは「安安(Cream Ale)」あたり。まろやかな舌触りで、苦味も少ないので非常に飲みやすかった。値段も200元(日本円で720円)~と日本のビアバーと変わらないくらいだが、台湾でしか飲めないビール多数なので、ぜひ訪れてみてほしい。
DRIFTWOOD西門町
台湾クラフトビールの火付け役が、新たに西門町に開いたお洒落なクラフトビールの店『DRIFTWOOD』。
台湾には美味しいクラフトビールがまだまだ少ない! ということで、オーナーである Duke 氏が台湾でブリュワリー『臺虎精釀』を立ち上げ、そこで醸造したビールを提供している。もともとは大安の『啜飲室』を経営していたが、現在では全精力をこの DRIFTWOOD に注いでいるようだ。
DRIFTWOOD は、西門の大きなホテル『PAPAWHALE』の1階に併設している。ちょっと中心街からは外れるものの、建物自体はかなり大きいので分かりやすい。
店内はバリ島のようにエスニックな南国リゾート風。かなり広くお洒落な雰囲気だ。西門でショッピングをしてからご飯を食べて、2件目にこうしてバーに訪れる人が多い印象。
そのため早い時間帯はあまり人はいないので、早めの時間帯を狙ってくると良いかもしれない。
常時24種類のクラフトビールを揃えている DRIFTWOOD では、それぞれビールの種類によって「金柑」や「梅」など独特なネーミングがされている。
僕が注文したのは「Weissbier(いわゆるヴァイツェン)」。やや酸味がかっている風味だが、飲みやすく美味しい。300ml で一杯200元(約720円)と、日本のビアバーで飲むのとそこまで変わらないくらいの値段。
日本人観光客の行動範囲とも近く、ユニークかつさまざまなビールの種類を取り揃えているので、個人的には一番おすすめしたいビアバーだ。
帰りに一杯、桃園空港で:SUNMAI BAR Terminal 1
日本人たるもの、空港で暇な時間があったらつい「ちょっと一杯」したくなるもの。桃園空港でチェックイン後は、金色三麦が手がけるブランド『SUNMAI BAR Terminal 1』に。
出発ゲート近くに出店していて、簡単なおつまみとサーバーから注いだ冷たいクラフトビールが楽しめるのがポイントだ。
メニューは多彩で、カップは180元(約600円)で、黄金三麦自慢のラガービールが楽しめる。ハニーラガーも飲むことができるので、空港での休憩がてら、ゆったりとシートに座ってくつろぐのも悪くない。
まとめ
こんな感じで「台湾でクラフトビールを楽しむなら……」という趣旨の記事を書いてみた。夜市を歩き回りながら台湾ビールを飲むのも楽しいのだけれど、最近は台湾でもお洒落な雰囲気のビアバーも多く、そこで提供されているクラフトビールの多くは地産地消(台湾で醸造して台湾国内で消費する)のため、日本ではまず飲むことは難しい。
台湾のクラフトビールも美味しいモノばかりなので、クラフトビール好きなら、1日くらいは台湾のビアバーを回ってみてほしい。
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