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iPad Pro用の『Magic Keyboard』買った! 重いけどけっこう良い

iPad Pro用の『Magic Keyboard』買った! 重いけどけっこう良い


iPad Pro を完全にラップトップスタイルで使いたい人向けの尖ったアクセサリー。

ちょっと前に『さすがに新型iPadは買わないけどMagic Keyboardは本当に欲しい』という記事を書いた。これは物理キーボードとトラックパッドが備わった3万円超えの iPad Pro 用キーボードカバーだ。

5月発売の予定が若干前倒しとなり、4月20日に手に入れることができた。まだ届いたばかりだけどレビューというか、ファーストインプレッション的な記事を書いておこう。とりあえず重い、けど確かに使いやすい。

 

■良い点

  • MacBookっぽいキーの打ち心地
  • トラックパッドが備わっている
  • 上記の操作感がめちゃくちゃ良い(Macユーザーなら違和感なく使えるはず)

 

■残念な点

  • 実測値で594gと重たい(iPad Pro を合わせると11インチでも1kg超える)
  • 3~4万円と高い
  • 意外と角度付けられない(Apple Pencil との併用は難しい)

 

 

iPad用の『Magic Keyboard』について


こちらが先程届いたばかりの iPad Pro 用 Magic Keyboard。冒頭でも紹介しているが、これは iPad Pro 11インチ、12.9インチ用の物理キーボードとトラックパッドを備えたカバー。

価格は11インチ向けが 3万1,800円(税込みだと3万4,980円)、12.9インチ向けが3万7,800円(税込みだと4万1,580円)と目玉が飛び出る価格。

 


Magic Keyboardは Smart Keyboard Folio と同じく、iPad Pro から電源を取る形なので電池や充電は不要。また本体充電用の USB Type-C を備えており、アクセサリー類を iPad Pro 本体に接続した状態でも本体を充電できる。

ちょっと前に発表となった2眼カメラ搭載の新型 iPad Pro と同時発売だが、僕の所有する1世代前の iPad Pro でも装着することが可能だ。

 

▷11インチ iPad Pro 用の Magic Keyboard をチェック

 

Smart Keyboard Folio と比べてどう違うのか?iPad Pro用のMagic Keyboard の特徴

  • キーボードがシザー構造となった
  • トラックパッドが備わった
  • iPad Pro が浮く
  • 比較的角度がつけやすくなった
  • iPad Pro を充電できるポートが備わった
  • めちゃくちゃ重たい(倍くらい)

すでに iPad Pro 用のキーボードとして鎮座している Smart Keyboard Folio とざっくり比較すると、こんな違いがある。

大きな違いはやはり「シザー構造」「トラックパッドが備わった」という点だろう。Smart Keyboard Folio は「iPad Proでも文字が打てるようになるキーボードカバー」という印象のあったが、Magic Keyboard は「キーボードとトラックパッドで PCの代わりに使う人用のアイテム」という印象。

PCを所有していない人、何でも iPad でこなしたい人、iPadでの作業に依存している人、会社支給の iPad Pro でしか業務が行えない営業担当といった「iPadも PCっぽい感じで使いたい」という人に対して、より快適さが増した印象だ。

それでは簡単に実物を見ながらチェックしていこう。

 

iPad Pro用の Magic Keyboard を実際に見ながら使用感をチェック

 

僕は日本語配列を購入。キーボードはシザー構造で打ちやすい


キー配列は各国版を取り揃えているが、僕はおとなしく日本語配列を購入した。詳しくは後述するが、新しい MacBook シリーズと同じキーボード機構を取り入れているためか、かなり打ち心地が良い。一昔前の 11インチ MacBook Air を使っている感覚。

 


バックライトが点灯する。就寝前で暗いベッドルームや、夜間のフライトで資料をチェックするなど、そういったシーンでもキーを見やすくなる。見た目はクールだけど、僕はタッチタイピングができるのであまり必要ないかも(無刻印キーでも良いくらい)

 

トラックパッドが自然ですごい!

最初見たときは「え、トラックパッド小さい……これで本当に操作できるの? 」と思った。なぜなら Surface Go のキーボードカバーのトラックパッドは、これよりも大きいのに使いづらくて結局マウスを別途持ち歩いていたから。

 

しかしそこは「さすがアップル」。標準設定でもポインターの動きが速く、かなり使い勝手は良好。Magic TrackPad 2 と比較するとやや固い感覚があるけど、それでも違和感なく使えている。この手の iPad 用製品はたくさん触ってきたけど、この辺の滑らかさはすごい。

 

表面素材は Smart Keyboard Folio と同じような感じのポリウレタン素材

これは意外だったが、Magic Keyboard の表面素材はポリウレタン。さらりとマットな質感が良いけど、Smart Keyboard Folio と同じような質感だ。勝手にマグネシウム合金とか金属を想像していたので、この素材はちょっと安っぽく感じてしまう。

Smart Keyboard Folio や Smart Folio と同じと考えると、テカる感じに経年劣化するのは早そう。

 

フローティングカンチレバー、角度は意外と付けられない

閉じた状態。これが……
一旦ヒンジはここまでしか開かず……
上の方をくいっと押すとここまで開く

フローティングカンチレバーという機構を搭載し、iPad ユーザーの期待を集めた Magic Keyboard。意外だったのが、そこまでディスプレイに角度を付けることができない(80度〜130度くらい?)。

手元にくるまでは Surface Go のように無段階で地面とほぼ平行になるイメージだったが、そこまで自由度は効かず、ただ浮くだけ。Apple Pencil でお絵かきをする際には Magic Keyboard から iPad Pro を取り外す必要がある。これはマーケティングの勝利。

 


あとこれは地味に嬉しい点だが、フローティングカンチレバーという機構のおかげで iPad Pro の位置が高くなり、デスクに置いた状態でも “覗き込まずに” Face ID のロックが解除できるようになった。

そのためわざわざ iPad Pro を操作しなくても、ロック画面である程度の通知内容が確認できるのは嬉しい。地味。

 

けっこう重たい

iPad Pro とセットで1kgを超える

これは発売前から各所で懸念されていたポイントだが、実際に量ってみると 594g とかなり重たい。これは11インチ iPad Pro よりも重たいので、けっこうな衝撃ポイントだった。

 

 

実際に数十分使ってみた感想(暫定)

  • 最初は「要らないかな」と思ったけどめちゃ使いやすい
  • iPadが浮くことで位置が高くなるので、目の前に置くだけで FaceID が解除されて通知が見られる(便利!)
  • 自宅でリビングや寝室を移動する際の端末として最高になった
  • Apple Pencil との併用は難しい
  • 持ち歩くには重たい

キーボードの仕様などについては上記しているが、実際に使ってみた感想をまとめるとこんな感じ。ハードウェアとして「いやこれで3万円は高いだろ! 」という印象は拭えないものの、実際に使ってみるとかなり便利(1万円くらいが妥当だとは思うけど)。

とくに僕の場合、「PCは重いし Kindle 読みづらい、かといってスマホはディスプレイが小さい」という理由から、iPad Pro を自宅内うろつき端末として活用していたため、MacBook と同等のキーボードとトラックパッドが(シームレスかつこのコンパクトさで)使えるようになったのは嬉しいところ。

漫画や雑誌を読むときは、キーボードを取り外すことで軽量なビューワーとして iPad 本来の姿で使える。なので感覚としては「めっちゃサクサク動くし電池持ちの良い 2in1 PC」という感覚。

まあこの辺はまだ使い込んでいないし、外に持ち出せる時期になったらまた改めてレビューしたいところ。ただ僕は基本的に MacBook Pro を持ち出すので、Magic Keyboard はよっぽどのことが無い限りは持ち出さない気がしている。

 

まとめ:iPad Pro用の Magic Keyboard は誰が使うのか


こんな感じで iPad Pro 用の3万円以上するキーボードカバー『Magic Keyboard』を紹介してみた。もちろん万人受けするアイテムではないが、以下のような人は、まあお金に余裕があれば買っても良い気がする。

  • PCを所有しておらず何でも iPad でこなしたい人
  • iPadに依存している人
  • 会社支給の iPad Pro でしか業務が行えない営業担当
  • 自宅内で iPad の手軽さと MacBook のキーボードの打ち心地とトラックパッドを両立したい人
  • スタバに持ち込んでホットコーヒーのグランデを自前のマグで啜りつつ、PCユーザーに「君のは充電できる席が必要なんだね」と横目で視線を送りながら、iPadユーザーからの羨望の眼差しを受けて、Twitterとユーチューブを相互に開いてドヤ顔したい人

まだ届いたばかりで詳しくはレビューできていないが、まあファーストインプレッションはこんな感じ。トバログではこの記事のほかに『11インチiPad Proを買いました。買った理由とか』や『11インチ iPad Proと一緒に買った4つのアクセサリー
』も書いているので、ぜひチェックしてみてほしい。

 

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