しばらく前に『いつもの休日をちょっと贅沢にする「Amazon Fire TV」 購入レビュー。ビデオや音楽、アプリも楽しめる』という記事で紹介した Amazon Fire TV。 Android OS をベースとした Fire OS 動いているということは知っていたので購入したのだが、未だにプリインストールの機能で満足していた。
そろそろ何か試してみたいので Android アプリをインストールすることにしたので、その方法を紹介しておきたい。
Amazon Fire TV に Android アプリをインストールする方法
Android アプリをインストールするために必要なモノを書き出してみた。
必要なモノ
- Amazon Fire TV(Stick でもOK)
- グーグルアカウントもしくは Dropbox アカウント
- Androidのアプリファイル(APK)
- Bluetoothのマウス(Fire TV なら USB 接続のマウスでも使えるかも?)
基本的にはスマホと Fire TV があればインストール自体は可能だが、インストールしたアプリを操作するためには Bluetooth マウスが必須となる。また今回は手っ取り早くクラウド上でアプリファイル(apk)のやり取りを行うため、クラウドのアカウントが必要。
Amazon Fire TV に Android アプリをインストールする手順
まず簡単に手順を紹介すると
- 開発者オプションから「ABDデバック」と「不明ソースからのアプリ」をオンにする
- Fire TV で ‘ES File Explorer’ をインストール
- PC もしくはスマホからグーグルドライブにアプリファイル(apk)をアップロード
- ‘ES File Explorer’ からグーグルドライブを開いてアプリファイルをインストール
という感じ。
1. 開発者オプションから「ABDデバック」と「不明ソースからのアプリ」をオンにする
Fire TV のホーム画面から「設定」を開く。
「設定」から「システム」→「開発者オプション」を開く。
「ADBデバッグ」をオンにする。ADB とは Android Debug Bridge のことで、簡単に言えば Fire TV にファイルを転送できるようにするということ。これをオンにしないとアプリを Fire TV に転送できない。
次に「不明ソースからのアプリ」をオンにする。これは Fire TV の「アプリ」にはない Android アプリをインストールするために必須。これでこの項目の設定は完了。次に ‘ES File Explorer’ をインストールする。
2. Fire TV で ‘ES File Explorer’ をインストールする
Fire TV のホームから「アプリ」を開き「ES File Explorer」をインストールする。このアプリは画像や動画などのファイルを開くためのファイルエクスプローラー。簡単に言えば Windows でいう「エクスプローラー」、Mac でいう「Finder」のようなもの。
インストールが完了し、開くとこのような画面になる。
画面左側のサイドバーから「ネットワーク」→「クラウド」→「グーグルドライブ」を選択しよう。僕は普段からグーグルドライブを使用しているのでグーグルドライブにしたが、OneDrive や Box、DropBox など普段から使うクラウドサービスにログインするとラクだ。
グーグルドライブの場合はグーグルアカウントを入力してログインすればすぐに使えるようになる。
ログインすると、いつも使っているフォルダやファイルがTV上に並ぶ。ES File Explorer 経由でグーグルドライブ上にあるファイルが開けるので、ここにアプリファイルをおけばそのままインストールできるという仕組みだ。
3. Android 端末などからアプリファイル(APK)をドライブにアップロード
Android スマートフォンのバックアップからアプリファイル(APK)をグーグルドライブにアップロードしよう。この方法は「apk ファイル スマホ」などでググれば出てくるので検索してみよう。apk ファイル自体をその辺のサイトからダウンロードするのは無料アプリでもグレーゾーン(有料アプリは違法)なので、スマートフォンから転送することをオススメする。
ES File Explorer の再読み込み(画面下部)をすればファイルが確認できるので、これをクリックしよう。
とりあえず Android 2.1 くらいのときに重宝していた ADW Launcher をインストールしてみた。ざっくり説明すると、これはスマートフォンのホーム画面のようなもの。
こんな感じで Fire TV に Android タブレットのようなホーム画面を作ることができた。だが Fire TV に付属しているリモコンでは操作ができない。Fire TV 非対応のアプリだとリモコン操作ができないので Bluetooth マウスなどが必要になってくる。
4. Bluetooth マウスを接続しよう
リモコンでホーム画面に戻り、「設定」→「コントローラと Bluetooth端末」→「Bluetooth端末を追加」を選択。手持ちの Bluetooth マウスやトラックパッドを接続しよう。
僕は「『Think Tablet 2 Bluetooth キーボード』レビュー。スタンド&トラックポイント付きでどこでも作業」で紹介している Think Tablet 2 Bluetooth キーボードを使用。トラックポインタとキーボードが一緒になっていて何かと使い勝手が良い。
使ってみて分かったが、Android 端末はマウスよりもトラックパッドの方が快適に使える。なので本格的に使いたい人にはトラックパッドの利用をオススメしたい。
マウス操作ができるようになったことで、シームレスに Android のホーム画面を動かせるようになった。さっそくいくつかのアプリを使ってみたい。
Chrome は普通に動かせた。
検索時はリモコン操作の画面に移るものの Think Tablet 2 のキーボードでローマ字入力できた。
Chrome でトバログを開いたところ。Android アプリなのでタブレットで表示したような画面になっている。
Amazon Fire TV に Android アプリをインストールしてみた感想
実際に Android アプリを導入してみたものの、Google Play はインストールできなかったり挙動がおかしいアプリがあったりなど、 完全に Android 端末として使用できるわけではないのが残念だった。
ただ、動画や音楽などのサブスクリプションサービスのアプリや、ゲームのエミュレータをインストールし、テレビで遊びたいという人には、この方法はオススメかもしれない。試してみたい人は自己責任でどうぞ。
ちなみに Amazon Fire TV などは、アマゾンで明日12月6日から1週間開催する Cyber Monday Week で安く購入できる。プライム会員限定のセールのようなので、まだ会員でない人はこちらから登録しておこう。Fire TV のサービスはプライム会員という前提で成り立っているものが多いので、購入予定なら登録しておいて損はない。