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白い部屋に映える北欧的な赤いチェスト

白い部屋に映える北欧的な赤いチェスト

去年の秋、ヘルシンキに出かける前は「北欧って木製の家具と白い壁で無印良品みたいなナチュラルさ」が “北欧らしい” だと思っていた。実際に現地に訪れてみると意外にその限りではなく(もちろんそういうのもあるけど)、建物や室内の一部に原色を用いることが多いのだと感じた。

例えば壁が白く床がウッディな感じなら、壁に鮮やかなマリメッコのファブリックパネルを掛けるとか、ソファが真っ赤だったり真緑だったり。すっかり北欧に見せられて「次に引っ越すときは北欧っぽい感じにしたい」とは思っていたものの、意外とそれっぽくするのは難しかった(日本の賃貸物件の場合、部屋の窓や天井の高さ、量産化された壁や床により “北欧らしさ” を表現するのが難しいっぽい)。

ヘルシンキのマリメッコ本社にあるストア

どこかレトロで、存在感のある『NIKKEBY』

引っ越したばかりで「収納が欲しいなあ」と考えながらイケアをぶらついていると、ちょうど見かけたのがこの真っ赤なチェスト。どうやら『NIKKEBY(ニッケビー)というらしい。

パンチング加工が施されたスチールがレトロゲーム筐体のような雰囲気で、味がある。新品のはずなのに、どこか懐かしい。デザインはスウェーデン在住の L Hilland 氏と、ブラジル在住の J Karlsson 氏。遠く離れているけど、どういうふうにデザインしているんだろう。

最近引っ越した部屋は、基本的に大きな家具をグレートーンで統一している。できるだけミニマルに、雑味をなくした部屋にしたかったから。ところがいざグレートーンだけで統一してみると、ちょっとだけ寂しい雰囲気になっていた。なんだか病院の診察室のような。

「そういえばヘルシンキの部屋は原色系の家具を置いていたな」と思い出し、1万2,990円とイケアにしてはちょっと高めのチェストを購入してみた。今まで気軽に買うような色ではなかったので、ちょっとだけ躊躇したけれど。

家に帰って組み立ててみると、パーツが多くてけっこう大変。重たいうえにちょっとだけ難しく、1時間くらい掛かってやっと完成。さっそく部屋に置くと、なぜだか部屋の白さ? トーンが一気に引き締まった気がする。

自分で組み立てたので引き出しのスムーズさは大丈夫かな? とは思いつつ、実際に使ってみるとかなり良い。カラーボックスのように深さのある引き出しなので、ある程度大きなモノでも収納がしやすそうだ。

本来なら寝室やワンルームの部屋に置いて使うところだけれど、僕の場合は仕事部屋に置いている。まだ何を収納するかは決まっていないが、たぶんちょっとした書類とか、小さなカメラ機材、ガジェット類を収納しようかなあと、今から「どこになにを入れるか」が楽しみだ。

普段なら絶対買わない赤いチェストだけれど、この部屋にはとにかくよく調和してくれた。白やナチュラルウッドだけで統一感を出すのも良いけれど、思い切って大きな家具の一つを原色系にすると、また違った雰囲気になるのかもしれない。

NIKKEBY ニッケビー

  • 価格:12990円
  • サイズ:84 x 49 x 70 cm
  • 素材:スチール
  • デザイナー:L Hilland/J Karlsson