リモワのスーツケースのような Mac Pro のような筐体。グレーカラーがモノトーンの部屋に馴染み、無駄な装飾が一切ないこのプロダクトは、Cado(カドー)のコンプレッサー式除湿機『ROOT 7100(DH-C7100)』だ。
前々から除湿機が欲しいと思っていて必要な機能性を中心に探していたのだけど、この除湿機を見つけて一目惚れ。機能的にも必要十分で、なにより部屋に置いたときに調和するこの外観がなんとも好み。
ついに購入し、実際に1週間ほど使ってみたのでブログでも紹介しておきたい。
この除湿機のココが良い!>
- なんと言っても部屋に置きたくなるシンプルデザイン
- 必要十分な除湿性能
- 消臭除菌機能あり
この除湿機のココが残念!>
- 同等性能の他社製品と比較するとやや割高
- 筐体がプラスチックでやや安っぽい
- 排出される空気は少し暖かいので夏場はちょっと室温が上がる(これはほぼすべての除湿機に言える)
■カドーの除湿機(ROOT 7100、DHC-7100)
これが僕の購入したカドーの除湿機『ROOT 7100』。コンプレッサー方式でコンクリート住宅なら19畳、木造なら9畳の広さまでの除湿が可能。除湿能力は1日最大7.5Lで、一般的な住宅なら十分な性能を持つ除湿機となっている。また別売りのピーズガードと呼ばれる除菌消臭液剤を用いれば、空気中の除菌や部屋干しなどの消臭も可能だ。
そして特徴的なのがこの外観だ。「ザ・生活家電」のようなデザインの除湿機が多いなか、カドーの除湿機は他の追随を許さないほど見た目が美しい。ロゴやブランドの主張も激しくなく、基本的にはモノトーンで色に統一感がある。無駄にギラギラと光らない。見える場所にわざわざ置きたいと思う除湿機は、世の中にそう多くない。
カラーは COOL GRAY(グレー)と WHITE(ホワイト)の2色展開で、僕が購入したのは COOL GRAY。どちらのカラーにするかものすごく迷ったのだが、筐体がプラスチック製なのでホワイトだと少し安っぽく、キャスターと本体の色が異なるという点からグレーにした。
価格は3万9,500円(税抜)と、同等の性能を持つ他社製と比べるとやや高め。ただし部屋に置いたときの見ための良さを重視すると、やはり多少高くてもカドーの除湿機を選びたくなる。
■コンプレッサー方式? デシカント方式?
除湿機には大きく分けてコンプレッサー方式とデシカント方式の2種類がある。コンプレッサー方式は空気を冷やすことで結露した水分を集めて除湿する方式で、湿気が多く暑い季節に向いている。デシカント方式は製品内部の乾燥剤(ゼオライト)で水分を吸着し、ヒーターで暖めた空気を排出することで除湿を行うため、冬場など室温が低いときに使える。
なぜ除湿機が必要だったのか?
- エアコンと除湿機を併用することで快適に過ごせる
- 夏場の就寝時に室温を下げすぎず快適に眠れる
除湿機がほしかった理由は上記の2点。ここ最近の夏場は夜でもジメジメとして暑く、窓を開けても蒸し暑いためエアコンを稼働して寝ている。エアコンは便利なのだけど、27度設定の除湿モードでもあまり快適ではなく、26度に下げると寝ているときに寒く調子が悪いことが多々あった。
前にサイパンに旅行した際、部屋に除湿機が置いてあったので使ってみると、からりと快適で驚いた経験がある。「快適かどうか」は気温だけでなく湿度も関係するんだなあとそのときに感じた。
最近引っ越して除湿機を置くスペースも設けられるということで購入に至ったというわけ。就寝時も(エアコンの除湿モードで)室温を下げすぎることなく、除湿機を併用することでかなり快適に生活できている。
除湿機さっそく使ってるんだけど、まじで良かった……。まじで良かった……。
— トバログの人 |鳥羽恒彰 (@tobalog) September 1, 2020
湿度が下がっただけで部屋がカラッと涼しくなるし、すごく快適で気持ちがいい。音がけっこう大きいのは難点だけど、5月後半くらいの気持ちよさ。 pic.twitter.com/mB0TnQkrj4
機能性やインターフェイスなど
インターフェイスはこんな感じ。ディスプレイもなくボタン操作のみの至極シンプルな操作感。初見だと「このボタンは何を意味するのか? 」が分かりづらいかもしれないが、自宅に置くものだし覚えてしまえば問題ないので個人的には好き。
除湿性能は上記したとおりで、モードは「除湿」「衣類乾燥」「除菌・消臭」の3種類。僕は通常の除湿だけ使用しているが、部屋干しが必要な場合は衣類乾燥も行える。
「除菌・消臭」は別売りのピーズガードを使うことで行える。僕はまだ買っていないので使っていない。
この除湿機の面白いところは、スーツケースのようにキャスターや取っ手が備わっているところ。通常はリビング、就寝時は寝室に移動するなどがしやすい。またキャスターにはロック機能が備わっている。
実際使ってみてどうなの?
- 湿度が低いと予想以上に部屋が快適
- 夜寝る前に消すと湿度が下がりすぎず朝までちょうどいい
- 排出する空気は少し暖かい
外は熱帯なのに室内は5月のような快適さ
まだ届いてから1週間ほどではあるが、実際に使ってみた感想としては上記。これまではエアコンの除湿モードでも部屋の湿度(相対湿度)は70%を越えており、部屋は涼しいがジメジメとした不快感があった。
しかし除湿機を稼働して3時間ほどで湿度は60%〜65%程度まで下がり、気温は変わらないものの5月末のようなからりとした室内に。この感じがとにかく快適で、ベッドに寝っ転がってもシーツが身体にまとわりつくような不快感もなく、本当に気持ちが良い。
ただしずっと付けていると乾燥しすぎる
ただし5時間程度稼働させてみると相対湿度は50%程度まで下がり、逆に乾燥しすぎてしまう問題も。このまま就寝したらエアコンの風も相まって喉がいがいがとしてしまったので、就寝前に消すかタイマーをしておくと良いかもしれない。
排出する空気はちょっと暖かい
これは意外だったのだが、コンプレッサー方式とはいえ排出する空気は室温より少しだけ暖かい。空気を冷やして除湿するからてっきり冷たくなるのかと思いきや、放熱器を通すためやや暖かくなるようだ。これはおそらくこの除湿機だけでなく、コンプレッサー方式の除湿機すべてがそうなのだと思う。
そこまで気にすることではないが、気温が上がるぶん少しだけ暑く感じるシーンもあった。なのでずっと運転しつづけるのではなく、部屋が快適になったと思ったら電源を消すのが良さそうだ。
個人的には「部屋の湿度をXXXに保つ」のような設定があると良いなあと感じた(スマートスピーカーと家電リモコンを組み合わせたらできそう? )。
まとめ
こんな感じでカドーの除湿機『ROOT 7100(DH-C7100)』を購入した感想をつらつらと書いてみた。まずなによりこのスーツケースのようなデザイン、そして色がとにかく好み。部屋には空気清浄機もあるため「同じような家電が何個も部屋にあるのはなあ……」と除湿機の導入を躊躇していたのだけど、これだったらわざわざ見える場所に置いておきたくなると感じる。
機能性も必要十分だし、使い方もシンプルでわかりやすい。欲を言えば自動で湿度を保つ機能があればなお良かったが、ひとまずはこれで満足。またしばらくしてからレビューしていきたい。