『ちょっと台北に来ています。#スクートガジェ旅』という記事を書いたように台湾に来ている。今回の旅の航空券は LCC のスクート(Scoot)の提供。なのでタイトルに[PR]と表記しているが、特に制限などはないのでスクートについて
- 他のLCC事業者と比較して良いところ
- 実際に乗ってみた感想
をお伝えしておきたい。
スクートに限らず LCC は別の航空会社と比較しても安く海外に行けるので、ガジェット好きが台湾に端末を買いに出かけたり、学生が気軽に旅行に行くのにもオススメだ。
「スクート」について
スクートは 2012年6月に就航した LCC(ローコストキャリア)。シンガポール航空の傘下で、日本国内では比較的老舗の LCC。今回訪れた台北はもちろん、シンガポールやバンコク、シドニーやメルボルンなど世界9ヶ国24都市を結ぶ。
黄色いボディが特徴のスクートの機体はすべての路線がボーイング社のB787。他の LCC 事業者が小型で狭い機体を用いるなか、スクートはシートの幅にゆとりがあり圧迫感が少ない大型機を使っているところが魅力。
余談だがスクートは最近「バリューアライアンス」なる LCC の連合を設立。バニラエアなど数社が加盟しており、乗り換え時のチケットを別の LCC でもスムーズに購入できたり、トランジット時の遅延などの保証サービスもあるようだ。
例えば札幌からシンガポールに行く際に、成田で「バニラエア➞スクート」に乗り換える路線があったとする。札幌から成田で遅延があって成田からシンガポール行きのスクートに乗り換えられなかった場合、これまでなら泣き寝入りするしかなかったのが、ウェブページなどであらかじめ通し購入してあった場合は、別の便で対応してくれるなどといった連携が LCC 事業者間で行えるようになったとか。
現在他の LCC 事業者とも提携を進めているようで、これが広がれば安心して LCC でのトランジットができるようになる。嬉しい対応だ。
ガジェット好きや学生にオススメ!色々なLCCに乗り比べて分かったスクートの良いところ
僕は学生時代からよく LCC で台湾やアジア諸国に行っていた。学生時代はお金がないので、それこそ安くなる時期の格安チケットを探しては講義を単位取得のギリギリまでサボって4年間で20回くらいは行ったと思う(だいたい台湾)。
航空券は『台湾行きが4000円〜!お得な格安航空券を検索&比較できる「スカイスキャナー」の使い方』で紹介しているスカイスキャナーや、LCC 各社のメルマガや Twitter などのセールから購入していた。とは言え LCC が安いのは当たり前。
色々な LCC に乗り比べてみて分かったスクートの良いところを紹介するならば
- LCC なのにゆったりシートでストレスが少ない
- ANA や JAL などと同じくターミナル2なので移動がラク
- 現金払いも可能なのでクレジットカードを所有していない学生でも支払える
といったところ。詳しくは項目を分けて紹介しておきたい。
スクートはシートが広くてゆったり座れる
上でも紹介したが、スクートの所有する機体はすべて大型の B787。画像は実際に僕が座ってみたところ。身長178cm とそれなりに大きめの僕でも、結構足元に余裕を感じる。
LCC といえば、機体が小さく客席シートが窮屈で「安かろう悪かろう」なイメージを持っている人も少なくないはず。多くの LCC はコストを抑えるために小さい機体で客席が狭い場合も多いが、B787 は通路も広く、客席もゆったりしているためストレスが少ない。
台湾までは3時間半程度の旅とまぁ狭くても我慢できる程度の時間ではあるが、それでも他の LCC 事業者と比較して同じくらいの価格帯であれば、快適な方を選びたい。
ANA や JAL などと同じくターミナル2なので移動がラク
最近は LCC も増えてきて、成田空港にもバスで移動するターミナル3などが登場したが、スクートは ANA や JAL などと同じターミナル2を利用することができる。
チェックインを済ませてすし詰め状態のバスに乗る必要なく、ところどころにカフェスペースがある快適な室内を通って搭乗ゲートに向かう。
こんな感じの半個室スペースを無料で利用可能。コンセントも備わっているので、旅をする直前まで足を伸ばしてくつろげる。
【エアポートラウンジ・ドヤ】
ドヤランク:★★★★
空港の搭乗ゲートという非日常的な空間、フリーながら個室というラグジュアリーなスペースで MacBookドヤを決め込む比較的難易度の高いドヤリング。視線が遮断されるため周囲からの羨望の眼差しは受けられないものの、ヱビスのマスターズドリーム(醸造家の夢)を口に一口含み、12インチ MacBook 特有のキータッチが奏でるリズムを感じることができるドヤは、MacBookドヤのひとつの終着点といっても過言ではない。
考察:コストとパフォーマンスを犠牲に持ち運びやすさを重視した 12インチ MacBook でなければ、ここまでのドヤは難しかった。ただ有料の空港ラウンジであればドヤランクは6でもおかしくはない。
現金払いも可能なのでクレジットカードを所有していない学生でも支払える
初めての海外旅行など学生にとってメリットなのがクレジットカードを所持していなくても航空券が買えるところ。基本的に LCC(普通の航空会社でも) は本人名義のクレジットカードでないと航空券が買えなかったりするのだが、 スクートは旅行代理店経由でチケットを購入できるようにしているそうだ。
ただ、最近はコンビニでの現金払いに対応しているLCC 事業者もあるので、これ自体は特にスクートだけの特権というわけではない。
実際にスクートで台湾まで行ってみた
実際にスクートに乗って台湾まで行ってきたので、どんな感じなのかをレポートしておきたい。チェックインカウンターは成田空港第二ビル。
ちなみにその場で課金すればシートがグレードアップする仕組み。LCC のビジネスクラスはプレミアム牛めし並にリッチなのか微妙なところだと思ったりもするが、まぁ快適な旅をしたいならリアル課金するものなしではない。
チェックインを済まして荷物検査。手荷物のほとんどをカバンから取り出す必要があり、この作業に大変労力を使うのがガジェット好きの厳しいところ。
上記した長めの通路を抜けるとそのまま搭乗ゲート。土砂降りだったとしても雨に濡れずに機内にたどり着けるのが嬉しいところ。
実際に乗る機体はこちら。ボーイング社の B787。いわゆるジャンボジェット。
こちらが機内。通路が2つで席数も多い。この日は平日の出発だったが、席が結構埋まっていて LCC 人気を感じた。若い日本人ばっかりだったので「若者に人気なんだな」とのんきに考えていたが、そういえば春休みだったことに気づく。
学生のメリットは春休みや夏休みなどの長期休暇を利用し、(金には縛られど)時間に縛られずに気ままに旅ができるのが良いところ。とりあえず格安航空券で片道分の席を予約しておいて、現地に着く前くらいに別の国に行くためのチケットを購入したりもできそう(片道キップで入国できるかは不明)。
シートはこんな感じ。
今回一緒に「#スクートガジェ旅」に参加したガルマックスさんといがモバさん。写真を撮ってるのはでじねこさん。
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びっくりしたのはこの電子窓。通常日よけにはプラスチックのシェードを下ろすのだが、電子窓はガラス部分が青くなり遮光してくれる仕組みになっている。B787 に備わっている機能らしく、CAが開閉する必要がないというのがメリットらしい。5段階調節が可能で、MAXにすればほとんど光は入らなくなる。
美人なスクート CA。この日、日本人クルーはこのお姉さん一人だった。
スクート機内 Wi-Fi の速度や契約方法
ネットの世界で生きる人間にとってネット環境は空気のようなもの。スクートでは機内 Wi-Fi を利用できる。価格は以下。
- 1時間:$11.95(約1,360円)
- 3時間:$16.95(約1,927円)
- 24時間:$21.95(約2,500円)
ちょっとネットをするだけと考えるとなかなか高いが、空からするツイートはなかなかのもの。使い方は、シートベルトを外して良いコールが流れた後に手持ちに端末から”ScootWiFi”に接続し、クレジットカードで支払いをすると使えるようになる。同時接続できる端末は1台まで。
スクート機内Wi-Fi。3時間16ドル(約1800円)で速度はこんな感じ。まぁテキストベースのやりとりなら問題ないかも pic.twitter.com/ZtIFz7I75s
— トバログ (@tobalog) 2017年2月23日
速度はだいたい 150kbps〜3Mbps の間くらい。途中で途切れることもあり、ストリーミング系のサービスや通話などは難しいかもしれない。とは言えテキストがメインのメールや LINE などは割りとシームレスに使える。Twitter や Facebook も可能だが、動画コンテンツの自動再生を読み込むのはちょっとストレスがかかるかも。
スクート機内での食事について。
食事は割高ながらいくつかの種類が選べる。
全メニューはこんな感じ。
僕はビーフとマッシュルームのラザニア(1,500円)を選択。ちなみに一緒に加糖ジャスミンティーかコーラ(単品だと約320円)を注文すると、1シンガポールドル安い3シンガポールドルで購入できる。僕はチョコレート(4シンガポールドル)を購入。これ全部で約1,700円。
ミリメシ感があるが、結構美味しい。例えるならセブンイレブンのグラタンっぽい感じ。
スクートに電源環境はあるけど有料
スクートには電源が備わっている。スクートビズなら無料で使えるのだが、エコノミークラスは5シンガポールドル(約400円)かかる。PC で仕事をするために電源が必要な人は是非契約して使いたいところ。
まとめ
そんな感じで3時間半のフライトが終わり、無事台湾に到着した。僕は LCC がある路線ならば積極的に LCC を使うので慣れているが「LCCって安いからこそあんまり良くないんでしょ?」と思う人も多いかと思う。
機内食などのサービスを求めない限りはかなり快適だし所要時間も変わらないし、交通費を浮かせて現地でガジェット買うんだ!という人や、なるべくお金を節約して旅行したい学生にはかなりオススメだ。
ちなみにセール時にはかなり安く利用できる。最新情報はスクートの公式 Twitter をフォローすれば見られるので是非フォローしておこう。
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