台風一過、久しぶりに青空が綺麗だったので、ふらっと新宿を歩いてみた。太陽が西に傾いて、ちょっと寂しげな夕暮れ時に差し掛かる時間帯。なんとなく寂しげな雰囲気を感じたので、おもむろに iPhone をポケットから取り出して写真を撮ってみた。
僕自身、そこまでカメラに詳しいわけではないが、秋から冬にかけて、フイルム写真のような温かみを感じる写真が好きになる。今回は、iPhone で写真を撮影し、アプリでフイルム写真風に加工してみた。今回の加工方法を、自分の備忘録をかねて書き記しておきたい。
iPhone だけで昼下がりの空をフイルム写真風に加工する
誤解のないように先にお伝えすると、僕はフイルム写真といえば「写ルンです」でちょっと撮るくらいだし、写真の知識もほとんどない。なので、必ずしも忠実な色合いではないかもしれないが「写真ってそんなものなのかな」と開き直っているので気にしない。
今回はあくまで「iPhone で撮ってアプリで加工」が目的なので、できるだけ簡単に紹介。
フイルム風加工アプリ『VSCO』を使う
VSCO(ヴィスコ)とは、写真を忠実にフィルム写真のように加工できるエディタアプリ。2012年に Visual Supply Company がリリース。クリエイターだけでなく一般人にも人気で、VSCO で加工したビンテージ感のあるお洒落な写真は、よくインスタグラムなどの SNS で見かける。
余談だが、Visual Supply Company は Lightroom などの本格的な写真編集者のためのプリセットの販売も行っている。トバログの記事で使用している写真はだいたい VSCO のプリセットをベースにして PC 版 Lightroom で加工している。
具体的な加工方法
基本的に、写真の加工には「出来上がりのイメージ」が明確な方がいいと考えている。最終的な写真の出来上がりをイメージすることで、そのイメージに近くなるようにそれぞれの数値を編集していけば良いので、迷走せずにラクに行える。
これら3枚の写真は、富士フイルムの「写ルンです」で撮影したフイルム写真。最近はカメラ屋さんに持っていくと画像データ(jpeg)でもらえるので、写ルンですで撮った写真もこのようにブログに載せられる。今回はこの色合いをイメージしている。
加工する際のそれぞれの要素の数値などは、その写真の明るさやシーン、色温度などによって異なるので一概には言えないが、青空の場合は以下のような感じで加工してみた。
加工の際の数値
- コントラストを下げる: -2 くらい
- 彩度:今回は変えてないけど基本的にはちょっと下げたほうがフイルムっぽさが出る
- ビネット:+6 前後
- 粒子:+2.5 くらい
- シャドウティント:グリーンを +3 前後
- ハイライトティント:イエローを +2 前後
といったところ。コントラストやビネット、ティントをいじることでフイルム写真っぽさを演出。また、それぞれ目視で「こうするとフイルム写真っぽくなるな」と思った数値でまとめている。
まとめ
今回はたまたま「空が綺麗だから iPhone で撮って加工してみよう」と思い、それっぽく出来上がったのでブログでも紹介してみた。またなにか良い感じの写真になったら紹介していこうと思う。
『iPhoneだけで写真をフィルム風に加工する方法。無料アプリだけで雑誌写真のような仕上がりに』という記事も書いているので、よかったら是非。
「写ルンです」を専用革ケースに入れて持ち歩きたい。