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オフラインで使えるハンディ翻訳機『ili』レビュー。実際に韓国で使ってみて分かった良い点と気になる点[PR]

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ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)を持って海外旅行
旅行先での日常会話の翻訳に特化したウェアラブル翻訳機『ili(イリー)』が、12月6日に新しいモデルを発表する。先日『今週末は、ちょっと韓国まで行ってきます。』という記事を書き、その際に新しいモデルの ili を借りていたので「実際に海外旅行で使えるのか?」「便利な点と気になった点」などをこの記事では紹介していきたい。

英語を含め、渡航先での会話によるコミュニケーションが不安な人にとって、かなり心強いアイテムとなること間違いなしなので、海外旅行に行く予定のある人のためになれば幸いだ。

瞬間オフライン音声翻訳機「ili(イリー)」を見てみる

 

 

ウェアラブル翻訳機『ili(イリー)』ってなに?

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)の公式画像
冒頭でもさらっと紹介しているが、『ili(イリー)』は、旅行先での日常会話の翻訳に特化したウェアラブル翻訳機だ。これまでレンタルのみの展開だったが、12月6日から一般向けに、限定2018台を先行販売する。通常価格は1万9,800円(税抜き)のところ、先行販売価格は1万6,800円。

手の形状や親指の稼働域などを考慮し、スティック型でボイスレコーダーのようなサイズ感ながら、高度な音声解析技術と機械翻訳機能を搭載し、オフラインでも素早い翻訳が可能となっている。また、ディスプレイもボリュームボタンもないシンプルな操作感で、老若男女問わず使いやすく設計している。

ili を展開するのは、Logbar (ログバー)という日本のスタートアップ企業。「言語が異なる相手に、伝えたい意図が伝わる楽しさ」を、海外旅行で気軽に体験してほしいという思いから開発がスタートした。現在は個人向けの販売はなく「グローバルWiFi」と提携してレンタルのみ行っているが、新モデルは2017年12月6日から一般販売を予定している。

これまでに約500種類のプロトタイプを作り、現在の ili が生まれた。ちなみに「ili」という名称は、”i” を人に見立てて、ili を介して会話しているような意味合いで名付けた。具体的な製品の特徴をまとめると以下のような感じ。

 

 

■ili(イリー)の特徴

  • Bluetooth や Wi-Fi 接続を必要とせず上空でも圏外でも使える
  • 旅行先での日常会話に困らない軽量・小型のウェアラブル翻訳機
  • 簡単な操作で直感的に音声翻訳できるシンプル設計

 

■新型 ili と従来品との違い

  • スリープ状態から1秒起動でスグ翻訳(従来品は 2.5秒)
  • 日本語から英・中・韓の3言語に対応(従来品はそれぞれ1言語のみ)
  • バッテリーの持ちが3日間へ

 

■対応言語(日本版)

  • 英語
  • 中国語
  • 韓国語
  • タイ語(2018年着手予定)

 

■ili のスペックを確認する

  • サイズ:121.8mm x 33.0mm x 13.0mm
  • 重量:42g
  • バッテリー:一回の充電で約3日間(600mAh)

 

 

ネット接続不要、Bluetooth や Wi-Fi 通信を必要としない翻訳機

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)に日本語で話しかけるili は、スマートフォンの翻訳アプリとは異なり、翻訳したいときにネットに接続する必要がなく、圏外や Wi-Fi(ワイファイ)環境がない場所でも、話しかけるだけで現地の言葉に翻訳してくれる。

例えば渡航中の飛行機内上空で「入国時に必要な書類をください」とキャビンクルーに伝えたいときや、ショッピングメインの旅行で「試着室はどこですか?」と尋ねるときなんかに重宝する。

ポケット Wi-Fi や SIM フリーのスマートフォンなどを持っていくという人でも、オフラインで使えてスマホのバッテリーが気になるという点で棲み分けができる。「数年ぶりの海外旅行に出かける」という人には最適のアイテムだろう。自分で買って親の海外旅行時に貸したり、子どもの修学旅行などに渡すといった用途でも使えそう。

 

ili は旅行先での日常会話に特化していて安全に会話ができる

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)をタクシーで使う
ili は観光旅行で必要な日常会話に特化した設計の翻訳機。ビジネスの場でのコミュニケーションは苦手だが、観光旅行に必要な日常会話に特化している。双方向の通訳が出来なかったり、対応言語が少なかったりといった弱点はあるものの、観光旅行で必要な各地の表現の翻訳の精度は高いし、分野に特化することで、相手を不快にさせてトラブルになるといったことがないようなっている。

今回、僕自身「どんな言葉が翻訳されるんだろう」という好奇心から、観光旅行によく使う言葉から罵声など聞き手を不快にさせる言葉まで翻訳を試みた。音声認識自体は非常に精度が高く、韓国の現地料理や地名についても正確に翻訳してくれたのだが、罵声などは対訳を用意していないため「ブブッ」と音が鳴り翻訳はされなかった。翻訳されたとしても近い音で全く別の言葉として認識されることもあるが、基本的には観光に必要なワード内からの翻訳なので、言葉によるトラブルは抑えられそうだ。

 

軽量小型、簡単な操作で直感的に音声翻訳できるシンプル設計

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)をポケットにしまう
ili を使う最大のポイントだと感じるのが、老若男女問わず誰にでも操作できる簡単設計だということ。3つのボタンとマイク、スピーカーを搭載するというシンプルな構造で、煩わしいは操作は一切必要なく「今、これを伝えたい!」を即座に実現できる。

正直なところ「音声翻訳をする」という目的においては、手元にあるスマートフォンのアプリで難なく対応できるが、僕の経験上、海外では翻訳アプリはほとんど使わない。理由は「何があるか分からない旅先でスマホのバッテリーをむやみやたらに使いたくない」「スマホを開いてアプリを立ち上げるという、たったそれだけの動作でも面倒」といったところ。面倒で自分で歩きまわって探して、結局諦めるということも少なくない。

ili はブレスケアアイテム並みに小型なので、首からぶら下げたりポケットに入れたまま日常を過ごせる。そしてボタンを押して話しかければリアルタイムに翻訳してくれるので、スマホの翻訳アプリにあるような面倒臭さを感じにくく、気づいたらなにをするにも ili を介して現地の店員さんなどとコミュニケーションを取っていた。

こうしたちょっとの操作で「使いやすさ」は大きく変わってくる。

 

ili はどんなシーンで使える?実際に韓国旅行で使ってきた

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)を付属のストラップで首から下げる
ざっくりと ili の特徴を紹介してみたが、スペックや強みを並べただけではイマイチ使用感は分からないのが、ガジェットの面白いところ。

今回は実際に一泊二日の韓国旅行で ili を使ってみて、結論から言うと ili はまだまだ発展途上な端末だと感じるが、旅先で助けられるシーンも多かった。とくに今回の韓国のように「街なかのほとんどの看板や案内が読めず、なんとなくの言葉の意味も分からない」という状況下では、とくに ili のような端末があると安心感がある。どんなモノにも得意なコトと苦手なコトがあると思うので、それぞれ要素を紹介しよう。

 

実際に海外で使って分かった:ili が得意なこと

  • とにかく手軽で、慣れると違和感なく使える
  • 翻訳の精度は高く、流暢ではないものの意図は伝わる
  • オフラインで使えるので SIM フリーのスマートフォンを所持していなくても翻訳できる
  • 一個前に翻訳したことは記録しているので何度も翻訳する必要はない
  • スマートフォンで地図を表示しながら使える

 

特徴の項目でも紹介しているが、やはり素早く手軽に使えるという点では ili は便利だった。例えば話しかける前にあらかじめ聞きたいことを翻訳して記憶させ、人がいたら「エクスキューズミー」と笑顔で話しかけ(笑顔大事)、ボタンを押すだけでコミュニケーションがスタートする。ポケットに入れたままボタンを電源を入れて、口元に持ってきたときには翻訳できる。この手軽さは、スマートフォンでは難しい。

 

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)を海外の窓口で使う肝心の翻訳の精度はなかなかのもの。例えば僕の場合、韓国の秋葉原と言われる「『龍山(りゅうさん)』に行きたいです」とタクシーで伝えると、「しっかりと韓国読みの『ヨンサン』」と変換されていた。さらにチケット売り場では「三人まとめて支払いたい」という意図も伝わった。

なかには一回で意図が伝わらないこともあったが、別の言い回しで聴けば通じることがほとんど。観光旅行においては便利に使えるだろう。

 

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)とグーグルマップの併用スマートフォンの地図と一緒に使えるというのが一番便利だったポイントだ。僕が行きたかったサムスン電子の店舗は駅から遠く、なおかつ道のりが複雑だったため、タクシーだけでなくバスに乗って訪れた。

韓国のバスはハングル文字の表記しか存在せず、アルファベットが書かれていてもよく分からないことが多い。そのため、スマートフォンで地図を見せながら、ili で「ここに行きたい!バス乗り場はここで合ってますか?」など、周りにいる人に尋ねることで、はじめて現地に到着できるという感じ。不安ばかりな旅行先で、これができるのは安心感がある。

 

実際に海外で使って分かった ili が苦手なこと

  • 一方通行の翻訳で双方向のコミュニケーションは難しい

 

ili は「とにかく意図が伝わるように」ということで、現在日本語からの一方通行なコミュニケーションのみ対応している。そのため ili を使うことでバーで現地の人と世間話を楽しんだりということはちょっと難しい。そのため「韓国でオススメの観光スポットはありますか?」や「最近どうですか?」など、相手がイエス・ノーで答えられない質問に回答してもらうのは難しいと感じた。

 

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)は簡単に翻訳できるまた、現地の人は双方向の翻訳ができると思って ili に韓国語で話しかけるシーンが多々あったのだが、韓国語から日本語への翻訳が難しいため、ちょっと気まずい空気になる。できるだけ二択で答えられる質問を心がけると、スムーズなコミュニケーションができる。また、レストランでもメニューを見せながら「オススメはどれですか?」といった聞き方でも良いだろう。

 

 

まとめ

ウェアラブル翻訳機 ili(イリー)を持って韓国旅行こんな感じで、ili の特徴や、実際に海外旅行で使ってみて感じたポイントなどをまとめてみた。まだまだ成長過程にある ili だが、海外旅行ではかなり役に立つアイテムだと感じる。

実際に海外で使ってみて、自国の言語で話しかけられると相手は親近感を抱くことが多いのだな、と感じることも。例えば日本でも、海外からの観光客に流暢な英語で場所を聞かれるよりも、たどたどしい日本語で「ココ、イキタイ」などと尋ねられた方が安心感は大きいはず。それと同じようなコミュニケーションができるのが、ili の強みなのだと感じた。

そこからちょっとした笑顔とジェスチャーでのコミュニケーションが生まれ「海外旅行ならではのコミュニケーションの楽しさ」を改めて再認識したような気がする。

また、今回僕が借りた ili は、日本語を英語と中国語、韓国語の3言語に変換できるモデルだった。そのため、旅行のシーンだけではなく、オリンピック需要などで国内でサービス業を営む人にとっても便利そうだと感じた。今回の記事は概要のみの紹介だが、別記事では実際に韓国の現地レポとともに ili  の使用感をお届けする予定だ。

 

 

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