そろそろ普段持ち歩く外部ストレージをポータブル HDD から SSD に乗り換えてもいいんじゃないかと、ここ半年くらい思っている。当初はかなり高価だった SSD も段々と安くなってきたし、なにより軽いので毎日持ち歩いても大した重さにはならない。
僕自身が HDD から SSD に買い換えるための理由づくりのために記事を書きたい (追記:昨日買いました)。
▷レビュー:スマホでも使える、小さくて軽い名刺サイズのポータブル SSD『サムスン T3 500GB』レビュー
そろそろ僕たちはポータブル HDD から SSD に乗り換えてもいいんじゃないか
普通に生きていたらあまり必要だと感じることのない持ち運びができるポータブル HDD などの外部ストレージだが、頻繁に持ち歩く端末を変えたり、写真を撮りまくっている僕らブロガーにとってはけっこうな頻度で必要な機会が来る。
ブロガーは「3年前にドイツのミュンヘンで撮った写真が今欲しい」など突発的なニーズが多く、そうなってくると必然的に PC 内蔵のストレージではまったく足りない。写真くらいはどこか別の場所に保管しておきたいという理由から、ポータブルストレージを持ち歩くのだが、ポータブルHDD はけっこう重い。
この記事は、そういったニーズと悩みの解決のためにポータブル SSD の購入を検討する(もしくは検討はしていないけど悩みを抱える人)にむけて書いたもの。
なぜポータブルストレージが必要なのか
- 外出先や旅先でもこまめにバックアップを取りたい
- 今すぐあのデータが必要!となったときに手元にある状態にしておきたい
- 自宅で作業をしないことが多い
なぜポータブルストレージが必要なのか。理由としては、できるだけこまめにバックアップを取りたいし、海外旅行の際にはバックアップとしてデータを PC や SDカードの外に保管しておきたいから。さらにそれらの保管したデータは、いつでもどこでも取り出せる状況下にデータを置いておきたいというのが大きな理由だ。
上記したが、ブロガーにとって写真は単なる「思い出」ではなく「商売道具」。ふとした瞬間に必要になることが多いのだ。そういったデータを自宅に置きっぱなしにしておく据え置き型のストレージだと必要なときに取得できないし、色々と不便が大きい。いつでも手元にあるという安心感は大きい。
クラウドストレージだけではダメな理由
- 大容量の写真データのやり取りには向かない
- “ギガ” が減る
- そもそも通信速度が遅い海外地域では現実的ではない
据え置き型がダメなら Google Drive とか One Drive とか iCloud とかクラウドストレージで良いじゃない、という意見もある。確かに軽いドキュメントの保管や、他人とデータを共有する目的なら快適だし、便利で安い。いつでもどこでもログインすればデータが見られるというのは魅力だ。
ただ、やはり保管するデータが写真や動画など大容量のものだと、アップロードにもダウンロードにも時間がかかるし、ギガが減る。僕らが扱うデータは写真1枚で20~50MB 近くに膨れ上がる。旅先ともなると1日500枚は写真を撮るので、それらすべてをクラウドにアップしておくことは到底難しい。また、必要なときにダウンロードしたり、写真を探すだけでも通信費がかかってしまう。
Wi-Fi 環境下のみでブログを書いたり仕事をするのであれば問題はないかもしれないが、まだまだ現実的ではないなあと。ちなみに東南アジア地域とかだと日本とは比にならないくらい通信速度が遅かったりするので、それを考えるとやっぱり物理的なストレージが必要となってくる。
HDD ではなく SSD が欲しい理由
- 軽くて小さい
- 速い
- 物理的に壊れにくい
- スマホでもデータの読み書きが可能
ポータブル HDD ではなく SSD が欲しい理由は、以上の3点。個人的に魅力を感じる一番の理由としては「軽くて小さい」という点。僕は現在、1TB と 3TB のポータブル HDD を所有しているが、据え置き型に比べると軽くても、毎日持ち歩くのにはけっこう重たい。また、過去に「耐衝撃」を謳う HDD を持ち歩いていたら、いつの間にか読み込めずに壊れてしまったという苦い経験もある。
容量対コストパフォーマンスは圧倒的に HDD が優れているが、SSD も写真の保管くらいであれば必要十分な容量のモノが手が届く価格帯で売られている。そういった理由から、そろそろポータブルストレージを HDD から SSD に変えても良いんじゃないか、と思っている。
また、サムスンのポータブル SSD は USB Type-C を搭載しており、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも接続してデータの読み書きができるというところが Good。SNS(とくにインスタグラム)はスマホから写真をアップする頻度が高いはず。そういったニーズに対してもバスパワー駆動ができる SSD は便利だ。
トバログ的には USB Type-C 搭載のポータブル SSD が気になる
なんとなく僕が気になっている SSD をいくつか紹介してみようと思う。今回の僕がポータブル SSD を選ぶ際の基準は「価格」「USB Type-C ポートの有無」「転送速度」「重さ」といったところ。予算は3万円程度なので、1TB ではなく 500GB まで。
サムスンの SSD T3シリーズ『MU-PA500B/IT』
- 価格:3万円前後
- 転送速度:540MB/s
- サイズ:74 x 57.3 x 10.5 mm
- 重さ:51g
トバログ的でも紹介しているのだが、現時点で市販されているポータブル SSD でベストバイだと思っているのが、サムスンの T5シリーズだ。クレジットカードよりも小型で、重さも 51gと、一般的なポータブル HDD が150gと考えると軽量だ。
USB Type-C ポートでデータの送受信ができるため、専用ケーブルを持たずともアプリをダウンロードすることで Android スマートフォンでもデータの読み書きができるところがなにより魅力。価格も 500GB なら 3万円以下となかなか安い。
さすがにすべてのデータをこの SSD に保管するのは難しいかもしれないが、例えば旅行先でデータをバックアップしておきたい人や、クラウドではなくローカルにデータを入れて持って歩きたい人なんかは、 ポータブル HDD よりも恩恵は大きいはず。
サムスンのポータブル SSD T3シリーズ『MU-PT500B/IT』
- 価格:2万~3万円
- 転送速度:450MB/s
- サイズ:74 x 57.3 x 10.5 mm
- 重さ:51g
上で紹介した T3シリーズの前モデルで、値下がりしていて一番オトクに買えるポータブル SSD だと思っている。トバログ的に大本命で、近々こちらを購入予定。転送速度が 450MB/s と、T5シリーズと比較すると若干劣りはするものの、ポータブル HDD と比較すると雲泥の差(4倍くらい)。T3 と T5 の転送速度の違いは、スピードテストをしないと分からないくらいの速度の違いだと思う。
個人的に嬉しいと感じたのは「価格」と「カラー」。型落ち品のため、価格は新モデルよりも7,000円ほど安い(記事執筆時点でアマゾンで2万3,000円程度)という点で、僕のようなポータブル SSD 初心者には十分すぎるほど快適なはずだ。
また、新モデルはSSDケースがブルーなのに対し、旧モデルはグレーとブラックのモノトーンカラー。持ち物の雰囲気や色を統一したい僕にとっては、多少転送速度が遅かったとしてもモノトーンカラーの旧モデルを購入したい。
My Passport Wireless SSD|WD
- 価格:約3万2,000円(500GB)
- 転送速度:390MB/s(ワイヤレス時 65MB/s)
- サイズ:135 x 135 x 30(mm)
- 重さ:440g
WD が『My Passport Wireless SSD』なるものを CES 2018 で発表。単なるポータブル SSD というわけでなく、SDカードリーダーを搭載していて PC が手元になくても写真データのバックアップが取れるという優れもの。
スマートフォンと無線で接続(Wi-Fi)してワイヤレスで 4K 動画を楽しんだり、RAW のプレビューも可能だ。iPad での動画編集がぐっとラクになる。また、6700mAh の内蔵バッテリーからスマートフォンを充電ができるという。250GB から 2TB までラインナップされていて、米国では2月15日から発売開始のようで、日本への発送も行っている。
重さは 500g 近くになるようで少々重たいが、旅するカメラマンなどにとっては嬉しいアイテムかもしれない。
まとめ:まずは買ってから使い分けとかしていきたい
とにかく、ポータブル SSD は価格の問題さえクリアできてしまえば早くて軽くて頑丈でスマホでも使えるという魅力たっぷりのストレージなので、早いところ手に入れておきたい。まだ買ってもいないポータブル SSD についてをだらだらと書いてしまったが、この記事を書き終わったころにはもう気持ちは固まっているので、多分週末には買っていることと思う。
また買ったら実際に使ってレビューをしようと思います(追記:買ったので近々レビューします)。
▷レビュー:スマホでも使える、小さくて軽い名刺サイズのポータブル SSD『サムスン T3 500GB』レビュー