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スマホでも使える、小さくて軽い名刺サイズのポータブル SSD『サムスン T3 500GB』レビュー

スマホでも使える、小さくて軽い名刺サイズのポータブル SSD『サムスン T3 500GB』レビュー

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』レビュー
以前『そろそろ僕たちはポータブル HDD から SSD に買い換えても良いんじゃないか』で欲しいと投稿したポータブル SSD。結局記事を書いている途中で欲しいという気持ちが止まらず、サムスン電子の T3 を購入していた。

250GB ~ 2TB と大容量にもかかわらず、名刺サイズで 50g と非常に軽量なポータブル SSD であるサムスンの外付けSSD『 T3シリーズ』。USB Type-C 搭載で PC だけではなく Android スマートフォンとも接続できるという点でもけっこう便利なので紹介しておきたい。

 

■良い点

  • 50g と軽量かつ名刺サイズで小型なので持ち運びに便利
  • 転送速度が速く内蔵ストレージのような使用感
  • 省電力なのでスマートフォンからの読み書きが可能

 

■悪い点

  • ポータブルHDD と比較して高い
  • USB Type-C ケーブルを別途持ち歩く必要がある
  • 筐体カラーの選択肢がない

 

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サムスンのポータブルSSD T3 500GB(MU-PT500B/IT)レビュー

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』を手に持ったところ

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』のポートは USB Type-C
ポートは USB Type-C

こちらがサムスンの T3 。これまで僕は大容量3TB のポータブル HDD を持ち歩いていたが(それこそ海外旅行時なんかはとくに)、より軽量で小型なポータブル SSD の方が持ち歩くのには最適なストレージだということで購入。

また、僕が購入したのは現行モデル『T5 シリーズ』の1世代前の『T3 シリーズ』の500GB(MU-PT500B/IT) だが、「現行品より安価(購入時で2万円ちょっと)」「ポータブルHDDよりも圧倒的に速い」「ツートンの見た目が好き」という点でこちらの購入を決めた。

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T3 のスペック

  • 転送速度(最大):読み出し450MB/s、書き込み450MB/s
  • インターフェース: USB 3.1(Gen1、5Gbps)/3.0/2.0互換
  • コネクタ形状: USB 3.1 Type-C
  • サイズ:74 x 58 x 10.5 mm
  • 重さ:51g(ケーブルなし)

 

 

大容量なのに小さくて、軽い。

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』を手に持ったところ
本体をパッケージから取り出してみるとこんな感じ。これまでポータブル HDD を持ち歩いていた人間からすると、実際に手に持ってみるとその小ささに驚きを隠せない。薄型の名刺入れを持ち歩いているような、SDカードケースを持ち歩いているような気分だ。このサイズに 500GB(モデルによって最大2TB)もデータを詰め込んで歩けるのは嬉しい。

 

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』の薄さは1cm 程度
薄さは約1cm ほど。下手をすれば財布に入れて持って歩けてしまう。

MacBook や Surface などでも内蔵ストレージが 1TB の SSD を搭載するモデルも存在はするが、容量がアップするというだけでかなり割高になるし、持ち運びなどに何かと不便だ。それならばこういった外付けのストレージは一つ持っておいた方が利便性が高い。

 

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』とポータブルHDDを比較したところ
実際に僕が所持する 2.5インチのポータブル HDD と比較したところ。一回りも二回りも小さいのが分かるはずだ。一昔前はこの HDD でも「このサイズに 3TB もデータを保管できるのか……! 」と感動したものだが、SSD と比較するとただの機械駆動の重たいストレージという印象。また、厚さは倍以上違う。

まあまだまだ用途によっては棲み分けができるのでどちらも活用するのだが、将来的にはきっと SSD だけで事足りるようになるんだろうなあ。

 

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』の重さ、重量
基本的には SD カードを大きくしただけのような機構なので軽い点も特徴だ。サムスン T3 の重さは、本体のみでわずか 50g 程度。付属のケーブルとあわせても68g 程度だ。ちなみに上記した HDD は 230g。わずか 1/5 程度の重さ。

 

 

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』は衝撃に強い
普段はこんな感じで、普段使っているポーチに収納して持ち運ぶことができる。衝撃や傷から守ることを考えると専用ケースを持ち運びたいところだが、T3 は衝撃にも強いと謳うため、敢えてこのままで収納している。

 

ポータブルSSD をどんなコトに使うのか

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』はスマートフォンにもデータ転送ができる

  • カメラで撮影した写真の保管
  • 簡単なデータのやり取り
  • PC で加工した写真をスマホに共有

 

主な用途は上記のような感じ。基本的には SD カードのバックアップや、写真の RAW データを含めての保存場所として使う。また、PC で加工した写真データは、基本的には PC の内部ストレージとポータブル SSD に保管しておく。T5 は Android スマートフォンと接続できるため、PC で加工したデータをスマートフォンに取り込んで SNS にアップしたりという用途にも使える。

もちろんスマートフォンで撮影した写真のバックアップ場所としても SSD は活用できそうだ。なお、PC のバックアップなどは容量的に難しいため、そういった用途にはポータブル HDD で行う。

 

ポータブルSSD T3 を実際に使ってみた

ポータブル SSD『サムスン T3 500GB』とPCを接続
実際に使ってみた。こんな感じで PC に接続すれば、フォーマットなどはせずにそのまま使用可能だ。形式は exFAT なので、Mac でも Windows でも Android でも併用して使用が可能。

なお、僕のメイン PC は Surface Book なので、T5 に付属していた USB Type-C と Type-A のアダプタを接続してデータの送受信を行う。これは MacBook Air や Surface Pro でもこのケーブルを使用してデータの送受信を行うのだが、新しい MacBook Pro や 12インチ MacBook などの USB Type-C ポートを搭載する端末であれば、PC の充電ケーブル(USB Type-C to C)でもデータのやり取りが行える。

 


接続するとそのまま外部ストレージとして認識される。いくつかセットアップファイルがプリインストールされているので、それを用いて暗号化することも可能だ。

 


実際に Surface Book の内蔵ストレージからデータを転送している様子。画像はファイル数が大きいからか、250MB/s ほどで転送ができる。1GB のフォルダであれば、5秒程度で転送が完了する。ただ、この転送速度はファイル数や 1ファイルあたりの容量に「書き込み / 読み込みの速度」が大きく変わる。

 

ブログのサーバーバックアップデータは、4GB 程度なのだがファイル数は 8万を超えるため、転送の速度が 1MB/s 以下にまで落ち込んでいる。動画などの大容量ファイルであれば 450MB/s と実測値に近い数値での転送が可能だが、実際の転送速度はファイルのサイズなどにも依存する。

 

Android スマートフォンであればアプリをインストールして外部ストレージとして使える

スマートフォンの Galaxy シリーズを展開しているサムスンなので、Android アプリをインストールすればスマートフォンともデータの読み書きができる。写真やデータの保管場所として PC と同じストレージを活用できるというのは最高に嬉しい。ポータブル HDD ではこれができないので、省電力駆動が可能な SSD の強みだろう。

最近はスマートフォンでも RAW データの編集ができるようになっているので、PC が手元にない状態で画像編集をする……といったことも可能。ちなみに iPhone や iPad などには対応していない(公式でも Android アプリのみの展開)ようで、海外の掲示板などでもデータ転送はできないというのを見かけた。僕自身が実際に試したわけではないが、iPad  などでの使用は難しそうだ。

 

まとめ

実際にこの2週間使ってみたが、やっぱり軽さと薄さという点でかなり助かっている。ポータブルHDD だとサイズ的にも重さ的にもちょっと重たいと感じていたのだが、ポータブル SSD であれば、いつも持ち歩くガジェットポーチに入れておくだけで重さはほぼ気にならない。USB メモリと同じような感覚で持ち歩ける。

また、スマートフォンと接続できるというのはかなり嬉しい。Android 端末には iOS と Mac のように AirDrop で高速かつ手軽にデータを共有できるシステムが整っていない。とくに写真データなどは Bluetooth 転送だと時間がかかりすぎるため、一旦クラウドストレージにアップロードしてからスマートフォンからダウンロードしていた。

こういったちょっとしたところで感じていたストレスが、ポータブル SSD によって解消されたと感じる。確かにポータブル SSD と比較すると高い買い物にはなるが、生活の質がグッと良くなるので、ストレージの悩みを抱えている人は、まずは買ってみると幸せになれそうだ。

 

↓なお最近では T3 の在庫が少なくなっているため、最新版である T5 の方が安いという現象も起きている。こちらもチェックしておこう↓