ファインダー越しの世界の写真が撮りたくて。
僕がサブ機として愛用しているミラーレス一眼「Leica T」は、ものすごくシンプルなデザインが気に入っていて、どこにでも気軽に持ち歩きたくなる。シャープでキリッとした絵が撮れるのも魅力なのだが、ファインダーを搭載していないのが大きな欠点だった。
たまにはファインダーを覗きながら写真を撮りたいと思い、つい先日、リコーが GR 用に販売している外部ミニファインダー『GV2』を購入して装着してみた。レビューというほどではないが、ちょっと記事として紹介してみよう。
■良いところ
- 小さくて持ち運びに便利
- 中古で1万円程度と安価
- 28mm 相当のフレームに対応
■残念なところ
- 光学ファインダーなので単なるフレームの確認のみ使える
- 色がブラックのみ
リコー 外部ミニファインダーGV-2 を Leica T で使う
僕が Leica T の外付けファインダーとして選んだのはリコーの外部ミニファインダー『GV2』。RICOH GR に装着するための光学ファインダーで、35mm判換算で 28mm 相当で景色を捉えることができる。
電子(EVF)ではないため、ディスプレイが写るわけでもフォーカスを調整できるわけではなく、言うなればのでただの「のぞき穴」といったカメラアクセサリだ。本来は RICOH GR 向けに作られてたアクセサリなのだが、ホットシュー(カメラの上の方に付いている接続部分)の形状は Leica T もまったく同じなので、スーッと装着することができた。
ちなみに Leica T には外付けの EVF である「電子ビューファインダー ライカ ビゾフレックス Typ 020」も販売されているが、こちらは 7万円台と高い割に粗大で解像度が粗いため、光学ファインダーでもサイズが小さくシンプルなモノが欲しいと思い GV2 を選んでみた。
Leica T のファインダーとして GV2 を選んだ理由
- とにかく小さく持ち運びに便利
- 中古で1万円前後と安価(ライカ純正は10万円とかする)
- 28mm 程度の画角であること
フォクトレンダーやライカ、ツァイスなどさまざま光学ファインダーがある中で、リコーの GV2 を選んだ理由はこんな感じ。はじめての光学ファインダー(写ルンですは除く)だし、価格はできるだけ抑えたかったという点と、ポケットに入れて持ち歩けるサイズ感であるのが気に入った点だ。
GV2 は定価でも 1万6,000円前後で、僕はアマゾンで1万円ほどで購入。僕が普段装着するレンズは「軽くて、ミニマル。Leica T との調和が美しいレンズ『ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.』」で紹介しているエルマリート TL で、35mm 判換算で画角は 27mm。GV2 は 28mm と画角が近いということも大きな理由の一つ。
外部ファインダーを Leica T に装着してみた感想
装着感はこんな感じ。GV2 はブラックなのでシルバーの Leica T とは合わないかと思いきや、意外とマッチしている。厚みを見てもほぼ出っ張りがなく、かなりサイズ感が合っている印象。本当は Leica T のために作られたのでは? と思うほどにぴったりだ。
こんな感じで “#ファインダー越しの私の世界” が、ファインダーのない Leica T でも実現してしまう。
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実際にファインダーを覗いてみるとこんな感じ。分かりづらいかもしれないが、ファインダー内には 28mm 相当のフレームがメッキで刻印されており、おおよそ撮影する範囲を決めることができる。ちなみに上画像の中央部にあるタブを左右に動かすと写真が変わります。
使ってみた感想としては、思っていたよりも随分クリアで見やすく、フレーミングが楽ちんだ。もちろん光学ファインダーだし、Leica T 専用アクセサリではないため近距離を撮影するには若干実際の絵作りとズレがあるが、街なかでスナップを撮るなどであれば全く問題はない。
エルマリートはオートフォーカスが効くので、基本的にはディスプレイを確認せずにファインダーを除いてパシャリと撮影しても綺麗に撮れる。仮にオールドレンズや Mマウントなどで撮影する際には、シャッタースピードと ISO はオートにしておいて F8.0 / フォーカスを無限遠などに固定しておけばさながらフィルムカメラのように撮影を楽しめるはずだ。
まとめ
こんな感じでリコーの外部ミニファインダー GV2 と Leica T の組み合わせを紹介してみた。実際に便利になるかどうかは別として「カメラで写真を撮る楽しみ」をより増幅させるのには最高なアイテムだ。
ちょっとカメラを覚えてきて、より自然に写真撮影を楽しみたいという人にはオススメしたい。