必要に迫られたわけではないけれど、Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)が防水対応になり軽くなったということで、ちょっと迷ったけれど買い換えてみた。
前モデルを購入してから約2年。まだ 2018年のNewモデルの Kindle Paperwhite を使い込んではいないが、この記事では具体的にどんなところに惹かれたのか、前モデルと比較してどういったところで変化を感じるかなどを紹介しよう。
■新しい Kindle Paperwhite のココが良い
- 防水なので風呂でもビーチでも本が安全に読める
- 前モデルから20g軽量化したので軽い
- ディスプレイがフラットになって操作がなめらか
■新しい Kindle Paperwhite のココが残念
- 未だに micro USB 端子
- 筐体カラーにホワイトがない
- ベゼルが分厚くちょっと野暮ったい
Kindle Paperwhite について
こちらが今回購入した Kindle Paparwhite。外観はこれまでの Kindle Paperwhite とほとんど同じだが、防水となり風呂場やビーチでも安心して読書が楽しめるほか、20g 軽量となり、ちょっとだけ薄くなった点がポイント。
まあ知らない人はほとんどいないと思うが、改めて紹介すると Kindle Paperwhite はアマゾンが販売している電子書籍リーダー。E-Ink という「まるで紙の本のように読書が楽しめる」特殊なディスプレイを搭載しており、国内外の読書好きに人気のある端末だ。
今回紹介している Kindle Paparwhite は、そんな Kindle シリーズの最新モデル。以下の動画で簡単にレビューしている。
何台も持っているのになんで新しいモデルを買ったの?
Kindle 端末とはもう長い仲で、Kindle がまだ日本に上陸する前から米アマゾンで取り寄せして使っている。Kindle は他のガジェットと比較しても安価(Paperwhite なら1万円台)であるため、フロントライトが付いたり、白い Kindle が出るなどモデルチェンジする度に買い換えていた。
今回筐体カラーにホワイトがないので「黒か~」とちょっと迷っていたものの、防水というのは魅力的だし、容量も 32GBモデルが選べるようになったということで「色々アップデートしてるし安いから買ってみるか」ということで買ってみた。
読書するなら iPad とか iPhone でいいじゃん! という考え方もあるのだけれど、個人的に「読書専用デバイス」というニッチさが好きで、専用のディスプレイで軽量、快適に読書できるというのがツボ。ガッツリ本を読みたいときに愛用している。
Kindle Paperwhite レビュー。前モデルとの比較とか
今回の Kindle Paparwhite でもっともインパクトが大きかったのは、ガジェットなのにこのパッケージの薄さという点。ガラスフィルム並の薄さなのに宅配便で送れるのは、アマゾンの梱包技術と配送時の安全性への自信の現れだろうか。
緩衝材などは一切なく、中身は Kindle Paparwhite 本体と micro USB ケーブル、それと説明書くらい。これはすごい。
背面はマットで触り心地の良い質感。ただ手汗をかきやすい人にとっては指紋が目立つかも。まあでも今回の Kindle Paparwhite は防水だし洗えるのは嬉しい。
前モデルとの筐体比較。ディスプレイ面とか重さの違いとか
外観は従来の Kindle Paparwhite と比べてもほとんど変わりがないが、分かりやすいところでいうとディスプレイの縁がフラットになった点。
これまではディスプレイとベゼル(枠縁)がフラットではなく凹んでいたのだけれど、今回は防水対応となったためかフラットになっている。
実際に使う分にはほとんど影響はないと思うが、指の引っかかりを感じないのは嬉しいかも。
ディスプレイ面がフラットになった代わりに、ディスプレイと指の接地面の間にややスペースがある感じ。ちょっとした奥行きを感じる。
ただ、近年のベゼルレスの流行に乗り切れていないのでベゼルが太く野暮ったい印象だ。ホワイトモデルなら気にならないのになあ。
前モデルと新モデルのディスプレイを比較(左:新モデル、右:前モデル)。ディスプレイは前モデルと同じく 300ppi の E-Ink ディスプレイを搭載。基本的な性能は変わっていないが、新モデルのほうが色温度が暖かい印象。
この辺は個体差かもしれないが、フロントLEDライト(Kindle Paperwhite は目に優しくバックライトではない)が4個から5個になったことで、明るさの均一性が増しているからかもしれない。
重さは実測値で184g(Wi-Fiモデル)。従来の Kindle Paparwhite が実測205gだったので、20gほど軽量化している。数字だとちょっと分かりづらいけれど、片手で持つ端末で20gの軽量化ってけっこうインパクトがあって本当に「あ、これ軽い」と感じることができる。
現行のKindle Oasis よりも軽いわけだし、この軽量化だけでも買う価値はありそうだなあ。余談だが、軽さだけを追求するなら無印Kindle が161g と現行機ではもっとも軽量。ただしフロントライト非搭載で、非防水なので機能のバランスをとるなら Kindle Paparwhite か。
水深2mに沈めても1時間は大丈夫な防水性能
やっぱり新しい Kindle Paparwhite の目玉は IPX8等級相当の防水性能を備えている点。風呂場で水に沈めても大丈夫だし、指紋や汚れが気になるならば水道水で手洗いしても問題ない。
よく海水に沈めないで! と記載があるが、僕の経験上はちょっとくらいなら沈めても大丈夫。リゾート地で浮き輪でぷかぷかしながら読書を楽しむことも可能だ。ただし端子など錆びる可能性はあるのでこの辺は自己責任で。
充電端子が micro USB なのはちょっと残念
最近ガジェットをレビューする度に言っている気がするのだけれど、端子が USB Type-C ではなく micro USB を用いているのは残念なポイント。まあバッテリーは数週間(体感では数日間)は持つのでそこまで問題ではないけれど、ちょっとレガシーな印象だ。
まとめ
まだ使い込んではいないのでファーストインプレッションという感じで Kindle Paparwhite について紹介してみた。
防水となり軽くなったのにお値段据え置きということで、他の Kindle シリーズを見てきた僕にとっては逆に「こんなにてんこ盛りにしちゃって大丈夫? 」と心配になるほど。これまでは3万5,000円もする Kindle Oasis が Kindle 端末で唯一の防水対応だったのに、1万円ちょっとの Kindle Paparwhite が対応となってしまうとフラッグシップモデルの魅力が薄くなってしまう(しかも重たいし)。
まあ何はともあれユーザーにとっては嬉しいアップデート。読書の秋ということもあり、気になる人はぜひ新しくなった Kindle Paparwhite をチェックしてみてほしい。