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旅のはじまりはこの街から。カメラを持ってオストラヴァの旧市街地をさんぽ|旅、チェコ。

旅のはじまりはこの街から。カメラを持ってオストラヴァの旧市街地をさんぽ|旅、チェコ。

チェコ共和国での旅のようすを綴る『旅、チェコ※』の企画。前回は「プラハから列車に揺られて。地方都市『オストラヴァ』へと向かう」で、プラハに到着してチェコ第3の都市『Ostrava(オストラヴァ)』へと向かうようすを綴った。

この記事では、そんなオストラヴァの旧市街地をカメラを片手にさんぽしたようすを綴っておきたい。「チェコに旅ってなに?」と思った人は、ぜひ『ちょっとチェコに行ってきます|旅、チェコ。』から読んでみてほしい。

※『旅、チェコ』シリーズはチェコ観光局の招待を受けてチェコでの生活を発信する連載企画です。

 

旅の始まりは、オストラヴァから。

Ostrava(オストラヴァ)に到着したのは、もう日が暮れた19時ごろ。プラハに到着してからすぐに列車に飛び乗ったものだから、チェコでゆっくりと自分の足で歩いたのはこの都市が初めて。

まだ10月なのに、日本では真冬といってもいいくらい、辺りはしんと冷えている。すーっと心地よい澄んだ空気と、薄暗い街並みと橙色の街頭。疎らに歩く人々。僕にとってチェコの旅の始まりは、ここオストラヴァから始まる。

 

オストラヴァは、チェコ共和国で3番目に大きな都市。首都であるプラハよりも隣国ポーランドの方が近い工業都市だ。古くはひっそりとした小さな村だったが、18世紀の後半に石炭が採掘できることが分かると、炭鉱や工業の都市として人が集まった。

燃料(石炭)が多く採れ、比較的交通の便も良かったオストラヴァは、19世紀後半にはオーストリア帝国の鉄鋼生産の拠点となったそうだ。

オーストリア帝国統治時代にはハプスブルク家、第二次世界大戦中はナチス・ドイツ、そして共産主義時代にはソ連など、さまざまな国や組織に影響を受けた都市。高校時代には世界史なんて興味がなく、その時に勉強したことなんて記憶の片隅にもないくらい。

でも実際にこうして、そのときに学んだ地へと足を踏み入れると「あ~あのとき、もっと勉強すればよかったな」なんて思ってしまう。

 

駅を降りてぶらぶらと街を散策した後、時差や異国の地での疲れからか、そのまま倒れ込むように寝落ちしてしまった。飛行機での移動はずっと座ったままなので、こうして横になるのは24時間ぶりくらい。

横になって眠ることができるって、なんて幸せなんだろう。

 

――

 

早朝。時差ぼけを感じながらオストラヴァの街なかを散策

早朝。しとしと雨が降っているものの、空気はとても爽やかで、息を吐けば白くなる。

時差ぼけで早く起きてしまったので、ホテルの周辺を散歩してみることに。まだ店も開いてなく、日本の都市と比べてみても静か。

 

しばらく写真を撮りながら歩いてみたけれど、びっくりするほど人とすれ違わない。初めて降り立つ地で、これだけ人に合わないというのは新鮮で、「街の人はエイリアンにでも消されてしまったのかな? 」とか SF映画のような妄想を膨らませる。

 

もう少し街のほうまで歩いてみると、やっと第一村人を発見。「今日は日曜日なのに、なぜこんなに人がいないの? 」と聞いてみると、「そりゃ雨だし、寒いからみんな家でゆっくりしているんだよ。日曜日はこの辺の店もみんな休みだから閉まっているし。外に出たがるのはこいつぐらいさ」とのこと。

 

もう少し旧市街地の方へと向かうと、アール・ヌーヴォー調の建築が立ち並ぶ。1階は書店だったりカフェで、2階以上は居住区となっていることが多いそうだ。この辺に住む学生は、よくこの市街地で買い物を楽しんだり、デートをする。

 

富士フイルムの看板を掲げた小さな店を通りかかったが、どうやらここは撮影スタジオ兼現像ショップらしい。よくある街のカメラ屋さんという感じだろうか。

 

中古端末が売っている店。見た感じかなり昔の端末が売られているようだ。価格も日本円で1万円前後のものばかり。ラベルがゲオみたい。

 

さんぽを始めてから、だいたい30分くらいが経った。いつのまにか旧市街地を一周すると最初に出発した場所に戻っていて、少し驚く。

街にも人が増えた。みな近代的なショッピングモールがある市街地に、トラムという路面電車で向かうようだった。旧市街地も人気だけれど、やっぱり大型ショッピングモールや新市街地に出かける人も多いのだろう。

 

お腹が減ったのでホテルに戻り、朝食を食べる。チェコでの朝食は、サラミやチーズなど日本ならワインのつまみになるようなメニューばかり。

普段朝食は摂らない僕にとってこの食事はハイカロリーで驚く。お腹にくるかななんて思ってみるが、時差があるから日本は昼下がり。ちょっとくらい食べ過ぎても全然大丈夫なはず。多分。

 

工業都市オストラヴァ。スチームパンク感溢れるかつての製鉄所へと向かう


そうそう、オストラヴァはチェコ随一の工業都市。せっかく来たなら、かつて戦車や戦闘機などの鉄鋼を製造していた工場を見てみたい! ということで、次回は今はもう動いていないスチームパンクの工場へと足を運んでみよう。

 

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