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写真現像にはディスプレイも超重要。ビューソニックの27型4Kカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』レビュー[PR]

写真現像にはディスプレイも超重要。ビューソニックの27型4Kカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』レビュー[PR]


トバログは「文章と写真にこだわるブログ」として謳ってきたのだけれど、なぜカメラ機材や写真の現像(編集)にこだわって『ディスプレイ自体のカラー』にこだわってこなかったのか……。

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僕はトバログの世界観を統一するために、写真はすべて RAWデータで撮影し、Lightroom で専用プリセットを用いて現像している。文章よりも長い時間をかけて加工をしているくらい、ブログの写真にはこだわりを持っているつもりだ。

ただ「よし、これだ! 」と思う写真に仕上げて掲載しても、公開した記事をチェックすると「こんな不自然な色だっけ? 」と感じることも。最初はあまり気にしていなかったのだけれど、後々になってこれは「写真現像のために使っているディスプレイの色味が異なるため」だと気づいてしまった。

 

手元にある PC やタブレット端末をまとめたところ。このすべてでトバログの写真を現像してきたが、暖色寄りや寒色寄りなどディスプレイによってカラーが異なる

これまでカメラ機材や現像にそれなりにこだわりを持ってはいたものの「そもそもインターフェイスとなるディスプレイのカラーがバラバラ」な状態で色にこだわっていては元も子もない。

そんなわけでちょうどディスプレイを買おうと思っていたところ、米国の老舗ディスプレイメーカーのビューソニックに、カラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』を貸し出してもらえることに。1ヶ月ほどお借りして使ってみたので、実際に使ってみた感想を綴っておこう。

 

ビューソニックの27インチ4Kカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』について

今回紹介するのは、米国のディスプレイメーカー『ViewSonic(ビューソニック)』の27インチ4K IPSカラーマネジメントディスプレイ(カラーマネジメントモニターとも言う)『VP2785-4K』。

27インチとデスクワークに丁度良いサイズ感の4Kディスプレイで、色の再現性が極めて高い点が特徴。写真の色にこだわる必要のあるプロカメラマンはもちろん、映像編集者や印刷関係の仕事に就く人、デザイナーなど、細部まで色の調整にこだわるプロのためのモデルだ。

こう書くと「でもお高いんでしょう? 」となりがちだけれど、『VP2785-4K』の価格は10万円を切るため、プロ仕様のカラーマネジメントディスプレイとしてはリーズナブル。白色申告のフリーランサーでも減価償却せずに経費で落とせる金額だ(これけっこう大事)。

 

■ビューソニックってどんな会社?

「ビューソニックってなに? 聞いたことないんだけど! 」という人も少なくないとは思うが、改めて紹介すると、ビューソニックは米国のカルフォルニアに本社を置く老舗ディスプレイメーカー。比較的安価ながら高クオリティでコストパフォーマンスが高く、米国ではディスプレイブランド第1位(IDC2014年調査)というほどメジャーだ。海外の電気街やオフィスでもよく見かける。日本からは一時撤退をしていたが、昨年から日本でも再度拠点を置いている。

 

こちらがビューソニックジャパンの4Kカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』。27インチでアンチグレアタイプのディスプレイで、IPS液晶を採用しており発色もよく視野角が広い。特徴について、詳しくは後述する。

 

ベゼルは極めて薄くてデザイン性も高い。スマホもディスプレイもベゼルレスが主流となっているため、これは嬉しい配慮。

 

 スタンド部分は上下の左右にフレキシブルに動かせるほか、このように90度回転させてコーディングをすることも可能。ソフトウェアをインストールすれば、ディスプレイ内のセンサーが自動で向きを判別する(自動ピポッド)。色コードで細かくカラーを指定する必要があるウェブデザイナーにも嬉しい仕様だ。

 

なお入力インターフェイスは DisplayPort や Mini DisplayPort、HDMI はもちろん、MacBook Pro ユーザーには嬉しい USB3.1 Type-C にも対応。アダプタをカバンから取り出さずとも、サッと繋ぐだけですぐに作業ができるのは便利。PC の充電もできるのが嬉しい。

また出力用の USB 3.1 Type-A 端子も備わっているため、 バックアップ用の SSD や、フィルム現像から戻ってきた DVDドライブを常時接続しておくことも可能だ。

 

VP2785-4K のスペックをチェックする
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冒頭で簡単に概要を紹介したところで、さっそくビューソニックのカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』の特徴を紹介しておこう。

 

ビューソニックの27インチ4Kカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』のココがすごい

  • 正しい色で写真を現像できる
  • 用途に合わせた複数のカラーモードを搭載しカスタマイズできる
  • 機能性の割には低価格。コストパフォーマンスに優れている

数ある外部ディスプレイの中でも、ビューソニックのカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』の特徴はこの3点。カラーマネジメントというだけに、色関係の点を重点的に触れつつ紹介してみよう。

 

ココがすごい①:限りなく正しい色で写真現像ができる


まずカラーマネジメントディスプレイを選ぶ最大の理由は、なんといっても「限りなく正解に近い色で写真の編集が行える」という点。冒頭でも記述しているが、いくら機材や Lightroom での写真加工にこだわったところで、ディスプレイの色味が崩壊していたらその苦労も意味をなさない(ちょっと前の僕)。

VP2785-4K ならば Adobe RGB 99%、DCI-P3 95%をカバーし、HDR10もサポートするなど色にこだわっている(具体的にはAdobeRGB、DCI-P3、sRGB、REC709、EBU、SMPTE-C)。そして工場出荷時にカラーの校正を行なっており、各ディスプレイごとに「品質OKですよ」というレポートまで付属するのだから信頼性が高い。

 

付属するレポート

 

そして特筆すべきは「ハードウェアキャリブレーション」に対応しているという点。簡単に言えば「物理的にみて正しい色」に自己補正してくれる機能で、専用のツールをディスプレイに当てると正しい色に補正してくれるというもの(楽器でいうチューナー)。ディスプレイは経年劣化で色味が変わってしまうのだが、定期的に校正することで、より長く正しい色を表現してくれる。

多くのディスプレイはソフトウェアベースでのみ対応するのだが、こちらはハードウェアで対応しているため、よりなめらかで自然な色味に調整できるのだ。印刷物のカラーにこだわるデザイナーや、写真を物理的に現像する人にとってはかなりありがたい機能。

(読者の端末を選べない)ブログでそこまでやるか」というところはあるが、僕は仕事としてカメラマンをすることもあるので、そういった際にはキャリブレーションツールを持っていると便利だなあと感じた。

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追記:今回この記事内では「正しい色」としていながら、実際にキャリブレーションをした内容を省いて紹介しており「キャリブレーションをしていないのでは正しい色かどうか判断できないのではないか」というコメントもいただいた。色の判断についてはツールを用いたキャリブレーションまでしておらず「sRGBモード」でのレビューに留まっていたため、この件について誤解を抱いた皆さんにお詫びすると同時に、後日キャリブレーションツールを用いたうえでのレビューもしておきたい。

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ココがすごい②:用途に合わせた複数のカラーモードを搭載しカスタマイズできる


上記ではいかに色の再現にこだわりを持っているかを紹介したが、VP2785-4K が面白いのは色の標準色や表示するカラーのビューモードを切り替えられる点。

上画像のように、標準色を「通常」「Adobe RGB」「sRGB」などに設定できるのはもちろん、iPhone の表示に適したカラーにも対応する。さらにビューモード(標準色にプラスして色表現を変更できる機能)では、フォトグラファー向けにモノクローム表示やセピア、そして Mac OS に最適化されたビューモードなどが備わっている点も嬉しい。

写真を現像する際に用途によってディスプレイの標準色を使い分けられるのはプロにとってもありがたいし、作業時やゲームなどの際にもビューモードが切り替えられるのは便利だ。またブルーライトカット機能も備わっている。

 

ココがすごい③:機能性の割には低価格。コストパフォーマンスに優れている

『VP2785-4K』は、27インチの 4K カラーマネジメントディスプレイにもかかわらず、10万円を切る価格という点が嬉しい。同様の機能を持つ別メーカーと比較しても安価だし、なにより個人事業主の場合でも、減価償却を考えずに購入できる。

しかも27インチと広々と作業ができるスペースで、4Kディスプレイと高精細。写真の現像はもちろん、ブログを書いたり Twitter のタイムラインを10個並べてウォッチするなど、オールマイティに使用可能だ。こんな素晴らしいディスプレイが、2、3回現場に出れば手に入る価格で手に入るというのは大変嬉しい。

これは余談だが、今回紹介している『VP2785-4K』はもちろん、23.8インチのフルHDカラーマネジメントディスプレイ『VP2468』は2万円を切る価格。「複数窓で作業はしないけど写真や映像の色味にはこだわりたい」という人には良さそう。

 

実際に使って分かった! トバログ的『VP2785-4K』の良かったポイント

  • 正しい色に限りなく近いという環境の安心感
  • USB Type-C ケーブル1本で接続できるシームレスさ
  • ベゼルレスですっきりとしたデザイン

特徴は上記で紹介したのだけれど、「実際にトバログが使ってみて感じた良い点」についてレビューしておこう。写真現像はもちろん、個人的には USB Type-C ケーブル1本ですべて事足りるのが本当に便利だった。

 

正しい色に限りなく近いという環境の安心感で Lightroom での写真現像が捗る

ディスプレイの違いからイメージした絵と仕上がりに違いがあったという話は冒頭でも話したが、『VP2785-4K』で加工した場合(左)と、以前のディスプレイで加工した場合(右)では、これだけの違いがあった(どちらも脳内でイメージしたとおりの同じ画像に仕上げているつもり)。

とくにトバログの場合、レビュー用の写真は白が主体となるので、色温度の違いやカラーによる違和感を感じやすい。この違いを実際に見てみると、カメラ機材や照明、現像の色補正だけでなく、そもそものディスプレイがどれだけ重要かが分かる。

 

左から iPad Pro(10.5インチ)、15インチ MacBook Pro、iPhone XS。同じアップル製品でもこれだけ色表現が異なる


また、個人的にはビューモードが変更できるのも面白いと感じた。最近は『Leica M10 とモノクロームで切り撮るメルボルン』のようにモノクロームで画像を現像することも多いので、RAWデータをモノクロームに加工せずにイメージがもてるのはかなり便利なポイント。

 

某ゲームのオンライン対戦も、極めて高い再現性で表示する。

 

USB Type-C 1本で接続可能。ディスプレイの USBポートに外付けSSDやSDカードリーダーを接続しっぱなしにすれば MacBook Pro のデスクトップ環境が構築できる


もう個人的にはこれが本当シームレスでたいへん便利。僕は MacBook Pro ユーザーなので、これまで使っていたディスプレイに接続する際には、HDMI 端子の変換アダプタが必須だったのだけれど、このディスプレイなら USB Type-C 1本でサッと接続できる。

アダプタも必要なく、自宅に帰ったらなにも考えずにサッと挿し込むだけでディスプレイに接続できるうえに、15インチ MacBook Pro でも充電ができるのは本当に最高すぎる。一応電圧や電流をチェックしてみたが、付属の ACアダプタで充電するのとほぼ同じ給電ができているようだ。

 

便利な点はそれだけではない。ディスプレイに備わっている USB Type-A  ポートにバックアップ用の SSD や SDカードリーダーを接続すれば、USB Type-C ケーブル1本でデスクトップ環境が構築できるようになる。

USB Type-C 端子は1つだけだけれど、USB Type-C ケーブル1本ですべてに接続できるこの快適さは、慣れたらもう前のディスプレイには戻れないなあ。

 

ベゼルレスですっきりとしたデザインが嬉しい

27インチディスプレイということで、デスクに置いたらけっこう圧倒されるかなあと思っていたのだけれど、かなりベゼルも狭いため、意外にも(ディスプレイをオンにしている間は)圧迫感が少ない。

ベゼルが分厚いとけっこう気になるところだが、これくらい薄いとサイズ的にも気にならないレベル。

 

まとめ

こんな感じでビューソニックのカラーマネジメントディスプレイ『VP2785-4K』をレビューしてみた。ブラウジングやテキストベースの仕事には必要のないスペックかもしれないけれど、趣味レベルでも Lightroom などを用いて写真を現像する人にとってはけっこう重要だと感じるディスプレイ。

もし数年前のディスプレイを使っていて「そろそろ USB Type-C 接続ができる4Kディスプレイに買い替えたいなあ」と考えている写真好きな人は、せっかくならばカラーマネジメントディスプレイを選択してみてはいかがだろうか。