あ〜、ビールが美味い……!
今はチェコのプラハに来ている。そういえば昨年から『旅、チェコ』というのを書いているのだが、結局のところ完結する前に、またチェコに舞い戻ってしまった。
なぜならチェコは、ビールが好きな人間にとって楽園のような国だから。日本の 1/3 以下の物価で、本当に美味しいビールがたらふく楽しめてしまう。
前回紹介した『青空とビールと熱気。ミュンヘンのオクトーバーフェストに行ってきた』のように、世界中のビール好きが、美味いビールを求めてこの地にやってくる。ご多分に漏れず、僕もそのうちの一人だ。
チェコはビールが安くて美味い
チェコに訪れるとびっくりするのが、どこでもビールが美味しく飲める点。カフェでもレストランでも、どこに行ってもタップビールが飲める。なんならビールは水より安く、だいたい500ml のジョッキが200円前後で飲めてしまう。スーパーなら500ml 缶が 3~40円から買えるので、最高に素晴らしい。
それでいてめちゃくちゃに美味いので、1日2L(500mlのジョッキ4杯分)は必ず飲んでいる。僕のビールジョッキフォルダーは、早くも数回スクロールをしないと全部の写真が見られないくらい。
日本でよく飲むピルスナータイプのビールはチェコが発祥
そうそう、チェコのビールは日本と同じくピルスナータイプのビールが主流だ(というかチェコがピルスナーの発祥)。透明でスッキリとした味わいで、やや甘めだがキリンの一番搾りやサッポロの黒ラベルに近い感じ。
それもそのはず。日本のビールで使われているホップの多くは、チェコ(ジャテツ・ザーツ)で生産されている。そのためかチェコのビールは、日本人にとっても馴染み深い味わいだ。チェコの景色が懐かしい気分にすらなる。
日本でも毎日ビールを飲んでいる僕の身体の一部はチェコ原産のホップなので、つまり実質僕の故郷といっても過言ではない。
そして個人的に楽しいと感じるのは、小ぢんまりとした醸造所も多いということ。小さな修道院で醸造しているところや、個人経営でやってる田舎の小さな醸造所、そしてモダンな雰囲気でビール好きの若者がやっているマイクロブリュワリーなどが無数にある。
それぞれの特色が異なっているので全部飲んでみたいところだが、行きたい店がありすぎて、とても数日間では巡りきれないほど。
どこに行っても基本的には美味いタップビールが飲める。
料理も美味い
チェコが安いのは、なにもビールだけではない。基本的に日本よりも物価が安く、食事に関しては日本でのディナーの半額程度。一人あたり1,000円もあれば満足できる。ちょっと良い店でも2,000円以内くらい。
二人でたらふく食べても3〜4,000円くらいで済むことが多い。本格的なイタリアンや、チェコの伝統料理レストランに足を運んでも、「え、ここ鳥貴族? 」と錯覚するような価格帯でたらふく食べられる。チェコの消費税は21%だが、基本は会計に含まれるのでそこまで気にならない。10%ほどのチップを払っても格安に感じる。
まあチェコ人の平均年収は170万円程度(2019年Q2)で、そこから30%くらい税金が引かれる(累進課税なので一概には言えないが)ので、彼らにとっては高いのかもしれないが、日本の物価と比較するとかなり安い。
それでいて、とにかく美味しい。海外で食べる料理(とくにアジア圏以外)はグルメのために食べるという印象はないのだけれど、チェコ料理は比較的日本人の口にも合うようで、かなり美味しい。
とにかくビールと合うし美味しいが、量が多いので確実に帰国したら太っていると思う。もし日本以外のどこかに住めと言われたら、僕は多分チェコに住みたいという。
まとめ
チェコ(プラハ)に旅行しようと思うと「百塔の街」「プラハでまったりカフェ巡り」「世界遺産の街」という側面でのアピールが多いように思うが、個人的には「いやビールでしょ! 美味いビールと美味い食事が安価に楽しめて、ついでに景色もきれい」くらいの気持ちだ。
前回の記事『青空とビールと熱気。ミュンヘンのオクトーバーフェストに行ってきた』ではドイツ・ミュンヘンのオクトーバーフェスについて紹介したが、そこまでしてビールが好きなら、個人的にはミュンヘンから2時間くらいで行けるチェコ・プラハにも、足を運んでみてほしい。
ドイツで「ヘレス」や「ヴァイツェン」を楽しんでから、チェコで本場の「ピルスナー」を飲む旅。本当に最高すぎて週2でチェコに来たいレベルだ。チェコの魅力については書いても書ききれないので、また記事にして紹介できればと思う。
↓このピルスナーウルケル、日本だと24本で8,000円近いけれど、チェコだと3,600円くらい。ビールが好きなら、一度はドイツのオクトーバーフェストとともにチェコにも足を運んでほしい。