マイクロソフトの端末が気になりすぎて……。
日本時間のつい昨晩、マイクロソフトが新たに5種類の新型端末を発表した。発表したのは従来の Surfae Pro の正当進化である『Surface Pro 7』や、Surface Laptop の後継機『Surface Laptop 3』を含む5種類の端末。
どれも魅力的なのだが、個人的にはデュアルディスプレイを搭載する『Surface Neo』と『Surface Duo』がとにかく気になるので、思ったところについてざっくりと触れておきたい。
マイクロソフトが5種類の端末を発表! とくに気になるSurface Neo』と『Surface Duo』
- Surface Neo:デュアルディスプレイ型のPC
- Surface Duo:ディスプレイ型のスマートフォン
- Surface Pro X:13インチでLTE接続可能な本格派タブレット端末
- Surface Laptop 3:USB Type-C 対応、スペック向上の Surface Laptop後継機
- Surface Pro 7:USB Type-C 対応、スペック向上のSuface Pro 後継機
詳しくはテック系メディアの速報記事を読んでもらうとして、ざっくりと紹介するとこんな感じ。Surface Pro 7 や Surface Laptop 3 は、それぞれのシリーズの正当進化版。CPU の性能向上によるスペックアップや USB Type-C を搭載する点が特徴だろう。学生から会社員まで万人が PC として使いやすいタイプだ。Surface Pro X は Surface RT や Surface Go のような、エントリー向けという印象。
対して Surface Neo や Surface Duo はデュアルディスプレイを搭載した新型端末。デザインも使い方もかなり攻めた端末であるのが面白い(数年前はソニーがやってた立ち位置な印象)。とくに Surface Neo は Windows 10X という新型OSを搭載しており、デュアルディスプレイを活かした操作スタイルが特徴。
やはり個人的に気になるのはデュアルディスプレイを搭載する Surface Neo&Duo なので、この端末について簡単に触れておこう。
デュアルディスプレイ搭載のラップトップPC『Surface Neo』
マイクロソフトの新OS『Windows 10X』を搭載するデュアルディスプレイ型のラップトップPC。多くのPCのように開いたらディスプレイ&物理キーボードというレイアウトではなく、両側に9インチのディスプレイを搭載する点が特徴だ。
2020年末の発売見込みとのことで CPU など細かい仕様は固まっていないようだが、軽量薄型(約650g、厚さは折りたたんだ状態で1cm程度)のデュアルディスプレイ端末ということで、ユーザー体験が大きく変化しそうだ。
発表を見ていると、Surface Pen での操作はもちろん、マグネット着脱式の外付けキーボードも展開される模様。単純なインプット専用端末としてだけでなく、クリエイターのアウトプットツールとしても用いることができるはず。ライバルとしては iPad Pro といったところ。
トバログは『Surface Neo』をこう活用したい
- 状況に応じてキーボードを使い分けて作業環境を変化させたい
- 上画面はブログエディタ、下画面はブラウザといったように複数画面を駆使して作業したい
- メモスペースとブラウザなど調べ物スペースを分けて表示したい
まだこの手で触れられるのは先の話だが、もし僕が導入するとしたら『Surface Go の1ヶ月使用レビュー。持ち運びやすくスペックも実用的』で紹介している Surface Go の代替品として活用したい。Surface Go はちょっとした打ち合わせやカフェで簡単なテキスト作業の際に活用しているが、欠点としてはディスプレイが小さく一度に表示できる情報量が少ない点。
また Surface Pen によるメモやアイデアの書き出しなど自由描画も可能だが、ディスプレイが小さいために別のページとメモページを同居させるのが難しかった。これは iPad Pro でも同様に抱えている悩みである(スプリットビューもあるけど画面が小さいため困難)。
Surface Neo なら「エディタやメモページ」を開きつつ、同じサイズでブラウザや写真フォルダなどを表示できるはず。畳んだサイズは9インチ級のタブレットサイズだが、開くと9インチディスプレイが2枚搭載されているというインパクトはかなり大きいように感じた。
また外付けのキーボードの使い方がかなり汎用的である点も嬉しい。マイクロソフトの発表では「ディスプレイに乗せて TouchBar 搭載 PC のように使う」「ディスプレイに乗せて余ったディスプレイ部分をトラックパッドとして使う」「キーボードを単体で平置きして2画面PCとして使う」といった3パターンの使い方を提唱している。
そのため電車移動時やちょっとしたテキスト作業ならディスプレイに置いて使い、カフェやコワーキングでガッツリ作業(例えばメール画面を開きながらPDFやパワポ資料のチェック)ならデュアルディスプレイモードで使うなどの使い分けができそう。
このキーボードを HHKB BT に置き換えられるかどうかは気になるところだが、デュアルディスプレイの活用の幅はかなり広がるはず。
――
とまあ Surface Neo に関しての感想はこんなところ。正直「バッテリー持つの? 」「エントリー級のスペックのわりには15万円くらいしそう」という印象もあるのが正直なところだが、個人的には今回の発表で一番気になる端末となった。
これでカフェでブログ書きたい。
スマホ的に使える折りたたみ式デュアルディスプレイ端末『Surface Duo』
Surface Duo は、5.6インチのディスプレイを2枚搭載する折りたたみ式のスマートフォン。外観こそ Surface Neo のようなデュアルディスプレイを搭載するものの、中身は Android OS を搭載する見込みだ。
最近流行りの縦長ディスプレイというよりは、iPad mini が2枚並んだような4:3級の画角と予想。解像度にもよるが、雑誌や本を楽しむのにもかなり使えそうな印象を受ける。
以前から2画面端末のリークはあったものの、ファーウェイやサムスンなど多くの企業が折りたたみスマホに参入してきた流れで、満を持して登場(1画面、2画面の違いはあるが)。こちらも Surface Neo と同様、発売は2020年末の見込みだが、価格や発売日の詳細は不明。
トバログは『Surface Duo』をこう活用したい
- Kindle本や dマガジンで雑誌が読みたい!
- 片面エディタ、片面をキーボードにしてブログ書きたい
とにかく2画面スマホが気になる理由としては「活字本や雑誌が快適に読めそう」という点。「紙とかタブレットで読めよ」と怒られそうだが、普段から読みたい本を持ち歩いているわけでもないし、iPad はジーンズのポケットには入らないので、満員電車で気軽に読むといったことが難しい。
Surface Duo なら「サッと取り出してパカっと開いて Kindle や dマガジンアプリで気になった本をサクッと読む」ことができる。もう本を読むために Kindle 端末や iPad を持ち歩く必要がなくなりそうだ。
あとは「片面エディタ、片面をキーボードにしてブログ書きたい」という点。スマホでもブログは書けるのだけれど、ソフトウェアキーボード分エディタの表示領域はかなり狭くなる(とくに日本語の場合予測変換がキーボード上部に表示されるので、コードを書くよりブログを書くのはキツい)。
BlackBerry KEY2 をそろそろ買おうかと思っていたが、あれはあれで物理キーボードに慣れるのが大変だったりする。2画面あれば片側をエディタとして、片側をキーボードに当てられる。さながら YOGA BOOK のような使い方ができそうだ。僕が学生だったらこれだけで講義に出たい。
ちなみに YOGA BOOK はタイピング含め使用感は快適だが、スペックがいまいちだったのでお蔵入りしてしまった。
▷【YOGA BOOK レビュー】買った理由と使ってみた感想
――
とまあこんな感じで Surface Duo もかなり欲しい。実際サムスンやファーウェイなど多くのスマホを手掛ける企業が折りたたみスマホに参入しているが、今回の発表を見る限り、Surface Duo が一番デザインがイケてると思う。
満員電車でもサッと胸ポケットから取り出して Kindle で進撃の巨人読みたい。
まとめ
最近はあんまり新しいガジェットのニュース記事を書こうとは思わないのだが、今回のマイクロソフトの発表が面白かったのでついキーボードを叩いてしまった。とくにデュアルディスプレイの Surface Neo と Surface Duo は(価格次第で)欲しいなあと思っている。
発売は来年の末頃で、すでに東京オリンピックが終わったあとだそうだ。価格は不明だが、東京在住者は発売までにエアビーできそうな物件を東京に構え、そこで生まれた利益を Surface Neo や Duo に回すのが良さそうだ。
▷Surface Go の1ヶ月使用レビュー。持ち運びやすくスペックも実用的
▷iPad Pro や Surface Go を気軽に持ちだす。ポーターのサコッシュ『PORTER TERRA SHOULDER BAG』レビュー
画像引用:Microsoft公式YouTube