のんびり更新中の『カメラと旅と、メルボルン。』より。
昨年はいつも旅行に出かけていたのだけれど、今年は海外はおろか国内旅行にも出かけられない日々を過ごしている。
「旅に出たいな」と思いつつも悶々として生活を送っているので、最近はこれまでの旅先で撮った写真をよく見返す。鮮明に思い出に残っているのは、やっぱりオーストラリアのメルボルン。
景色のすべてが淡いパステルカラーで、自然も多く過ごしやすかった。今日はちょっとだけ、メルボルンのビーチ沿いを散歩したときの写真を載せておきたい。
※この記事企画『カメラと旅と、メルボルン。』は、オーストラリア・ビクトリア州の観光局とカンタス航空のサポートを受けて旅に出ています。
カメラを持って、サウスメルボルンビーチに向かう
日本は真冬の12月。南半球に位置するメルボルンは、そろそろ夏を迎えようとしていた。僕らがメルボルンに訪れた日の気温は10度を下回っていたのだけど、それから1週間も経ったらもう30度を超えている。それでも湿度は低いので、肌をまとう湿気はなく、快適そのもの。
肌を突き刺すようなジリジリとした太陽光と、湿度が低くからりとしたメルボルンの12月。街なかはクリスマスムード一色で、赤と緑の装飾がミスマッチだと感じながら、サウスメルボルンビーチへと向かう1番トラムに乗りこんだ。
アーバンスタイルなシティサイドとは打って変わって、ビーチ周辺には「これから夏を楽しむぞ! 」と意気込んだ若者が大勢いる。このビーチの近くには大学があるから、きっとそこの大学生だろう。
クリスマスと真夏が一緒に訪れるメルボルンの12月。「盆と正月が一緒に来たようだ」なんて言葉があるけれど、南半球ではそれが普通のことなのかもしれない。
ビーコンズフィールド・パレード沿いのベイ・トレイルを、カメラ片手に散歩する。このまま海岸沿いを東に向かって歩けば、メルボルンの人気ビーチスポットのセント・キルダに着く。
セント・キルダをのんびりと散歩してみる
セント・キルダに着く頃には、もう夕方……といっても日没が20時過ぎで、今は17時。定時に仕事を終えた人々が、当たり前のようにビーチに集まる。サマータイムなので、仕事を終えたあとも4~5時間は明るい時間が続く。
家族や愛犬と一緒に散歩をする人や、ハッピーアワーを求めてビーチ沿いのバーに集まる人々。会社員時代、9時出社22時退社が当たり前だった僕にとって、この生活はとにかく羨ましい。
オーストラリアで写真を撮ると、どうもこうしたパステル調の淡い色合いになりやすい。緯度や湿度が違うからかもしれないが、個人的にはこの色が好きだ。
今はこういう時期なので旅に出かけるのが難しいけれど、落ち着いたらまたオーストラリアの日常を追いかけて、サウスメルボルンに出かけたい。
※この記事企画『カメラと旅と、メルボルン。』は、オーストラリア・ビクトリア州の観光局とカンタス航空のサポートを受けて旅に出ています。