千葉県幕張で開催されている CEATEC JAPAN 2016 より。以前『 レノボの2in1タブレット「Yoga Book」はここが面白い!ペンタブにもキーボードにもなる変態仕様』で紹介したレノボの変態 2 in 1 タブレット 「YOGA BOOK」 の実機に触ってきたのでレビュー。
サイズはスペック表や動画で確認していたのでなんとなく分かっていたつもりだったのだが、思っていたよりもコンパクトで軽く薄かったので驚き。これは物欲が炸裂しそうだ。
レノボの 2in1 タブレット「YOGA BOOK」 について
YOGA BOOK は、レノボがドイツのベルリンで開催される IFA 2016 に先駆けて発表した10.1インチの 2 in 1 タブレット。ラップトップPCっぽい風貌だが、通常であればキーボードがあるはずの部分がフラットになっており、キーボードやペンタブなどシーンに応じて使い分けができるようになっている(公式にはクリエイトパッドと表記)。
Android と Windows の 2種類が今月 14 日に発売予定。家電量販店では Windows 10 搭載のモデルのみの発売で、Android 版はレノボの直販サイトのみで販売予定とのこと。
ちなみに僕が触れたのは今月14日に発売開始の Android モデル。
YOGA BOOK の実機を見てみる
こちらが Yoga Book の実機。10.1 インチ液晶ディスプレイを搭載しているので、ラップトップ PC のような感覚で触ると思ったよりもコンパクトな印象を受けるはず。感覚は Surface 3 と似てるけど、もっと薄くて軽い感じ。
カラーは「シャンパンゴールド」、「ガンメタルグレー」「カーボンブラック」の3色展開。この記事ではシャンパンゴールドとガンメタルグレーの写真を使っている。なお Windows 版はカーボンブラックのみ。
[twentytwenty][/twentytwenty] (Before:ペンタブモード時、After:キーボードモード時)
YOGABOOK の特徴は何と言ってもこのパネル部分。こちらはペンタブとして使ったり(クリエイトモード)、キーボード(Halo Keyboard モード)として使ったりできる。また、間に紙を挟んでスタイラスペンにインクモジュールを装着することで、ボールペンと同じ書き味でデジタル保存が可能。
クリエイトパッドの実際の使用感は記事の下の方で紹介。
YOGA BOOK のリアカメラはここ。800万画素とまぁよくある感じ。液晶ディスプレイ上部に備わっているフロントカメラは200万画素。それぞれ大学の板書を撮影したり、スカイプ会議するには十分な画質。
サイズはこんな感じ。閉じると完全にラップトップ PCのそれ。僕が普段使っている 12インチ MacBook ですら軽くて薄いと思っているのだが、YOGABOOK はそのサイズ感と重量も相まって更にコンパクトに感じる。
正面から見たところ。大学時代に使っていた授業用ノートなみの薄さ。重さも 690g なので、まさにノートを手に持っているような感覚。
側面を見てみると若干膨らみを感じる。側面から見るとちょっとダサい。
見た目にもインパクトのあるヒンジ部分はレノボお得意の360°回転式ヒンジ。特殊な技術を用いており、360° どこでも好きな位置で固定することができる。
こんなふうにテント型に立てて動画を視聴したり、完全に折りたたんで普通のタブレット端末のように使うことも可能。
LTE 対応のモデルには SIM カードスロットが設けられていることが確認できた。なお micro HDMI 端子を搭載している。ちなみにスピーカーはステレオで、両側面に備わっている。
気になるクリエイトパッドの使用感
Halo キーボードモードで実際にタイピングしてみた
パネル右上のペンマークを長押しすることでキーボードモードとペンタブモードが入れ替えられる。キー配列はこんな感じ。日本発売のモデルは JIS キーボード配列となっているようだ。個人的にはゴチャゴチャしているのであまり好きではないが、日本人は圧倒的に JIS 配列のキーボードユーザーが多いので仕方がない。
キーボードのサイズ感。MacBook などのキーボードと比較するとややこじんまりとしているが、打てないサイズではない。
実際に操作しているところの動画も撮影してみた。操作感はこんな感じ。キーボード時は内蔵する LTE バックライトが発光するが、平面フラットなので操作性は PC のキーボードというよりは iPad などのソフトウェアキーボードに近い。
一応バイブレーションによるフィードバックはあるものの、MacBook の フォースタッチや iPhone の 3D Touch のようなクリック感ではなく、全体的にキーボードが振動するという感じ。
キーピッチはタブレットとくらべて広いので慣れれば打ちやすいかもしれないが、基本的にタッチタイピングは難しいと思った方が良い。ただ、使ってくうちに利用者のキーボードタイプの癖なんかを学習し、より正確にタイピングできるようになるらしい。
昔 DELL が発売していた XPS 11 や マイクロソフト Surface の Touch Cover を想像すると分かりやすいかも。
クリエイトモードで実際にスタイラスペンで操作してみた
こちらがペンタブモード。パネル部分がサラサラとマットな感じに加工されているので、ペンの滑りは悪くない。個人的には結構好きな感じ。
ワコムの技術を採用しているようで遅延なども特に感じない。筆圧感知は 2048段階で、100度でも書けるという。
スタイラスペンはこんな感じ。これは先っちょがボールペンになっているので、このまま直接タブレットに書くと、もちろんボールペンの跡がついてしまう。通常のスタイラスペンのペン先と交換は可能。
実際に使ってみるとこんな感じ。図も読み取ってくれるし、ノートに書いてる感覚なので大学生の授業用ノートとかに便利かもなあ。
じっさいに使っているところを撮影してみた。僕はペンタブ関連に疎いので、使用感を見てみたい人は動画をどうぞ。
YOGA BOOK のスペック
- OS:Android 6.0 もしくは Windows 10 Home 64bit
- ディスプレイ:10.1型 ( 1920 x 1200 )
- CPU:インテル Atom x5-X8550 プロセッサー
- メモリ:4GB
- ストレージ:64GB ( micro SD 対応 )
- カメラ:リア800万画素、フロント200万画素
- サイズ:256.6 x 170.8 x 9.6 mm
- 重量:690g
- バッテリー:8500mAh (Android OS : 連続15時間、Windows OS : 連続13時間)
- LTEバンド:FDD-LTE( 1/3/5/8/9/18/19 )、W-CDMA ( 1/3/5/6/8/9/19 )
まとめ
とまぁ僕が触ってきた感想はこんな感じ。想像よりもコンパクトだし、本当に大学ノート感覚で使えそうな印象を受けた。さすがにメインで使用するのは難しいかもしれないが、板書メインでたまにレポート作成とかする大学生や、そこまで PC でガッツリ作業しないビジネスマンなんかには良いかもしれない。これ欲しい。
直販価格は税抜きで
- Android版 (Wi-Fiモデル)・・・3万9,800円
- Android版 ( LTEモデル )・・・4万4,800円
- Windows版(Wi-Fiモデル)・・・5万2,800円
- Windows版 (LTEモデル)・・・5万9,800円
となっている。Windows 版は量販店でも購入可能だが、Android 版は直販サイトでのみ購入可能。もっと機能性を知りたいなら『レノボの2in1タブレット「Yoga Book」はここが面白い!ペンタブにもキーボードにもなる変態仕様』をどうぞ。
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