昨晩、米国でアップルの発表会があり「MacBook Pro」の13インチモデルと15インチモデルが発表された。従来よりも薄くて軽くなり、最大の特徴として Touch Bar と Touch ID を搭載する。価格は Touch Bar 搭載モデルが 17万8,800円〜、未搭載モデルは14万8,800円〜となっている。
僕も 13インチ MacBook Pro Retina の 2013年モデルを所持しているのだが、そろそろ買い換えようかどうしようか迷っていたところなのでちょっと記事にしてみたい。
なにが違う?今までの MacBook Pro と新しい MacBook Pro
まず一番気になるのはこれまでの MacBook Pro と新しい MacBook Pro「なにが変わったの?」という点。まぁ詳しい解説は大手メディアがしてくれているので簡単に紹介してみると
- ファンクションキーの代わりに Touch Bar が搭載された(但し13インチには未搭載モデルも発表)
- Touch ID が搭載され快適にロック解除や決済(Apple Pay)を行える
- 従来のモデルよりも薄くなった
- MacBook Air よりも軽くなった
- 画面のコントラストが上がり発色が良くなった
- CPU の性能が向上し処理速度が向上した
- 筐体カラーがスペースグレーとシルバーの2色展開になった
- 通常の USB ポートが廃止され全て USB Type-C になった
- SDカードスロットが廃止された
- HDMI 端子が廃止された
といったところ。まぁ Touch Bar Touch ID が MacBook に搭載され、決済やロック解除がラクになったり、Touch Bar でより快適に操作ができるのだとしている。詳しくは Engadget とか分かりやすいのでそちらをどうぞ。
買い換えの理由として大きいのは「Touch Bar」と「Touch ID」が搭載されたことだろうか。13インチモデルには非搭載モデルも発売されるようだ。価格差は3万円で、この差が大きいか小さいかは個人の判断だが、仮に買い換えるのであれば、やはり Touch Bar 搭載モデルにしたいところ。
[twentytwenty][/twentytwenty] Touch Bar 搭載モデルと非搭載モデルのキーボードの違い。
次点の買い換え理由としては「薄くて軽くなった」という点。従来の MacBook Pro Retina は13インチモデルが 1.58kg → 1.37kg、15インチモデルが 2.04kg → 1.83kg となった。また厚さも若干薄くなっている。
MacBook Air が 1.35kg だったので、従来の MacBook Air くらいの重さとなり、実質的に「Retinaディスプレイ搭載の MacBook Air」のような感覚で持ち運べると思う。Windows機では主流のスペックだと思うが、Mac OS を手放せない人にとっては嬉しい進化だろう。
インターフェイスの展開には賛否両論分かれそうだ。僕は今年の初めからずっと USB Type-C ポート1個だけの MacBook を使っているので、個人的には USB Type-C ポートのみになることにそこまで抵抗はない。だが、世の中の多くの人は未だ USB Type-A(いわゆる普通の USB) の製品を使っていると思うので、MacBook “Pro” なのにしばらくは端子を持ち歩く必要があるのはちょっと面倒だろう。
USB Type-C だとこんな感じの端子を持ち歩く必要があります。
新しくなった MacBook Pro買う?
僕は現時点ではまだ買うかどうか即決していない。買い替えを悩む理由として
- SDカードスロットが廃止された
- 12インチ MacBook のスペックで今のところは満足
- Touch Bar も 3D Touch のように対応アプリが登場するのに時間がかかる
- 単純に高い
といったところ。僕はブログで写真を取り扱うので利用頻度の高い SDカードスロットは廃止は痛い。12インチ MacBook にも SD カードスロットは搭載していないが、それは1kg を切る軽さから割り切っていた点がある。しかしそこそこの重量のある MacBook Pro では、SDカードスロットは搭載していてほしかったところだ。
Apple は機能を省き、よりミニマルなガジェットを開発している。意図も分かるし確かにスタイリッシュでクールなのだが、サードパーティ製の製品がまだまだ対応していないので、それらの製品がアップルに追いつくまではなかなか買い換えにくいと感じている。
また個人的な理由なのだが、僕の場合ブログ記事を作成したり仕事の資料を作成するテキストベースの作業であれば、MacBook でも十分事足りている。
作業を箇条書きにしてみると
- パワーポイントやワードなどを用いた資料作成
- ウェブ上のワードプレスでのブログ記事作成
- Illustrator やPhotoshop を用いたバナーの作成
- Lightroom を用いたRAWデータのレタッチ
- フルHD画質の短い動画の編集
といったところ。外で「ちょっと演算しよっ!」とか「1000枚の RAWデータを一度に現像しよ☆」といったことにはならないので、現状で 12インチ MacBook でも支障がないというのが、買い替えに至らない理由の一つである。
また今回の MacBook Pro 最大の特徴である Touch Bar も、最初は純正アプリの対応くらいだろう。実際 2015年に登場した MacBook で 3D Touch を搭載しているが、いまだに「3D Touch?あぁ、あったね。」というくらいの印象。実際そんなに使いこなせていないし、Touch Bar にも似た空気感を感じる。
成熟した2017年モデルまで待つのが良いのかなぁ。ただ新しい機能は試していきたいのでここはちょっと考え中。実際に新しい MacBook Pro を使ってる人を見たら買い換えたくなるかも。
まとめ
とまぁこんな感じでグダグダと欲しいと思っている自分を抑える状況も結構好きで、気づいたら(脊椎反射的にポチって)自宅に届いていたということもしばしば。欲しいと思ったら買いだし、お金と相談して理性を保てるのなら待とう。
僕はとりあえず「待ち」ということにしておきたいが、次にトバログで「新しい MacBook」について触れるのは『Touch Bar搭載の MacBook Pro 13インチ開封の儀!もう前モデルには戻れません。』という記事になっていると思う。
MacBook の予約は Apple 公式ページから
とりあえず買う予定のブロガーは『12インチ MacBook に写真を移行!USB Type-C対応SDカードリーダーレビュー』のようなものが必須になるので品薄になる前に買っておこう。
追記:実機レビューしました『新型13インチ MacBook Pro(Touch Bar非搭載モデル)の実機を店頭で触ってきたのでレビュー』