先日『【α7 から買い換え】α7R Ⅱ にするか α7 Ⅱ にするか迷う。α7R とも迷うのでそれぞれを比較しながら考える』という記事を書いたのだが、なんだかんだカメラ屋で「やはり最初に無理をして α7R Ⅱ にした方が良いのではないか」「久しぶりに APS-C も触ったけどブログ用の画像としては問題ないクオリティの写真になるのではないか」など色々と考え込んでしまった。
4時間迷った挙句これまで愛用していた α7(ILCE-7)から、α7 Ⅱ(ILCE-7M2)に買い換え。「正直 α7 とインターフェイス以外の違いは分からないのでは?」と思っていたのだが、実際に使ってみると意外とスペックアップしている印象だ。なかなか良い感じなので記事にして紹介しておきたい。
■良い点
- フルサイズセンサー搭載なのにスリムでスタイリッシュなボディ
- ボディ内手ブレ補正が効いているのでシャッタースピードを遅くしてもブレにくい
- 中古の価格が10万円程度と安価
■残念な点
- 毎日持ち歩くには重い
- ボタンの配置が変わりちょっと押しづらくなった
α7 から α7 Ⅱ へ買い換え。主な仕様の違いなど
機種名 | α7 | α7 Ⅱ | α7R | α7R Ⅱ |
---|---|---|---|---|
有効画素数 | 2430万画素 | 2430万画素 | 3640万画素 | 4240万画素 |
センサー | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ (ローパスフィルターレス) |
フルサイズ (ローパスフィルターレス) |
AF(オートフォーカス)方式 | 像面位相差117点 コントラスト25点 |
像面位相差117点 コントラスト25点 |
コントラスト25点 | 像面位相差399点 コントラスト25点 |
有効画素数 | 2430万画素 | 2430万画素 | 3640万画素 | 4240万画素 |
動画 | フルHD | フルHD | フルHD | 4K |
ボディ内手ブレ補正 | ― | ○(5軸) | ― | ○(5軸) |
重量 | 474g | 599g | 465g | 626g |
実勢価格 (中古価格) |
約12万円 (約6万5,000円〜) |
約18万円 (約11万円〜) |
約17万円 (約10万円〜) |
約35万円 (約25万5,000円〜) |
『【α7 から買い換え】α7R Ⅱ にするか α7 Ⅱ にするか迷う。α7R とも迷うのでそれぞれを比較しながら考える』でもある程度は紹介しているのだが、まずは α7 と α7 Ⅱ の違いについて紹介しておきたい。まず「α7 から α7 Ⅱ の変更点」だが、ざっと紹介すると以下のような感じ。
- 5軸ボディ内手ブレ補正がすごい。1/3 でもブレない
- シャッター音がちょっとしずかにかった
- (まだ使いこなせてないけど)物理ボタンが増えたので、自分でカスタマイズすればかなり使いやすそう
- ボディの素材が光沢のある金属からマットな感じになった
- シャッターボタンの位置が手前にズレて押しやすくなった
- menu ボタンや C3 ボタンが傾斜でちょっと押しづらい
α7 Ⅱ は5軸ボディ内手ブレ補正がすごい。暗いところでも妥協せず撮影できる
実際に使ってみてこれはすごい!と感じたポイントは「5軸ボディ内手ぶれ補正」。夜景など、ちょっと暗がりのところで写真を撮る際、よりクリアな写真を撮るためにシャッタースピードと ISO感度を下げたい。シャッタースピードを下げると手ブレしやすくなり、α7 では 1/13 くらいから手ブレが目立つのだが、α7 Ⅱ では 1/3 でも手ブレしづらいという印象。
多くの FEマウントレンズ(ソニーの Eマウントシリーズのフルサイズ版)はレンズ内手ブレ補正機能が充実しているのだが、僕が普段愛用しているカールツァイスのF1.8/55mm のレンズ『Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z』はレンズ内補正が無かったので、この変更点は嬉しいところ。
もちろん手ブレを抑えるために脇を締めて撮影しているので、手持ちでサッと撮ろうとするとブレることもあるが、基本的には非常にブレに強くなっている。また、マウントを介してオールドレンズを装着して撮影したい人にとっても、ボディ内手ブレ補正は一番嬉しい変更点なのではないだろうか。
写り自体は α7 と変わらないが、写真の撮りやすさは格段にアップした。つまり、写真写り自体は変わらないものの、これまでより悪条件下でもより良い写真が撮れるようになったと表現できる。ちなみに上の画像は全て手持ち撮影で、加工は Lightroom で行っている。
例えば、これまで α7 では ISO を 3200 程度まで上げてシャッタースピードも早くする必要があったのを、α7 Ⅱ であれば ISO 800 でシャッタースピードを 1/3 程度まで遅くできたり、F値を最大まで開放していたのを、ちょっと絞って撮影できるようになったり。
これまで何かしら妥協していた設定を「α7 Ⅱ はこのくらいなら大丈夫」と、安心できるというのは大きい。なお撮影時のレンズは F4 / 16mm-35mm『Vario-Tessar T FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z』。こちらはレンズにも光学式手ブレ補正が備わっているが、レンズだけではここまでクリアな写真を撮るのは難しかった。
物理ボタンが増えて自分仕様にカスタマイズしやすく
α7 でも Cボタンが3つあり、それぞれ設定などをカスタマイズできたのだが、α7 Ⅱ シリーズでは、物理ボタンが1つ増えたことでこれまで以上にカスタマイズがしやすくなっている。僕はまだそこまで使いこなせていないのだが、ホワイトバランス設定やフォーカスモード、感光モードなどを Cボタンにマッピングしている。
この辺はまだまだ使いこなせてはいない僕だが、段々と慣れていきたいところだ。
マット加工でよりシブいボディ
α7 の基本的なデザインは継承しつつ、素材感が異なるボディデザイン。これまで α7 は光沢感のある金属ボディだったのだが、α7 Ⅱ はマット加工が施されている。だからなんだと言われたらそれまでなのだが、個人的にはこのマットな感じが好みなので嬉しいポイント。
α7 Ⅱ は中古だと11万円程度で購入できる
新品だと17万円ほどの α7 Ⅱ だが、中古であれば 11万円ほどで購入できる。僕はカメラを道具だと思っていて、ボディに傷がついても気にしない。なので基本的には(性能的に問題ないレベルであれば)中古品でも問題ないと考えている。
ヤフオクなど色々と見て回ったが、中古カメラという点では「マップカメラ」が一番安かった。ちなみに友人である Webledge のけーすけも最近 α7R Ⅱ を購入しているのだが、実は彼もマップカメラ。
実際に α7 シリーズを店頭で触ってから購入を決めているのだが、正直なところ、基本性能は α7 の時点で完成されている。なので正直に言えば α7 でもまったく問題ないのだが、これまで2年弱 α7 を使っていた身としては、ボディ性能を一段階上げたいというのが正直なところ。『【α7 から買い換え】α7R Ⅱ にするか α7 Ⅱ にするか迷う。α7R とも迷うのでそれぞれを比較しながら考える』でも紹介しているのだが、α7R Ⅱ もかなり魅力的な機種で、こちらは中古価格でも26万円程度。
お金があれば α7R Ⅱ 一択で、確かに4260万画素という圧倒的解像度はトリミングを多くする僕にとっては嬉しい。また 4K 動画での動画撮影ができるというのも魅力だ。ただ、α7 Ⅱ と15万円以上の差の恩恵が受けられるかと言えば難しいところ(4K動画撮影とか基本性能も大幅アップしている)。
今はお金も無いし、新しい広角レンズが必要だったので、まずはレンズインフラを整えようと思い α7 Ⅱ を購入している。
まとめ:これから使いこなしていければと思います
まだまだ購入したばかりでそこまで使いこなせてはいないのだが、α7 から買い換えて、とにかく手ブレ補正が効いていて嬉しい。特に僕はツァイスの SEL55F18Z をメインのレンズとして使っているので、この手ブレ補正はかなり嬉しいポイント。
夕焼けから夜景、室内での撮影などあらゆるシーンで恩恵を受けられるので、これだけでも α7 から買い換えて意味のあるところだと感じた。まだ購入してから一週間程度しか経っていないので、これからじっくり使ってみてレビューをしていきたい。
買うまでに悩んだ記事は『【α7 から買い換え】α7R Ⅱ にするか α7 Ⅱ にするか迷う。α7R とも迷うのでそれぞれを比較しながら考える』をどうぞ。ちなみに中古価格だとカメラはそこまで値崩れしないので、欲しいと思ったときが買いどきなのは確かだ。
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