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遊舎工房でパーツを選び ErgoDash mini を組み立てる|僕だけの自作キーボード

遊舎工房でパーツを選び ErgoDash mini を組み立てる|僕だけの自作キーボード

つい先日『配置もデザインも全部自由。僕の考えた最強の「キーボード」を作りたい|僕だけの自作キーボード』という記事を書き、「どんなキーボードが欲しいか」「どういう用途で使うのか」という洗い出しをしてみた。前回の記事でちょっと気になったけれど、まだ手にするまではハードルが高いという人も少なくないはず。

今回は自作キーボードのリアル店舗『遊舎工房』にて、実際にキーボードのキットを選ぶシーンやキーのデザインなど、どういう構成でキーボードを作るのかという点について紹介していこう。

 

 

自作キーボードのはじまりは遊舎工房から

まずネットで「自作キーボードのイメージ」や「自分にとってどんなキーボードが理想なのか」を把握したところで、秋葉原と上野の中間付近にある『遊舎工房(ゆうしゃこうぼう)』にお邪魔し、実際にキットの購入や組み立てをしていく。

遊舎工房は2019年1月に日本初の自作キーボード専門店として爆誕したリアル店舗。まだできたてホヤホヤのショップだけれど、休日は自作キーボードのパーツを見たり作ったりする人で賑わっている。

店内では自作キーボードのキットを数種類から選べるほか、約40種類のキースイッチ(いわゆる赤軸とか茶軸とか)や、数種類のキーキャップが購入できる。僕が訪れた際にはまだ稼働していなかったものの、3Dプリンタなども置いてある。

小さい頃、ミニ四駆やメダロット、ベイブレードなどのゲームで遊んだことがある人は「いつか僕も店舗に行ってみたい」という夢を抱いたはずだが、遊舎工房はまさにそんな感じでワクワクする。ちなみに僕はお年玉を握りしめて向かったハローマックのような気持ちになった。

 

日に日に増えているキースイッチ(軸)の試し打ちコーナー。記事執筆時点では約40種類から選べた。
まるで駄菓子のように並ぶキースイッチ。バラ売り価格はだいたい40円くらいから150円だった気がする
自作キーボードの技術書も豊富に販売中。自宅で組む人は一冊は持っておきたい。
キーキャップも複数種類から選べる。スターターのセットだとだいたい4,500円から選べた記憶
それぞれのキットの完成品もチェックできる。近所のプラモ屋かな?

 

ショーケースの中には同士たちによるクールなアイテムが販売中

個人的にこれ良いな! と思ったのがこちらのショーケース。ここでは先人たちによる自作のキーキャップやキットなどが販売されていて、魅力的かつユニークなアイテムが並んでいてついつい欲しくなる(月額4,000円で1箇所借りることができるもよう)。

 

自作できる電卓とハンドスピナーがついたキーキャップ(キーキャップは僕も購入)
まるで BlackBerry 的に使える超小型のハードウェアキーボード。いつか使ってみたい。
キーキャップも豊富で、こちらはコケリウムのようなキャップ。無機質なオフィスで癒やしが得られる

 

買ったその場でキーボードを組み立てられる!


購入したキットは、店内に12席ある作業スペースを借り、実際に組み立てることも可能。必要な工具類も揃っており、スペース利用には材料費のほか1時間500円(平日最大1,000円、休日最大1,500円)が必要。

ただし初回の組み立てには4~6時間ほどかかるうえに、席数も12数ほど。とくに休日はかなり混み合うので、その日に作りたい人は午前10時の開店と同時に滑り込みしたい。

 


利用中時間内であれば、水やコーヒーも自由に飲むことができるのは嬉しいところ。とまあ店内を一通り見回したところで、実際にキーボードを選んで組み立てていく。なにこのワクワク感。

 

トバログが選んだのは自作キーボードの組み合わせ

最低限キーボードを動かすのに必要なモノは上記。僕が購入したキットは ErgoDash mini の親指有りモデル。これをベースにサイレントキースイッチやシンプルめなキーキャップを選んでいった。スターターでだいたい3万円いかないくらい。

キーキャップや micro USB などはあらかじめ自分で用意しておいた方がお得だけれど、手ぶらで行っても遊舎工房ですべて揃う。

 

あとこれは必須ではないけれど、ハンドスピナー型のキーボードも購入した。遊び心が大事。

 

実際にキーボードを組み上げていく

ある程度キーボードの構成を決めたら、実際に店内の作業スペースをお借りしてキーボードを組み立てていく。休日でも最大で1,500円でスペースを借りることができ、かつ組み立てに必要な道具も一通り揃っている。

はんだごてなどの道具を持っていない僕のような初心者にとっては割安だ。

 

はんだごてとはんだ。自作キーボードにおけるはんだ付けは 320度ほどが適温らしく、安価なはんだごてでは温度が高すぎるそう。ここでは高価なはんだごてを借りることができる。

 

ダイオードやキースイッチなどをしっかりとはんだ付けしていく。ここではんだ付けを忘れてキーが動作しない! という状況になりがちなので、しっかりと組み立てていく必要があるが、はんだ付けすべき箇所がかなり多いので初心者はどこか忘れがち(僕は注意しつつもやっぱりミスった)。

 

キースイッチを1個ずつポコポコとはめ込む作業はものすごく楽しい。一気にキーボードとしての形になっていく。

ウェブ上には組み立て方などノウハウ系の記事はたくさんあるので、この記事での詳しい組み立て方は割愛する。どうしても分からないという人は、実際に遊舎工房に出向いて組み立ててみてほしい。

 

キーボードのボディが完成!

とまあこんな感じで組み立てていき、だいたい6時間ほどで組み立てが完了した。途中でパーツのはんだ付けをミスったり、はんだ付けする場所を間違えたりと紆余曲折を経て「僕だけの自作キーボード」が出来上がった。

ただこのままだと見た目はキーボードでも中身が入っていない状態で、いわば形だけできた状態。ここからファームウェアの書き込みやキーマッピングの最適化、そして自分自身がこのキーボードに慣れるという道のりが待っている。

その辺はまた次回にでも書き記しておきたい。