先日からドイツはミュンヘンに来ている。ドイツと言えば毎年秋頃にベルリンで開催される国際コンシューマ・エレクトロニクスショー IFA や、その他ブラウンやミーレなどの電機メーカーが有名だ。今回はそんなドイツの家電量販店に訪れてみたいのでレポートしたい。
ドイツの家電量販店「Media Market」「SATURN」に行ってみた
ミュンヘン市街地最大の公園近くにある 「Media Market」
まず最初に訪れたのは、「ドイツ 家電量販店」で検索して多く引っかかった「Media Market(メディアマルケト)」。ヨーロッパ各地に店舗があるのだが、今回はヨーロッパ最大級と謳うミュンヘンの Leuchtenbergring 駅近くの Media Market へと訪れた。
ちなみに近くには都市部にある公園としては世界最大の「エングリッシャガルデン」。公園沿いの川でサーフィンができる場所として「世界びっくり映像」のような特集でテレビでも放送されていたので知っている人も多いかもしれない。
建物自体はなかなかデカい。地方都市郊外にあるショッピングセンター近くにあるヤマダ電機やケーズデンキ的な印象を受ける。ただサイズ的にはこちらの方が大きいかもしれない。駅についてから約300m のところに Media Market は存在する。駅からそんなに遠くないので、駅に降り立った瞬間に目にすることができる。
駅についてから Media Market へと向かうトンネル内。
まず入り口に入るとスマートフォンコーナーがあった。ここでは各社フラッグシップ機からエントリー機までが揃う。ちなみに iPhone 7 はまだ売られておらず、Galaxy Note 7 もモックだけが飾られていた。
価格は税金19%が上乗せされているので、基本的に日本で買うより割高な印象。
1階はスマートフォンや掃除機、コーヒーマシンなどが売られていた。ドイツ人にとってコーヒーは欠かせないものなのか、日本の売り場とは比べ物にならないほどのコーヒーマシンやエスプレッソマシンが販売されている。
2階はオーディオや TV 関連。ミュンヘンはお金持ちが多いと聞くが、TV もサイズが大きく高額なものが多く売られている印象。サムスンや LG など韓国メーカー製が目立つ中、シャープやソニーなど日本メーカー製のテレビも陳列されている。
55インチ以上の大きな TV が多く並んでおり、中でも目立ったのはサムスンの30万円くらいの TV がトリプルディスプレイ的に使われているコーナー。こんなアスペクト比の映像コンテンツはなかなかないので何を目的にしているのかよく分からなかったが、すごかった。
PC関連のコーナーは日本とそう変わらない印象。Surface シリーズが全面的にアピールされていて、ASUS や Acer など 3万円前後の PC も充実していた。日本では見かけない端末として Galaxy Pro も。ファーウェイの Matebook と似たようなスペックで、相変わらずの有機ELディスプレイを搭載する。
日本では見かけないモデルの東芝製 PC も発見。スペック的にはネットブックの延長線上にあるような 2 in 1 ラップトップだが、222€(約2万5,000円)と安価。
同じフロアには電子書籍端末やタブレット類も多く揃っていた。
アップル製品のコーナーもしっかりと設けられており、iMac や MacBook、iPad などが陳列されている。壁には iPhone 7 の壁紙がかかっているがまだ販売されていなかった。
iPad Air やケースなどが、日本ではあまり見られないような感じで売られていた。ただ割引額はそこまで大きくなく、おそらくアマゾンなどで購入した方が安いレベル。ちなみに1世代前の Apple TV も売られていた。
もちろん日本ほどではないが、意外にも 3DS などのソフトも販売されていた。やはり子供が主なターゲット層なのか、ドイツではポケモンよりも妖怪ウォッチが人気のようだ。
安売りのカーゴの中には白骨化した初代プレステのショルダーバッグ。価格は割引後で約4,000円とそれなりに高価で、誰がこんなバッグ買うんだろうと思いながらも、誰も買わないからここにあるのかと勝手に納得した。
僕の訪れた「Media Market」は郊外の家電量販店という印象
建物はかなり大きいのだが、密度は低く各階にゆったりと製品が並んでいる。印象としては地方大型家電量販店のようなイメージ。店内の広さを活かして冷蔵庫や洗濯機など大型家電が多く並んでいた。
品数はそこまで豊富というわけではないが、ゆったりと買い物をするのには良さそうだった。
住所:Einsteinstraße 130, 81675 München, ドイツ
営業時間:9:00 ~ 20:00
ミュンヘンの中心街にある「SATURN」
ミュンヘンの中心街 MerienPlatz からほど近い場所にある家電量販店 「SATURN」。市街地の駅からすぐそばにあるため、上で紹介した 「Media Market」 よりも比較的行きやすい場所で気軽に訪れやすい。
Media Market と比較して密度も高く、Media Market が地方の大型家電量販店だとすれば、SATURN は都心部のヨドバシカメラやビックカメラといった印象。
駅で言うなら Marienplatz の隣の Karlsplatz の方が近いが、Marienplatz から歩いてもそう時間はかからないので、『【ドイツ生活1日目】ミュンヘン国際空港〜市街地までとアップルストアとか散策』で紹介しているアップルストアついでに訪れるのが良さそうだ。
店内はこんな感じ。まず入るとタブレットやスマートフォンが並ぶ。やはり目立つのは Surface 関連とアップル製品。タブレットコーナーにはサムスンやファーウェイ、ソニーが目立っている。
こんな感じでスマートフォンが並んでおり、日本では無名メーカーの格安スマホから各社有名メーカーのフラッグシップ機までがこのように並んでいる。iPhone も例外ではない。
スマートウォッチも人気なのか、ドイツでは老若男女問わず Apple Watch や Moto 360 を装着している人を見かけた。それ故にスマートウォッチコーナーも結構広く設けられている。さすがは IoT の聖地ミュンヘンだ。
ちなみに僕がよく装着している Pebble はヨーロッパでは知名度が低く、装着している人も Pebble を知っているという人も全く見かけなかった。
NEVO というメーカーのスマートウォッチが個人的にはグッときた。日本円で2万円弱と安価で一見するとアナログ時計のようだが、スマートフォンと Bluetooth で連携して通知や活動量などを測れるそうだ。
1階ではネスプレッソやコーヒーマシンが多く売られている。日本では多くの人が簡単な道具で淹れるか、コンビニやスターバックスなどで購入するのが主流だが、ドイツではコーヒーメーカーが主流なのかもしれない。
ひげそりを忘れたのでドイツ発のメーカー「ブラウン」のシェーバーを購入しようと思ったが、日本で買うよりも高かった。旅行に行く際はアマゾンで購入しておこう。
2階に上がるとタブレットや PC が売られるコーナーとなる。ファーウェイやサムスン、ソニー製のタブレットをよく見かけた。
日本未発売の Galaxy Tab S2。軽くて薄くて良さそうだが、ディスプレイが有機EL で展示品はもれなく焼き付いているのが残念。特にスマートフォンの場合は上部にステータスバーが備わっているため焼き付きに弱い気がする。
日本ではあまり見かけない TOLINO はドイツメーカーが手がける電子書籍端末。Kindle の対抗馬として発売しているようだが、売れ行きはあまりよくない様子。
「SATURN」は駅近のヨドバシカメラやビックカメラといった印象
建物自体はそこまで大きくないのだが、店内の密度は高く製品の充実度は大きい。小型電子機器のスマートフォンやスマートウォッチ、PC類などの品揃えは豊富だが、中心街に近いということで大型家電は Media Market ほどではない印象を受けた。
ミュンヘンに観光に来る際は必ずといっていいほど訪れるであろう Marienplatz の近くにあるので、気になったらおずれてみるのも良さそうだ。
住所:Neuhauser Str. 39, 80331 München, ドイツ
営業時間:9:30 ~ 20:00(日曜定休)
まとめ
ドイツの家電量販店は日本国内のものとそう変わらない印象を受けた。しかしユーロ圏の税率は 19% と日本より高く、基本的にほとんどの製品が日本で買うよりも高い。しかし日本人観光客なら TAX FREE が受けられるので、仮に税金還付を受けられるのであれば場合によってはかなりお得に購入できそうだ。
↓旅行用のシェーバーは日本で買っておこう。