au版の Xperia Z3 の赤ロム機(通信を行えない端末)を、ドコモ版の白ロム機(通信できる端末)に ROM を焼き直す方法と手順を紹介していく。また、この方法を応用して海外版 SIM フリーモデルにも焼き直すことも可能。
なお一応テンプレのように断っておくと、この方法を実施して端末が文鎮化しても一切責任を負えないので、全て自己責任でよろしくお願いします。
ROM を焼き直す目的
僕は普段、スマホやタブレットをドコモの SIM と ドコモ回線を利用した MVNO SIM で端末を運用している。それらの SIM で運用可能となる端末は SIMフリー機もしくは ドコモ版の端末のみ。なので基本的に au や ソフトバンクの端末はドコモ版や海外版のスマホよりも割安(大体1万円くらい)。
通信制限とは、前の所持者が分割払いを最後まで支払っていないなど問題がある端末に対し、通信業者が通信できないようにロックをかける状態の端末を指す。△は分割支払い途中、×は支払いが滞っている or 盗品 の可能性があるということ。通信制限が△や×の端末は一般的にジャンク扱いとなるため、新品でもかなり安く入手が可能。
僕はより費用を安く抑えるために au版 の通信制限△の Z3 を購入し、自分で ドコモ版 の ROM に焼き直すことにした。焼き直すことにより通信制限は消滅する。
用意するもの
・Xperia Z3
・PC(Mac OSでも Windows OSでも可)
・通信可能な microUSBケーブル
・Android SDK (入手方法は後ほど紹介)
・FlashTool (入手方法は後ほど紹介)
・Java(入手方法は後ほど紹介)
・ドコモ版 Xperia Z3 の ROM(入手方法は後ほど紹介)
手順
1.必要なファイルをダウンロードする
後々作業が滞らないように、まずは必要なファイルをダウンロードする必要がある。ここでダウンロードするのは Android SDK、FlashTool、Java、ドコモ版のROM。それぞれの役割を解説しながらダウンロードしていきたい。
Java for OS X 2014-001
上記で説明しているソフトを動かすために Java のインストールが必要。最新版の Java では動かないと友人からの報告があったので、僕は ” Java for OS X 2014-001″ をダウンロードした。
https://support.apple.com/kb/DL1572?locale=ja_JP
まずは上記で紹介した Java をインストール。特筆することもないので淡々とインストールしてもらえればOK。そのあとに Android SDK をインストールしていく。
Android SDK
Android OS 向けのソフトウェアを開発するための開発環境のこと。グーグルが無償で公開している。
Mac版、Windows版ともに以下のリンクからダウンロード可能。
https://developer.android.com/sdk/index.html
今回はhttp://techfun.cc/android/mac-android-sdk-install.htmlを参考にして導入。Mac における Android SDK のインストール方法が細かく記されている。
リンクに跳んで画面をスクロールさせていくと、”SDK Tools Only” という項目があるので、各自の環境OS に適したファイルをダウンロードする。僕は MacBook で行うので Mac OS X をダウンロード。なお、ダウンロードは ZIP 形式で保存されるので、解凍ソフトを準備するか safari でダウンロードする。
解凍すると「android-sdk-macosx」というフォルダが生成される。
「android-sdk-macosx」をクリックすると上画面に移動。「tools」をクリック。
起動すると上の画面が表示される。ロムを焼くくらいであれば画像の通りにチェックして “Install 3 Packages” をクリックしてインストール。その後の画面で “Yes” を押し続け、”Done loading packages.”と表示されたら “Close”を押して完了。
ドコモ の FTF ファイル を手にいれる
FTFファイルとは ROM のこと。FTFファイルの種類によってドコモだけでなく、海外のROM を焼くこともできる。僕は友人からもらったものをそのまま使用。持っていない人はこちらのページからダウンロードできる。
「XperiFirm」というツールを使ってインストールする方法もあるが、今回は省略。
FlashTool
FlashTool はソニー端末のソフトウェアを書き換えるために必須なツール。au版の Xperia をドコモ版や海外版に書き換えられる。以下のリンクからダウンロード可能。なお、”Mac edition”以下の項目はどれを選択しても同じファイルがダウンロードされる。
http://www.flashtool.net/downloads.php
リンク先の画面をスクロールさせていくと “Douwnload” という項目が現れる。僕は “Mac edition” をダウンロード。インストールの手順のスクショを忘れてしまったのでhttp://matome.naver.jp/odai/2141483498742950701?&page=1を参考にしてほしい。
FlashTool を起動すると、なにやらコマンドのようなものが表示される。
画面左上の青い稲妻マークをクリック。”Flashmode”を選択し、”OK” をクリック。
画面が移る。画面上部の “Source folder” から FTFファイルを保存したフォルダを選択する。
フォルダを選択し “Open” をクリックすると、自動的に FTF ファイル一覧に表示される。
“Flash!” を押すと、ロム焼きの準備が始まる。Xperia Z3 の電源を切り、音量ボタンキー下を押しながら USB ケーブルに接続する。(その前に Xperia Z3 の開発者モードをオンにしておく必要がある。設定から端末情報に跳びビルド番号を連打すると開発者モードになる)
あとは Xperia Z3 を繋けば自動でロム焼きがスタート。大体30分もあれば完了する。この時、micro USBケーブル充電専用のものだと Xperia Z3 を PC が認識しないので注意が必要(僕はここでつまずき急遽ケーブルを購入)。
ロム焼きが完了したら、ケーブルを抜く。そうすると勝手に起動。ドコモの文字が表示されたら成功となる。
au版 Xperia Z3(SOL26)の なかで健気におしゃべりコンシェルが健気に笑顔を振りまいている。
まとめ
こうして無事ロム焼きは完了。しかしすぐに MVNO を挿して使用可能となるわけではなく SIMロック解除を行う必要がある。このへんは後ほど詳しく説明していきたい。
追記:この記事の続き『au版 Xperia Z3(SOL26) を SIMロック解除してドコモSIMで運用する方法。』を書きました。
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