バッテリーや操作性、スペックなど『Palm Phone』を使って分かったあれこれをレビュー


ミニマリズムを感じるクレカサイズの小さなスマホ。

ちょっと前に『ミニマルだけれど本格派。クレカサイズのスマホ『Palm Phone』が国内発売となったのでさっそく予約。』で紹介したクレジットカードサイズの Android スマートフォン『Palm Phone(パームフォン)』。手元に届いて実際に数日ほどメインの SIM を挿して使ってみたので、簡単に使用感やハンズオン的な切り口で紹介しておこう。

完全にコレ1台だけを持って……というのはまだ慣れが必要な感じではあるが、基本的なことは一通りこれ1台でも事足りそうな印象を受ける。

 

■良い点

  • iPhone XS よりも一回りも二回りも小さいサイズ感
  • 62g と超軽量、そして防水防塵
  • ミニマルなデザインで所有欲が満たされる

 

■残念な点

  • 普通のスマホのように使うとバッテリーがもたない
  • ミドルレンジ級のスペックなのでややもたつく
  • おサイフケータイが備わっていない

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小さいのに普通に使える。Palm Phone について


こちらが今回紹介する Palm Phone。

Android OS を搭載するクレジットカードサイズのスマートフォンで、米国の PDA メーカーである Palm(パーム)が開発した。メインスマホの着信やメッセージなどを受けられる “子機” 的な扱いで昨年米国で発表となり、今年の4月27日に日本でも国内発売となった。

 

3.3インチと小型なディスプレイを搭載する端末だが、HD解像度なので 445ppi とかなり高精細(参考までに iPhone XS のピクセル密度は458 ppi)。クアルコムの Snapdragon 435、メモリ3GBとミドルレンジながらスペックもそこそこだ。

またカメラもリア1200万画素、フロントで800万画素と、スペックを見る限りではかなり実用的。重さは約62.5g と超軽量ながら、IP68 の防水防塵まで備えているというから驚き。バッテリー持ちや対応周波数帯の点から「これ1台だけで1日過ごす」というのはやや難易度は高そうだが、それでも夢を感じるスマートフォン。

アマゾンや家電量販店などで4万4,800円で購入可能だ。

 

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Palm Phone の詳細スペック
  • カラー チタン
  • サイズ(幅×高さ×厚さ) 約50.6×96.6×7.4mm
  • 重さ 約62.5g
  • 連続通話時間 最大3時間20分
  • 連続待受時間 3日以上
  • ディスプレー 3.3インチHD液晶(解像度:1280×720)
  • メイン/フロント カメラ 1200万画素/800万画素
  • 防水/防じん IP68
  • 外部メモリー なし
  • NFC ― なし
  • RAM 3GB
  • ストレージ 32GB
  • CPU(SoC)Qualcomm Snapdragon 435(MSM8940)
  • 電池容量 800mAh(取り外し不可)
  • 充電時間 約31分で50%、約68分で100%
  • Wi-Fi IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHzのみ)
  • Bluetooth® Ver.4.2 Low Energy
  • センサー ジャイロスコープ、GPS、近接センサー、光センサー、デジタルコンパス
  • 対応SIM nanoSIM×1
  • OSバージョン Android 8.1 Oreo
  • 同梱物 ACアダプタ、USB Type-Cケーブル
Palm Phone が対応する周波数帯

 

僕が Palm Phone を買った理由

これは「ミニマルだけれど本格派。クレカサイズのスマホ『Palm Phone』が国内発売となったのでさっそく予約。」でも書いているのだけれど、結局のところは「スマホでやることって限られているし、必要最低限のサイズのスマホで生活してみたい」というところから。

スマホは大型化や2画面化している昨今、僕のスマホの使いみちといえば、Twitter や LINE などの SNS、そしてちょっとした調べ物くらいのもの。作業するなら PC を使うし、コンテンツを楽しむなら iPad や Fire TV などを使うので、生活におけるスマホの重要度はそこまで高くないという点でも、もしかしたらモバイル端末は Palm Phone だけでなんとかなるのでは? と感じた。

とくに真夏は半袖ハーパンで過ごすので、iPhone XS がポケットの中にあると暑いしけっこう邪魔になる。そんなシーンでも Palm Phone サイズだと快適だよなあとも思う。

 

Palm Phone の外観とか

手元に届いて2週間ほど経過したので、写真ともにレビューしてみる。上画像は iPhone XS(左)と Palm Phone(右)を比較してみたところ。最近だとベーシックなサイズの iPhone XS と比較しても小型だ。

形状は iPhone のデザインを踏襲(悪く言えばパクリ)しているため、見た感じでは iPhone XXS とでも言えるような雰囲気。

 

実際に僕の名刺とサイズを比較してみたところ。お手持ちの自分の名刺を見ながらこのサイズを想像してみてほしい。この端末がいかに小さいかが分かるはず。

昔 Xperia ray という小型の Android スマホを愛用していた時期があったが、気持ち的にはあれがパワーアップした感じ。なお Palm Phone は 62g ほどなので 100g の ray よりも軽量だが、バッテリー交換ができない点は、単体持ちだとちょっと不安。

 

背面はこんな感じ。PALM というロゴと背面カメラがよく見える。個人的には変に冒険した形状よりも、シンプルなこの佇まいはけっこう好き。

 

SIMフリー端末なので、もちろんお手持ちの nano SIM カードを挿入して使える。ただ対応する周波数帯を考えるとソフトバンク、もしくは docomo という感じ。

僕は docomo のメイン SIM で使っているが、都内であれば一部の地下など以外はけっこう電波を拾ってくれる印象。

 

サイドの物理ボタンは電源ボタンのみ。ボリュームボタンなどはステータスバーからカーソルを動かして操作することになる。音楽を聴く際など、実際に使うと若干不便。

なおスクリーンショットもステータスバーからの操作なので、何枚も撮りたいという際にはちょっと不便かも。

充電用の端子は USB Type-C である点は評価したい。

 

バッテリーや操作性、スペック。Palm Phone を実際に使って分かった気になるあれこれ

ここからは僕が実際に使って分かった Palm Phone の気になるあれこれについて紹介しておこう。「このサイズで操作性はどうなの? 」「バッテリーの持ちって満足なの? 」的なところに触れておきたい。

 

操作性:小さいながらも快適に操作できる工夫がある

Palm Phone は 3.3型というディスプレイサイズでも煩わしさを感じないような工夫が施されている。例えばホーム画面。ディスプレイサイズが小さくても快適に操作できるような UI になっている。Apple Watch のそれ。

 

表面下部にもタッチできるボタンが備わっていて、ここで「戻る」や「ホーム」、「タスク一覧」など使いこなせる。正直僕は使っていないけど、これはこれでありがたい。

 

ディスプレイサイズ:小さいけどわりと慣れるし表示サイズも選べる

ディスプレイサイズはかなり小さめだけれど、文字サイズや表示サイズは細かく選べるので、老眼気味の人でもわりと使える。またなによりディスプレイの質が良く、わりと発色もきれい。HD(1280×720)とはいえ 3.3型なので iPhone に迫るピクセル密度で上質だ。

余談だが、僕はゲームボーイミクロのように小さい端末が大好きなので、ディスプレイが小型でも表示を最小にして使用。通常のスマホよりも表示域は狭いのでスクロール多めになりがちだが、それでも意外にディスプレイサイズは快適だ。

ちなみに画像のディスプレイにはアンチグレアフィルムを貼っているが、こちらは購入時の保護用フィルム。現在はグレアタイプの高硬度フィルムを貼っている。

 

スペック:正直ややもっさりだけど許容範囲内


そして気になるスペックについて。Palm Phone の SoC はクアルコムのSnapdragon 435 で、メモリは3GB RAM と、ミドルレンジ級。他メディアのベンチマークテストを拝見しても「まあそんなもんだよね」という印象だった。

実際に日常使いとしては「正直なところややもっさり感は否めない」という感じ。例えばグーグルマップを開いた際にも、iPhone XS と比較しても2テンポは遅れるし、ブログを開いても初動はややカクつく。Twitter もそんな感じなので、操作性にまったく問題ないと言ったら嘘になるかなあ。

それでもアプリが落ちるってことはなかったので使えないわけではないし、この速度に慣れればあまり問題はなさそう。ただ仕事で「メールの情報から地図を開いて、目的地まで行きつつ先方にメッセージ」というスピード感は、iPhone XS に慣れているとちょっともどかしい気持ちになるかも。

 

キーボードサイズ:小さいけどなんとかなる

キーボードはQWERTYキーだと超小型。打ち間違いは圧倒的に iPhone XS よりは増えるものの、意外と打てないレベルではなかった。フリック入力であればほぼ問題ないサイズだと思うので、この辺は人によるかなあとも思う。

SNS の投稿や短文メールの返信程度であれば問題ないが、長文だとやや厳しいかもしれない。

 

バッテリー持ち:半日は持つ。単体運用の鍵はライフモードのオンオフ


バッテリーの容量が 800mAh なので「1日複数回の充電は必須」との懸念はしていたけれど、ライフモードなどバッテリーを延命させる工夫が施されているためか「意外に単体でも使えないことはないかも」という感じ。

 

■ライフモード
バッテリーを延命させるために待機中のデータ通信をしないモード。オンにしているとSNSやアプリの通知、通話がオフになり機内モードのような状態に。ただし Bluetooth は使用可能。


このグラフはバッテリー持ちを監視した様子で、左から「①ライフモードオンで Bluetooth と Wi-Fi オフで放置」「②ライフモードオフでサブスマホとして持ち歩き」「③ライフモードオンで普通のスマホと同じように使用」というグラフ。

ライフモードオンで放置しっぱなしだと3日以上は持つ。単体で運用する際、ライフモードオンで75%の状態から普通に使っていると、だいたい6時間でバッテリー残量が20%以下になるけれど、これは体感的に iPhone の倍くらいのスピードで減っている印象。

終日外で単体運用は厳しいが、半日外に出る、家族と外出、飲み会にスマホと財布だけ持っていくという感じで使うのならば、まあ問題はないように感じるし、職場で充電できる人は単体でも問題なさそう。

↓不安な人はこういう薄型バッテリーを財布ないしポケットに入れておけば2回くらいは充電できるはず(僕は使ったことないので詳細は伏せておく)。

 

Palm Phone が対応する周波数帯:たまに圏外になるけど都内なら基本問題ない

Palm Phone が対応する周波数帯

ユーザーとして気になるのは、おそらく対応周波数帯について。この辺は僕も知識が疎いので詳しくは分からないのだけれど、実際にNTTドコモの SIM を挿して運用した感じだと「地下やメトロなど一部では電波が途切れることはあるが、都内なら基本的に常時接続している」という印象。

ドコモ対応すべきバンドに対して、4Gなら通常の 2/5 程度しか対応していないのでやや不安だったが、 意外と繋がってくれて安心した。ただ、基本的に電波MAXではなくアンテナ表示が3~4程度のことがほとんど。通信には問題ないけれど、気になる人は気になるかも。

 

通話、スピーカー、音質:まあ可もなく不可もなく。完全ワイヤレスイヤホンを Bluetooth 経由で Spotify 使ったりできます

僕がスマホでやることといえば SNS と Spotify を使うことくらい。Bluetooth 経由で完全ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いている。気になる音質はというと、iPhone XS と比較するとやや劣化気味という印象。

聴けないレベルではないが、ややクリアさに欠けるのと、細かい音の拡がりはそこまで求められないなあと感じる。まあ移動中の BGM 程度だし、本格的に聴くならポータブルオーディオプレーヤーを使うのでそこまで問題はない。

なお通話はいたって普通で、可もなく不可もなくという感じ。スピーカーはさすがに音の拡がりや厚さ、ボリュームのどれもが iPhone XS の方が勝っていると感じるが、まあ軽い音で聴けなくはないという感じ。まあほぼ活用しないと思うので、無いよりもあったら便利という程度かも。

 

カメラ:

Palm Phone のカメラはリアが1200万画素とスペック上はそこそこ優秀。PC で見ると画像のザラつきや解像度の低さが目立つものの、ブログで使うくらいのサイズ(スマホからみる画像)であればそこまで気にならないし「このサイズのスマホでこれだけ撮れるなら合格でしょ! 」という感じ。

 

 

かなり広角で撮れるので周辺の歪みは気になるところだが、メモやブログ用の写真として使うならあまり問題ないレベル。逆光耐性も高い。ただずっと使っていると筐体がけっこう熱くなりバッテリーが減っていくので、使いすぎには注意したい。

 

まとめ:Palm Phone をメインスマホで常用できるか?

こんな感じで一通り Palm Phone についてレビューしてみた。実際に数日間 Palm Phone で使ってみて「常用できるレベルの端末か」と言われると、バッテリーやスペック的な視点から手放しにおすすめすることは難しい。

ただライフモードの活用や、薄型のモバイルバッテリーなどと組み合わせれば普通のスマホと同じように使えるし、サブスマホとしても優秀すぎる。なによりこのサイズでこれだけのことをそつなくこなせるという点も、個人的には心くすぐられる端末だった。

また思うところがあれば詳しくレビューしてみたい。

 

 

↓ディスプレイは割と傷つきやすいのでフィルムはマストバイ。裏面も保護できるタイプを買っておきたい

 

↓ケースは安くて安心感のある TPU ケースをひとまず買ってみた。こちらもおすすめ

 

↓バッテリーはこういうのが良さそう(買ったらレビューします)