前回『初心者でも簡単!ミラーレス一眼で星空を綺麗に撮影する方法。カメラの設定編』という記事を書いたのだが、今回は星空を撮影した写真をより美しく加工しようというもの。この記事は前回の続編なので、前回の記事をまだ読んでいない人はこちらからどうぞ。
インスタグラムで画像を加工してより鮮明な星空に
今回は、前回の記事で撮影した上の写真をもとに加工していく。この画像でも十分綺麗なのだが、加工することでより星空がクッキリと表現できる。
僕はアドビの Creative Cloud 会員なので普段は “Lightroom” というソフトを使って加工をするのだが、今回は無料で利用できる写真共有SNS「インスタグラム(Instagram)」の加工ツールを使って手軽に加工をしていきたい。
1.インスタグラムに星空の写真を読み込もう
撮影した写真を iPhone などのスマートフォンに取り込み、インスタグラムへと読み込む。今回は画面中腹部にある明るさやコントラストを変更する箇所から加工していく。
自分の好みの写真は人によっても違うので、ここでは僕がよくやっている加工を紹介。
これがミラーレスで撮影した無加工状態の写真。このままでも十分綺麗で絵になる印象。
2.コントラストを調節しよう
「コントラスト」を変更した写真。コントラストとは、写真の最も明るい箇所と暗い箇所の色の差を変更する機能のこと。コントラストを高くすると色の濃淡にメリハリが出てクッキリとした印象の写真になり、逆にコントラストを低くするとぼんやりとした写真になる。
今回はよりクッキリとした星空に仕上げるためにコントラストを高くしており、最初に撮影した星空よりも空気が澄んでいるような写真となる。実際に肉眼でみる星空はどちらかというとこんな感じ。
3.シャープネスを調節しよう
コントラストに加えて「シャープネス」を変更した写真。シャープネスとは写真内の輪郭を強調させるかどうかを変更する機能で、多少ピンボケしたようなハッキリとしない写真でも、シャープネスを高くするとある程度はキリッとした写真に仕上げることができる。
星一つ一つの輪郭を浮き上がらせるため、今回はシャープネスを高くしてみた。少しわかりにくいかもしれないが、上の写真ではコントラストを上げただけの写真よりも多くの星が確認できる。
4.ビネットを調節しよう
更にビネットで写真の周囲を暗く加工していく。ビネットはトイカメラのように写真の周囲を暗く(または明るく)するというもの。通常ではこの周囲のボケは「ケラレ」と呼ばれあまり良いものとはされないが、こういった写真ではそれが逆にノスタルジックな印象になり一気にアートっぽい写真になる。
今回はビネットを暗く加工して、より実際に見た風景に近いものにしてみた。周囲が明るいと図鑑のような写真になるが、周囲を暗くすることで SNS でも通用しそうな良い感じの写真に。
5.明るさなどを微調整
「明るさ」などを細かく微調節し最終的に上のような写真となった。明るさとは文字通り写真の明暗を調節すること。ブツ撮りをする際は明るくしたりもするが、やりすぎると不自然な写真となるので注意が必要。僕の場合はちょっとだけ下げている。
「ストラクチャ」という項目も少し上げているが、ストラクチャは写真にメリハリをつけることで、僕にとってはシャープネスとの差はあまり感じられなかった。またハイライトや影も多少いじってより天の川を際立たせてみた。
近くで見るとノイズが目立つが、加工前よりも天の川がくっきりと写っている。プロの機材などを一切使わずに、素人が手軽な装備で撮って加工した写真にしてはなかなか綺麗にできているのではないだろうか。
実際にアップした写真がこちら
実際にインスタグラムに投稿した写真がこちら。この写真をアップするまでに、意外にもいろいろな工程を踏んでいる。気に入ったらフォローしてもらえると嬉しいです。
まとめ
加工前の写真
加工後の写真
今回はインスタグラムを用いた加工の手順を紹介してみたが、僕が加工した手順の他にも良い方法はいくらでもあると思う。大事なのは自分の感性なので、自分の感性に従って「良い!」と思った方法を自分で模索して加工してみてほしい。
ミラーレス一眼で星空を綺麗に撮る方法は『初心者でも簡単!ミラーレス一眼で星空を綺麗に撮影する方法。カメラの設定編』をどうぞ。