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9.7インチ iPad Pro 徹底レビュー。3週間使いこんでわかった良い点悪い点など

9.7インチ iPad Pro 徹底レビュー。3週間使いこんでわかった良い点悪い点など

Clipz-Apple-Pencil119.7インチ iPad Pro が届いてから3週間(ほぼ1ヶ月)が経った。毎日 iPad Pro を持ち歩き、仕事でも使っている。

実際に 9.7インチ iPad Pro 使ってみて、普段の生活や仕事の全てを iPad に置き換えることはできないものの、思っていたよりも iPad を実用的に使えるようになったと感じている。今回は3週間使ってみた感想を紹介したい。

 

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まずは9.7インチ iPad Pro、12.9インチ iPad Pro、iPad Air 2 のスペックを比較

9.7ipad-pro-glass7まずは 9.7インチ iPad Pro のスペックを、12.9インチ iPad Proと iPad Air 2 と比較してみる。基本的に WiFi 版の情報を主に載せているが、かっこ内の情報はセルラー版だ。また、それぞれの特長の機能や他の端末と比べて優れている点は太字で表記している。

9.7インチ iPad Pro 12.9インチ iPad Pro iPad Air 2
OS iOS 9 iOS 9 iOS 9(出荷時は iOS 8)
プロセッサ A9X + M9モーションプロセッサ A9X + M9モーションプロセッサ Apple A8X + M8 モーションコプロセッサ
メモリ 2GB 4GB 2GB
ディスプレイ 9.7インチ
耐指紋性撥油コーティング
フルラミネーションディスプレイ
反射防止コーティング
Apple Pencil対応
12.9インチ
耐指紋性撥油コーティング
フルラミネーションディスプレイ
反射防止コーティング
Apple Pencil対応
9.7インチIPS
耐指紋性撥油コーティング
フルラミネーションディスプレイ
反射防止コーティング
解像度 2048 x 1536 2732×2048 2048×1536
画素密度(ppi) 264ppi 264ppi 264ppi
ストレージ 32/128/256GB 32/128GB /256GB 16/64/128GB
リアカメラ 12メガピクセルiSightカメラ
Live Photos
Focus Pixelsを使ったオートフォーカス
True Toneフラッシュ
パノラマ(最大63メガピクセル)
写真の自動HDR
5枚構成のレンズ
ハイブリッド赤外線フィルタ
ƒ/2.2の開口部
露出コントロール
バーストモード
タイマーモード
裏面照射
サファイアクリスタル製レンズカバー
自動手ぶれ補正
強化されたローカルトーンマッピング
強化されたノイズリダクション
8MPのiSightカメラ
オートフォーカス
強化された顔検出
裏面照射CMOS
5枚構成のレンズ
ハイブリッド赤外線フィルタ
ƒ/2.4の開口部
タップしてフォーカス
露出コントロール
写真へのジオタグ添付
パノラマ(最大43メガピクセル)
バーストモード
タイマーモード
8MPのiSightカメラ
オートフォーカス
強化された顔検出
裏面照射CMOS
5枚構成のレンズ
ハイブリッド赤外線フィルタ
f/2.4の開口部
タップしてフォーカス
露出コントロール
写真へのジオタグ添付
パノラマ(最大43メガピクセル)
バーストモード
タイマーモード
動画 4Kビデオ撮影(3840 x 2160、30fps)
1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
720p HDビデオ撮影(30fps)
1080p(120fps)および720p(240fps)スローモーションビデオに対応
手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
映画レベルのビデオ手ぶれ補正
3倍ビデオズーム
顔検出
ビデオへのジオタグ添付
1080p HDビデオ撮影(30fps)
スローモーション(120fps)
ビデオの手ぶれ補正
強化された顔検出
3倍ビデオズーム
タイムラプスビデオ
ビデオへのジオタグ添付
1080p HDビデオ撮影(30fps)
スローモーション(120fps)
ビデオの手ぶれ補正
強化された顔検出
3倍ビデオズーム
タイムラプスビデオ
ビデオへのジオタグ添付
フロント
カメラ
5メガピクセルの写真
720p HDビデオ撮影
Retina Flash
ƒ/2.2の開口部
写真とビデオの自動HDR
裏面照射
露出コントロール
バーストモード
タイマーモード
顔検出
FaceTime HDカメラ
1.2MPの写真
720p HDビデオ撮影
強化された顔検出
裏面照射CMOSセンサー
露出コントロール
ƒ/2.2の開口部
バーストモード
タイマーモード
写真とビデオの自動HDR
FaceTime HDカメラ
1.2MPの写真
720p HDビデオ撮影
強化された顔検出
裏面照射CMOSセンサー
露出コントロール
f/2.2の開口部
バーストモード
タイマーモード
写真とビデオの自動HDR
帯域 UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA: 850、900、1700/2100、1900、2100MHz

GSM/EDGE: 850、900、1800、1900MHz

CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B: 800、1900MHz

LTE:1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29、38、39、40、41

UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA: 850、900、1700/2100、1900、2100MHz

GSM/EDGE: 850、900、1800、1900MHz

CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B: 800、1900MHz

LTE:1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29、38、39、40、41

UMTS/HSPA/HSPA+​/​DC-HSDPA: 850、900、1700/2100、1900、2100MHz

GSM/EDGE: 850、900、1800、1900MHz

CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B: 800、1900MHz

LTE: 1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29、38、39、40、41

位置情報(セルラーのみ) デジタルコンパス(Assisted GPS)
GLONASS
デジタルコンパス(Assisted GPS)
GLONASS

デジタルコンパス(Assisted GPS、GLONASS、デジタルコンパス)
Touch ID
センサー 3軸ジャイロ、加速度、気圧計、環境光 3軸ジャイロ、加速度、気圧計、環境光 3軸ジャイロ、加速度、環境光
バッテリー 27.5Wh リチウムポリマー、Wi‑Fi接続時時最大10時間、セルラー接続時最大9時間 38.5Wh リチウムポリマー、Wi‑Fi接続時時最大10時間、セルラー接続時最大9時間 27.3Wh リチウムポリマー、Wi‑Fi接続最大10時間、セルラー接続時最大9時間
重量(セルラー) 437g (444g) 713g (723g) 437g (444g)
サイズ 240×169.5×6.1mm 305.7×220.3×6.9mm 240×169.5×6.1mm
カラー スペースグレイ、シルバー、ゴールド、ピンクゴールド スペースグレイ、シルバー、ゴールド スペースグレイ、シルバー、ゴールド
税別価格(セルラー) 32GB 6万6,800円(8万2,800円)
128GB 8万4,800円(10万800円)
256GB 10万2,800円(11万8,800円)
32GB 9万4,800円
128GB 11万2,800円(12万8,800円)
256GB 13万800円 (14万6,800円)
16GB 5万3,800円(6万7,800円)
64GB 6万4,800円(7万8,800円)
128GB 7万5,800円(8万9,800円)

 

9.7インチ iPad Pro の良い点と悪い点

9.7ipad-pro-applepencil10

9.7インチ iPad Pro の良い点

  • Apple Pencil が使えて手書きメモが快適
  • 従来の iPad に比べてサクサク動作する
  • カメラ性能が大幅に向上している

9.7インチ iPad Pro の悪い点

  • 本体価格が高い
  • ケースや SmartKeyboard などアクセサリの価格が高い
  • 見た目の目新しさは特にない

 

9.7インチ iPad Pro 徹底レビュー:主な機能など

9.7インチ iPad Pro の外観・デザイン

9.7-ipad-pro13外観は iPad Air 2 とほとんど同じ。サイズや厚みなどは全く同じだが、iPad Air 2 と異なる点はスピーカーとカメラ周り。9.7インチ iPad Pro では TrueTone フラッシュや スピーカーを4つ搭載している。サイズや重量は iPad Air 2 と全く同じなのは嬉しいところ。

9.7-ipad-pro9また、9.7インチ iPad Pro はカメラ部分が出っ張っている。iPad は iPhone よりも、デスクなど平面に置いて使うことが多いのでガタつきが気になる人も多いとは思うが、基本的にはほぼガタつかない。

9.7-ipad-pro17平面に置いたところ。ガタつきは気にならないものの、若干斜めになってしまう点、カメラが設置面にガッツリと当たるというところが「う〜ん…。」といった感じ。デスク上などなら良いが、もし砂などが散らばっていたらレンズに傷がついてしまう可能性もなくはない。

ちなみに 9.7インチ iPad Pro のレンズにはサファイアガラスを使用しており、従来のカメラよりも傷がつきにくくはなっているが、ケースを着用するなどして対策した方が無難。

9-7-ipadpro-tpucase4僕は『コレで良い!9.7インチ iPad Pro 用 格安TPUケース(ソフト)レビュー』で紹介したケースを着用。

iPad Air 2用の画面保護フィルムとかケースって使える?

iPad Air 2 用のガラスフィルムは問題なく使用可能だった。しかし、ケースにおいては、9.7インチ iPad Pro はスピーカーやフラッシュが追加されており、従来の iPad Air 2 用ケースを着用することはオススメしない。せっかく 9.7インチ iPad Pro で追加された機能を活かしきれなくなってしまう。

また SmartCover も従来の iPad Air 2用のものは使用不可となっている。スマートコネクタが追加されたため磁石の位置が変更になったためとしているが、それにしてもサイズは同じなのに約3,000円アップは高すぎるのでは?と思う。

関連記事:9.7 インチ iPad Pro はお金かかる!Apple Pencil などアクセサリ類もプロ価格

9.7インチ iPad Pro の液晶ディスプレイはどう変わった?

th_9-7ipadpro-review4ディスプレイについては発色も良く、輝度調節も秀逸で文句なし。また 9.7インチ iPad Pro ではディスプレイのクオリティもより向上しており、色の発色(特に赤色)がより忠実に再現されているそうだ。

解像度的には 第3世代 iPad と同じなのだが、iPad シリーズの発色の良さは他のタブレットの追随を許さない。Retina ディスプレイが iPad に登場してから数年経っているが、今でもハッとさせられるほど発色が綺麗だ。

TrueTone ディスプレイについて

9.7インチ iPad Pro から新しく追加された「TrueToneディスプレイ」については、好き嫌いが分かれそうだと感じた。iPad のセンサーで部屋の光温度などを感知し、より紙に近い色合いで表示されるというもの。

9.7 inch iPad Pro “True Tone Display” #apple #ipadpro #ipads #アップル

Tobalogさん(@toba_tobalog)が投稿した動画 –

これは 9.7インチ iPad Pro で TrueTone ディスプレイのオンオフを切り替えているところ。実際はこんな風にパッと切り替わらず、す〜っと自然に切り替わるイメージなので、特に気にはならない。

TrueTone ディスプレイがオンの時はブルーライトカット眼鏡をかけているような印象に近い。また、”Night Shift” ともちょっと違って、Night Shift のようにあからさまに暖色にはならないのポイント。

9.7インチ iPad Proの iSight カメラの性能は?

9.7-ipad-pro99.7インチ iPad Pro の目玉機能の1つであるカメラ性能の向上。12.9インチ iPad Pro では 800万画素だったリアカメラが、 1200万画素とiPhone 6s 同等レベルに性能がアップした。4K動画も撮影できるようになっており、大画面でも綺麗な映像を楽しめるように。

また、上記でもチラっと紹介したが 9.7インチ iPad Pro は TrueTone フラッシュを搭載しているので、暗がりの中でも自然な色合いで綺麗に撮影できるようになった。

便利なのかは不明だが、iPhone 6 の目玉機能として搭載された “Live Photos” にも対応しており、9.7インチ iPad Proで撮影した写真を長押しすると動き出す。

作例

基本性能がアップしているので、いくつか作例を紹介したい。

ipadpro-photo3夕暮れ時の神社。iPad Air ではこういった夕暮れ時の写真はノイズがひどかったが、9.7 インチ iPad Pro ではそこまでノイズが目立たない。

ipadpro-photo4空とビルの風景。こちらも忠実に色味が再現されており綺麗。

ipadpro-photo5レビューによく使うような写真。当然ボケ感は少ないものの、シャープで綺麗に写る。

ipadpro-photo6ちょっと暗めの焼肉屋での写真。若干ノイズが目立つが、まぁこんなものだろう。

ipadpro-photo8奥をみるとボケなのかノイズなのか分かりにくいが、手前のモヒートのミントの葉をみると薄暗い中でも綺麗に撮れていることが分かる。

パフォーマンス( CPU やメモリなどのスペック的な恩恵 )

th_9-7ipadpro-review11僕は iPad Air からの買い換えで iPad Air 2 をじっくり使ったことはないのだが、実際に 9.7インチ iPad Pro を使ってみた感覚としてはかなりサクサクで快適に操作できるようになり、ようやく iPad 単体でも色々な作業ができるようになりそうだと感じた。

th_9-7ipadpro-review15マルチタスクもサクサク。基本的に iPad で 2画面で作業することはないが、 Apple Pencil でお絵描きする際など見本を見ながら描きたい時に便利。ベッドで寝る前にちょっとお絵描きしたい、という時も iPad Pro 1台で完結してしまう。

th_9-7ipadpro-review12特に iPad Air ではよく引っかかりを感じていた「検索呼び出し」や「画面切り替え」などもスムーズに行える。

iPad Air までは dマガジンや Kindle で漫画や雑誌などを読むのがメインだった iPad だが、ブラウジングやアプリ切り替えなども快適。iPad 単体でブログを公開したり、動画や写真を編集したりと色々なことに使ってみたいと思えるようになった。

9.7インチ iPad Pro は 4基の Hi-Fi スピーカーで音が拡がる

th_9-7ipadpro-review13iPad Air 2 までは横にするとスピーカーが左右非対象で偏っていたが、9.7インチ iPad Pro では4隅に HiFi (High Fidelity(高忠実度、高再現性)の略語) スピーカーが備わっているので、外部のスピーカーと接続しなくてもそれなりに良い音が出る。

もちろん Bluetooth スピーカーと比べたら劣るが、iPad 単体でゲームや動画を楽しむ際など、より拡がりのある音で没頭できる。

th_9-7ipadpro-review14映画などを楽しむ際も、外部スピーカーを接続せずとも 9.7 インチ iPad Pro 単体でもある程度満足できるように。

より綺麗な音で楽しみたい人はこういった Bluetooth スピーカーを接続しよう。

Apple Pencil

apple-pencil11既に『9.7インチ iPad Pro はノートの代わりになる?Apple Pencil で仕事のメモやお絵描きレビュー』でレビューしているのだが、これが使えるだけでも 9.7インチ iPad Pro を購入してよかったと感じる。

9.7ipad-pro-applepencil14紙のメモを持ち歩かなくなりエバーノートで手書きのメモを取るようになった。メモがデータ化してあると MacBook からメモを確認したい時や検索をかける時にものすごく便利。

Tobalogさん(@toba_tobalog)が投稿した動画 –

また筆圧感知はこんな感じ。

9.7インチ iPad Pro は毎日 PC と一緒に持ち歩けるサイズと重さ

th_9-7ipadpro-review29.7インチ iPad Pro は、大きさ的にも重さ的にも、いつでも持ち歩きたくなる iPad Pro だと感じた。普段から 12インチ MacBook も持ち歩いているのだが、MacBook の得意なことと iPad が得意なことは異なる。

9.7インチ iPad Pro と MacBook の重量を足しても以前持ち歩いていた 13インチ MacBook Pro Retina よりも軽いので、両方持ち歩ける重さというのは嬉しい。これが 12.9インチ iPad Pro では両方を毎日持ち歩いたり、旅行に持って行くのは少々辛い。

この3週間、ちょっとした空き時間に読書をしたり、Apple Pencil でお絵描きをしたり、仕事のメモを取ったりと色々便利に使っている。購入前は Apple Pencil が本当に必要なのか心配になったりもしたが、使ってみると意外と生活にすーっと馴染む。買ってよかった。

9.7インチ iPad Pro は “買い” か?

Clipz-Apple-Pencil11結論として、僕は購入して良かったと感じている。確かに Apple Pencil や SmartKeyboard を使用しないのであれば iPad Air 2 でも十分だと思うが、ちょっとした動作や Apple Pencil でのメモは本当に便利。

もし 9.7インチ iPad Pro と iPad Air 2 のどちらを購入するか迷っている人は、動作速度などは体感ではそこまで変わらないはずなので「価格」と 「Apple Pencil や SmartKeyboard を使用したいか」で考えてみると良いかもしれない。

 

 

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