そういえばちょっとだけレビューして、その後更新していなかった LUMIX CM10 (LUMIX CM1 も同じ性能)の作例をご紹介しようと思う。CM10 の得意なシーンや苦手なシーンなんかも紹介したい。
LUMIX CM10 について簡単にご紹介
まず LUMIX CM10 とは、スマホサイズのAndroid OS 搭載のコンパクトデジタルカメラ。1型センサーとライカが認めるレンズを備えており、一般的なスマートフォンと比較してもかなり綺麗に撮れるのが特徴。
同じく LUMIX CM1 というモデルが存在するが、性能は変わらないものの、あちらは通話機能が備わっているため「スマートフォン」、CM10 は音声通話機能が備わっていないので「デジタルカメラ」と分類されている。
スマホにしては分厚いけどカメラにしては薄くて持ち運びに便利だ。普段はカバンの中に忍ばせて、すぐにシャッターを切って SNS に写真をアップできるようにしている。
基本的なスペック
- 搭載 OS:Android 5.0 Lollipop
- メモリ:2GB RAM
- 容量:16GB ( 128GB までの micro SD に対応)
- サイズ:135.4mm x 68.0mm x 21.1 mm(ボディ:15.2mm)
- 重量:202g(実測)
- バッテリー:2,600mAh
- リアカメラ:2090万画素、28mm(35mm判換算)ライカ DC エルマリートレンズ搭載、1インチ
- カメラセンサー:1.0型高感度MOSセンサー
- F値:F2.8-11
- 焦点距離:10cm ~ ∞
- 画質モード:RAW / RAW+ファイン / ファイン / スタンダード
といったところ。詳しいカメラの説明は『アナタもきっと欲しくなる。Android搭載「LUMIX CM10」の開封レビューと作例を紹介』をどうぞ。
LUMIX CM 10 で撮影した作例
僕が実際に撮影した写真の作例の一部を紹介。やっぱりセンサーサイズが大きいと、スマホサイズのカメラでも綺麗に撮ることができる。なお画像はすべて Flickr にアップしているので、ISO や F値 などの設定が見たい人は画像をクリックしてページを飛べば見られる。
本当は画像の下に情報を表示できるようにしているのだが、ブログプラットフォームの問題か上手くいかなかった。以下より作例。
風景などの景色
緑がメインの公園なんかだとこんな感じ。全体的にシャープで綺麗に撮影できた。
路上の自転車にフォーカスした写真。F 2.8 だが、35mm判換算のためそこまでボケなかった。
公園のシャボン玉。フォーカスが難しいかと思ったが、意外にも綺麗に撮影できている。
シャッタースピードを 1/2000秒にして撮影。明るい場所であればこのくらいまで上げても iSO は 320 でノイズは少ない。
EX光学ズームで寄ってみたところ。単なるデジタルズームよりもくっきりとした描写。
ちょっと暗くなってきたところ。F 6.3 で ISO 1600 だが、ブログや SNS にアップする分には十分な印象。
手ブレ補正がないので動きながらだと結構ブレる
残念ながら CM10 には手ぶれ補正が備わっていない。そのため曇り空や夜に歩きながら撮影しようとすると結構ブレが目立ってしまう。
しかし立ち止まって撮れば意外と大丈夫
しかし、夜でも被写体が明るかったり立ち止まって撮影すればブレずに撮影できた。あとは ISO を 3200 程度まで上げて撮れば、多少ノイズが載ったとしてもブレにくい。
露出補正機能はちょっとイマイチ
曇り空などを撮影すると露出補正はいまいちな感じ。この辺は iPhone の方がいい感じに明るくしてくれる。また、夜景にはそこまで強くなく、こんな感じでホワイトバランス調整などがイマイチなのも欠点。
マクロ撮影
35mm 換算だが、F 2.8 まで開放できるので寄ると結構ボケる。また焦点距離も 10cm 程度と結構近くまで寄れるので、ブログ用の商品物撮りなんかでも使えそうだ。
料理
こんな感じで料理系は文句のつけようがないくらい綺麗に撮れる。美味しいものを食べて即 SNS にアップすることができるので、食レポなんかをよくする人には良さそう。
結構暗めなシーンでシャンパングラスを撮影したところ。この辺の美しいボケ感は、スマホや iPhone 7 Plus などの擬似的な被写界深度エフェクトではまだまだ難しい。なお iPhone 7 Plus の作例は『【iPhone 7 Plusカメラ】ボケ味が美しい「ポートレート」レビュー。作例13枚の比較、失敗し易いシーンなど』をどうぞ。
ちょっと暗がりなことも多い食事のシーンはこんな感じ。よく見ると若干ノイズがのっている感じもするが、こちらも SNS にアップするには十分だし、敢えてフィルム写真風に加工などをすればお洒落っぽい感じに。
まとめ
LUMIX CM 10 の作例はこんな感じ。全体的にスマートフォンサイズのカメラとしてはかなり綺麗に撮れているが、露出補正やホワイトバランスなど、天気が曇りの日や逆光、夜景の撮影だと iPhone 7 Plus のカメラにも劣る印象を受けた。
気軽に毎日持ち歩いて、昼間の撮影がメインの人や料理の写真を撮って SNS にアップしたい人にはオススメかもしれない。この画像以外にも作例を Flickr にアップしているのでよかったらどうぞ。
ちなみに iPhone 7 Plus への買い換えにも迷っているという人は『【iPhone 7 Plusカメラ】ボケ味が美しい「ポートレート」レビュー。作例13枚の比較、失敗し易いシーンなど』をどうぞ。
↓プロが撮影した作例集も Kindle で読めます。Unlimited 対象なのでオススメ。