少し前に『気づいたら憧れのライカを手にしていた。』で紹介した Leica(ライカ)の D-LUX Typ109。いつでも持ち歩ける丁度いいサイズ感はもちろん、デザインや写真の色味が気にいっている。
手に入れてからだいたい二週間、毎日持ち歩いては、何気ない日常や、ちょっとした風景にシャッターを切っている。この記事では、思わず毎日持ち歩きたくなるコンデジ『Leica(ライカ)の D-LUX Typ 109』で撮った作例を、いくつか紹介したい。
ここで紹介する写真は、すべて jpeg 撮って出しで撮影しているので、どんな色味の写真になるのかなどが知りたい人にとっては、少しは参考にしてもらえるかもしれない。
Leica(ライカ)のデジカメ『D-LUX Typ 109』について
作例紹介の前に、少しだけこのカメラについて紹介しようと思う。Leica(ライカ)の『D-LUX Typ 109』は、カメラの世界では有名なブランド「Leica(ライカ)」が、2014年に発売した 3/4型センサー(いわゆるマイクロフォーサーズ)を搭載するコンパクトデジタルカメラ。
デジカメであるためレンズは交換式ではないものの「ライカ DCバリオ・ズミルックス f1.7-2.8/10.9-34mm ASPH.」(35mm判換算で24~75mm相当)を搭載しており、光学3.1倍ズームが可能で汎用性の高いレンズを搭載する。センサーも1型以上 APS-C 未満というサイズで、F値1.7ということでボケ感が楽しめる。また、4K 動画が撮影できたり、Wi-Fi や NFC を搭載しているため、3年前に発売された端末とはいえ、基本的な性能は高い。
カメラのハード自体はパナソニックが手がけており、筐体や基本的な性能はパナソニックのコンデジ『LUMIX DMC-LX100』と同じ。それ故に「パナライカ」と揶揄されることもあるが、 D-LUX Typ 109 は、画像処理エンジンなど、写真そのものに影響するソフトウェアをライカが監修しているため、Jpeg で撮影した際の色味などが大きく異なり、フィルムカメラのようなその色合いはまさに「ライカのカメラ」という感じ。
それ以外にも小型のストロボが付属する点、Adobe(アドビ) Lightroom のライセンスが3ヶ月間付属する点、3年間の国際保証がある点など、細かいサポートが D-LUX Typ 109 にはついてくる。とは言え3年前のデジカメだし、そもそもライカを取り扱う家電量販店も少ないので、新品で購入するのは難しく、中古で購入する人がほとんどだろう。それを考慮すると細かいサポートを受けることは難しいので、そこまで恩恵は受けられないが、未だに人気の端末だ。
地元の古着屋で手に入れた中古の Leica(ライカ)『D-LUX Typ 109』のソリッドグレー
D-LUX Typ 109 の中古相場は、同じハードである LUMIX DMC-LX100 の2~3倍程度で、12万円程度で取引される。後から知ったことなのだが、僕が地元の古着屋で手に入れたD-LUX Typ 109はなかなか市場に出回らない「ソリッドグレー」という限定色なので、オークションなどでは定価かそれ以上の価格で取引きされているようだ(ちなみに僕は8万円くらいで買った)。
Leica(ライカ)のデジカメ『D-LUX Typ 109』作例
自然な景色の写真作例
地元の古着屋でLeica(ライカ)『D-LUX Typ 109』を購入したあと、早く試し撮りをしてみたかった僕は、地元からほど近い福島県の猪苗代方面に向かった。磐梯山や五色沼などの自然が色濃く残る地域を中心にまわる。基本的にシャッター速度以外はマニュアルで撮影している。
原色系の色は、わりと彩度が高めでポップな感じに写る印象だが、赤や黄色などの暖色系はわりと彩度が抑えめな印象。個人的には全体的に若干彩度が低めのほうが好みだったりするのだが、彩度やコントラストなどはカメラ本体で設定もできる。
都会の風景写真の作例
24mm -75mm のズームレンズではあるが、歪みは少ない気がする。
この『D-LUX Typ 109』は、全体的に明るく写りやすい。なので露出調節をちゃんとしないと、ハイキー気味の白っぽい写真になりがち。この辺はうまく調節できるようになりたい。
有効画素数は 1280万画素なので、実は iPhone とそこまで変わらない。スマホによっては画素数では負けてしまうこともあるのだが、ディテールや質感の再現には長けている。ソニーの高級コンデジ RX100 シリーズは 1型センサーを搭載するが、『D-LUX Typ 109』はそれよりもちょっと大きめ。
シャッター音がしない『D-LUX Typ 109』は食事のシーンでも使いやすい
『D-LUX Typ 109』は、実は料理の写真を撮るのに便利。シャッター音はしないし、小型でデザインもなんだか気品があるし。なにより撮ってすぐにスマホに転送して、インスタに即アップできるというのも地味に嬉しいポイントかもしれない。
最短焦点距離は 3cm とかなり近くまで寄ることができる。通しで F2.8(24mm/F1.7)なので、料理や物撮りなんかではかなりのボケ感が楽しめるはずだ。
木材の温かみを忠実に再現。物撮りとか室内写真など
僕がもっともブログにアップする確率が高いのが、こういった室内の写真やモノのアップ写真。普段はソニーのミラーレス一眼 α7 Ⅱ で撮影して、Lightroom で上の写真の色味に近い色合いに加工しているが、『D-LUX Typ 109』なら jpeg撮って出しでもある程度問題ない。これ、本当に最高です。
夜景とかを手持ちでパシャリ
僕はそこまで夜景は撮影しないのだが、首からカメラをぶら下げていると、ついこういった写真も撮りたくなる。カメラの基本性能的にも、ISO感度を 800 以上上げるとノイズが目立つのだが、スマホの画面でみるくらいならそんなに気にならないと思う。一番下の写真は ISO 1600 なので、PC でみると粗い印象はあるが、スマホならそこまで気にならない。
まとめ
こんな感じで僕のライカ(Leica)『D-LUX Typ 109』の作例付きレビューをしてみた。カメラの知識は乏しく、写りに対して一枚ずる「グラデーションが……」「暗部が……」などコメントするのは難しいが、まだまだ『D-LUX Typ 109』の実写レビューは少ない。ぱっと見で「この色味良い!好き。」という人も少なくはないと思うので、今回は作例付きで、ぼんやりとしたレビューをしてみた。
また何か撮影したら記事としてアップします。買った理由とかは『気づいたら憧れのライカを手にしていた。』をどうぞ。ライカユーザーじゃなくてもオススメのカメラストラップは「革とカメラが好きな人のための『コードバン カメラストラップ』レビュー」