良い音は旅をちょっと楽しく演出してくれる。
前から気になっていたバングアンドオルフセンの小型 Bluetoothスピーカー『Beoplay P2』を、GW直前のこのタイミングで購入してみた。
カバンの中はもちろんポケットにもすんなり収められるサイズ感なので、旅や出張はもちろん、ちょっと友人と集まるときに良い音を気軽に持ち歩ける Bluetooth スピーカーだ。まだ購入して間もないがレビューしておきたい。
■良い点
- USB Type-Cで充電できる
- 小型でシンプルなデザイン
- 音に厚みがあり純粋に音を楽しめる
- 革紐で色々なところに引っ掛けられる
■残念
- 操作が分かりづらい
- 背面のシリコンは振動を抑えるのに良いが汚れやすい
- 防塵、防滴加工が施されているものの防水ではない
ナチュラルでシンプルなデザインがお洒落な Bluetooth スピーカー『Beoplay P2』
Beoplay P2 は、デンマークの老舗オーディオメーカー Bang & Olufsen(バング&オルフセン)が展開するライン Beoplay シリーズの小型 Bluetooth スピーカーだ。
物理的なボタンを排除したミニマルデザインと、パールブラスト加工が施されたスタイリッシュなアルミ筐体が特徴となっている。また、再生や停止などの操作をタップで行う点や、スマートフォンのアプリからイコライザーなど音質を変えることができるのも、他の Bluetooth スピーカーとは珍しい。
価格は約1万9,000円と、このサイズ感にしてはやや高め。カラーは僕が購入した Natural(ナチュラル)以外にも Blue(ブルー)や Sand Stone(サンドストーン)など 6色展開。手に入れやすい価格帯で自分の好みのカラーが選べる。
Beoplay P2 を購入した理由
- フラットで厚みのある音質が好きだから
- シリーズで統一したくなる Beoplay のデザインが気に入ったから
- GWなど旅のための Bluetooth スピーカーを新調したくなったから
まず Beoplay シリーズのシンプルでスタイリッシュなデザインが好きだということが大きい。これまでも完全独立型イヤホン『Beoplay E8』や Bluetooth ヘッドホン『Beoplay H9i』など Beoplay の製品はいくつかメーカーより貸出ししてもらって使っていたが、どれもデザインがクールだった。
そして Beoplay P2 は、音質がフラットで厚みのある音で心地良い音質なのも嬉しい点だ。カジュアルに楽しむオーディオ機器は Beoplay シリーズで揃えたくなってしまう。
こういった理由が前提にありつつ前から欲しいと思ってはいたのだが、旅やキャンプなど外に出掛ける機会が増えるこの季節なので、GW の帰省に合わせて購入に至ったというわけ。それでは簡単にレビューしていきたい。
Beoplay P2 レビュー。外観や音質、そして使い方など
Beoplay P2 を手に持ったサイズ感はこんな感じ。iPhone 8 Plus など大きめのスマートフォンと同じようなサイズだが、丸みを帯びていて手でしっかりとグリップできる形状だ。
表面はスピーカーとなっていて、さらりとしたアルミの感触が心地良い。このスピーカー部分から全方位的に音が拡がる。
側面はこのようにボタンや凹凸はなどは一切なく、充電用の USB Type-C ポートのみが備わっている。細かい点だが、こういったとこがまとまっていて美しい。
ただ前面以外はシリコンで覆われているため、グリップ感はありつつもちょっと汚れが目立ちそう。
背面側の素材はシリコンで、B&O のロゴの内側が電源ボタンに。また、平置きした際に振動で動かないように4ヶ所に突起が付いている。
Beoplay P2 には本革製の紐が備わっていて、これまた無機質になり過ぎずに丁度良くお洒落な感じ。
こんな感じで壁に引っ掛けられるのだが、これが意外と便利で、例えば室内であれば S字フックに掛けたり、ちょっとした突起にぶら下げることができるので重宝している。
Beplay P2 の音質:チープではなくフラットで厚みがある。低音もしっかり響く
肝心の Beoplay P2 の音質について。家電量販店で試聴したときには正直「まあ安い Bluetooth スピーカーだしこんなものか」と思ったのだが、実際に購入して自宅で聴いてみると、雑音の多い量販店では聴こえてこなかった厚みのある音をしっかりと感じとることができた。
よく部活なんかで「そんな小さな身体でどこから声出てるんだ? 」というタイプの部員がいるかと思うが、Beoplay P2 はまさにそんな感じ。ややサーっというホワイトノイズは感じるものの、自分だけ聴こえれば良いような小さな音でも綺麗に鳴らしてくれるし、一人暮らしの部屋程度であればこれ一台でも十分かもしれない。
アプリのイコライザ設定で音質を調整できる
なお Android OS と iOS 向けにアプリが配布されており、スマートフォンからイコライザで音質の調整も可能となっている。物理ボタンがなくスピーカー部分では最小限の操作しかできないものの、アプリの機能は充実している。
モノラルスピーカーなので映画やゲームなど立体的な音を楽しむのには向かないかもしれないが、壁に掛けて部屋全体に良い音で BGM を鳴らしたいという用途であれば、十分満足のいく音質だと思う。
Beoplay P2はミニマルだけれど音量調節や使い方が良くわからない点も。
このサイズの Bluetooth スピーカーの中ではトップクラスに綺麗な音を鳴らし、デザイン性も高い Beoplay P2 だが、個人的に分かりづらかったのが使い方。マニュアルを読んでも分かりづらいところがあり、慣れないと使いづらいと感じる。
例えば電源オフ。電源をオフにしたい場合は、背面のボタンを1プッシュすれば良い(もしくは 15分後にオートパワーオフ)のだが、普通の Bluetooth スピーカーは長押しでオフになるのでよく間違える。また音量の調整は接続しているスマートフォン側でのみ行える仕様だ。
この辺は見た目のデザインを優先させすぎたのかな、と思う。
まとめ:良い音をポケットに入れて
こんな感じで Beoplay P2 を紹介してみた。操作性にはやや不満はあるが、基本的には音質も良くて小型なので気に入って使っている。旅にはやっぱり良い音と一緒に行きたいところ。
ビーチサイドやホテルの部屋など、気分を盛り上げるためにも Beoplay P2 は一役買ってくれることだろう。