ボーカルの息遣いに緊張した Klipsch のイヤホン Image X10|トバログのモノ語りNo.006


だ自転車に乗りながらのイヤホンが禁止されていなかった高校生の頃、毎朝好きな音楽を聴き流しながら通学するのが日課だった。

朝の気分に合わせて「これだ」と思った曲を選ぶ。どうしても朝は、アップテンポの曲を選びたくなる。寝ぼけた頭がしゃきっとするのが心地よいからだ。

 

家電量販店でさまざまなイヤホンを試聴していた当時、米国の老舗オーディオメーカー “Klipsch(クリプシュ)” が発売した “Image X10” に憧れを抱いたのは、高校生2年生の冬。気に入った曲に出会うと、もっと質の良い音で愉しみたくなると感じるようになったのは、丁度この頃だ。

少ない小遣いだけでやりくりしていた僕にとって、Image X10 は高価で手が出せず、下位モデルの Image X5 をお年玉で購入した。正月が明け、真冬の寒い中、クリプシュの音に酔いしれながら部活へと通った冬休みをよく憶えている。

 

Image X10 への憧れを忘れられずに手に入れたのは、ずっと後の社会人になってからだ。騒音だらけの東京で Image X10 を装着すると、周りの音がぴしゃりと止み、一瞬で別世界に迷いこんだかのような感覚になる。

音の再現度も素晴らしく、目をつむると、ボーカルの心地良い声が、息遣いまでもすーっと耳から入り抜けていく感覚に酔える。手嶌葵の “Amazing Grace” をこのイヤホンで聴くと、まるで耳元で囁かれているようでどきどきする。

クリプシュの Image X10 にイヤホンを新調しました。

 

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トバログの「モノ語り」について
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では、これまでたくさんのモノ・コトを紹介してきた。ただ、ブログというのはどんなによく書けた自慢の記事でも、過去の記事は時間と共に埋もれていってしまう。せっかく良いモノだけを選び抜いて記事を書いているのだから、たくさんの人に目を通してほしいと思い「モノ語り」として連載してみることにした。これまでも数回に渡り、僕の思い出深いモノ・コトについて紹介しているので、良かったらバックナンバーも是非読んでみてほしい。

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