それでも僕は3万円のキーボードを毎日持ち歩く

僕は毎日、3万円もする Bluetooth キーボードを持ち歩いている。

レーザーでデスク上に映し出すわけでもなく、自動で思ったことを入力してくれるわけでもない。昔ながらの見た目は、学校の授業で使った大きなデスクトップPCのそれを思い起こす。大きくて嵩張るし、重さも560g と iPad よりも重たい。

そんな大きくて重いキーボードを、僕は毎日「ただ文字を打つためだけに」持ち歩いているのだ。

 

3万円が手元にあったら何に使うだろうか

「そのキーボードいくら?」 と聞かれて、3万円ですと答えると、大抵の人はびっくりする。僕も初めて 3万円のキーボードを知ったときには「なんのジョーク? 」と思った。確かに普通の人からすればパソコンを買ったら勝手についてくるモノだ。予算3万円でPCが欲しいという人からしてみると、付属品だけで3万円なんて正気の沙汰ではない。

まあ、たしかに3万円が大金であることは間違いない。時給1,000円のバイトなら30時間働かなければならない。1日5時間働くとして、6日間働いて、やっと作れるお金になる。

台湾や韓国なら海外旅行にだって行けるし、欲しい服だって買えるかもしれない。3万円の使いみちの想像が膨らむのは、きっと多くの人が同じで、それぞれの欲しいモノが頭に浮かぶだろう。

そういう意味では「えっ、その古臭いキーボードが3万円もするの?w」と思ってしまうのも分からなくはない。

 

ただ快適に文字を打つために

僕が普段持ち歩いているキーボードは、PFU というメーカーが発売している『HHKB Professional BT(以下 HHKB BT)』という Bluetooth キーボードだ。定価で2万9,700円。購入したのは昨年の4月頃で、「客先のエンジニアが『HHKB Professional BT』の良さを力説していてついポチってしまった話」という記事がきっかけだった。

毎日持ち歩いてもう1年以上になる HHKB BT は、静電無接点容量方式という方式を用いているため、軽いキータッチでキーボードを叩くことができる。気づいたらキーボードを押しているため、頭に浮かんだ言葉を、意識することなく、すらすらと紡ぐことができる。

持ち運び用のキーボードと比べると、ものすごく重たいし大きいキーボードなのだけれど、長文を打つときには必ずこのキーボードでなければしっくりこない身体になってしまった。もはや身体の一部だといっても過言ではないかもしれない。言葉にするのは難しいのだけれど、この魅力を知ってしまうと「3万円なら妥当だよね」と思わざるを得なくなる。

もっと具体的なレビューは「『HHKB Professional BT』実際どうなの?半年使った良い点、残念な点を詳細レビュー」という記事で紹介しているので、是非そちらも参考にしてほしい。

 

仕事のスピードを道具のせいにしないために、道具は良いモノを揃えるべきだ

これは僕が学生時代にインターンをしていた時の編集長の言葉だ。僕はブランドモノや高価なモノにはほとんど興味はないのだけれど、毎日使う道具に対してはお金を惜しみたくないと思っている。自分の成果に直結するし、良い道具を使うことで自分のパフォーマンスを最大限活かすことができるからだ。

たしかに「3万円のキーボード」というと、ちょっと物欲を満たすには高価な買い物だけど、道具だと思えば破格だ。例えば3万円のキーボードを毎日使ったとしても、5年間使えば1日あたり16円(29,700 / 5 / 365 ≒ 16.27[円])。ほとんどタダみたいなものだ。

また、一般的なWebライターの執筆料は1文字1円~10円程度。そう考えると、1日数文字打つだけで元が取れてしまうのだ。その数文字の金額差で、自分が紡ぐ文章のすべてが、最高のコンディションかつ中毒性があるほどにうっとりする打鍵感でキーボードを叩くことができるのならば、こんなにコストパフォーマンスに優れた道具はないのではないかと思う。

 

まとめ

この記事は「HHKB BT 気になるなあ」と呟いている人が、あまりにも周りに多いため、改めてキーボードを執ってみた。また「なんで HHKB 持ち歩いてんのw」という答えも、この記事で5%くらいは伝えられたのではないかと思う。

今、この記事を読んでいる人が購入を迷っている間にも、僕は HHKB BT の心地よい打鍵感に酔いしれながら、その機会を損失することなくこの記事を書いている。「HHKB BT 気になるなあ」と思っている人には、今すぐに購入することをオススメしたい。

平成最後の夏くらい、世界最高峰の打鍵感で文章を紡ごうじゃないか。

 

【トバログ愛用の HHKB BT】