コレって何度? スマートフォンをサーモグラフィーカメラにする『FLIR ONE』レビュー


手持ちのスマートフォンをサーモグラフィーカメラに。

今年の夏は記録的な猛暑続きで、観測史上初となる都内での40°度超えを記録した。熱中症対策など、いつもよりも気温や温度に敏感になった年で「日陰で40°度なら今感じてるこの気温は何度なんだ」と疑問に思った人も多いはず。

気温というわけではないが、カメラ内の被写体の温度が分かるスマートフォンに装着するタイプのサーモグラフィーカメラ『FLIR ONE』をお借りしたので、実際に使ってみた感想を紹介しておきたい。

 

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被写体の温度が分かる! サーモグラフィーカメラとは?


サーモグラフィカメラは『赤外線サーモグラフィカメラ』のことで、赤外線により肉眼では見えない映像内の温度を測定できるカメラだ。物体から放射される赤外線(絶対零度以上の温度は必ず放射される)を分析することで、温度を可視化することができる。

一般的には医療分野や建築分野で活用することが多く、血行や炎症の箇所を見定めたり、建物内の雨漏り箇所を検知するなどで活用されている。

また、軍用にも用いられることもあり、SFや戦争映画、ゲームなどでは「煙幕や暗闇の中で体温を検知し敵の位置を感知する」という用途でも見られることができるので、「あーこれね!」と分かる人も多いはず。

日常生活ではこれといって使い所のないアイテムではあるが、自分が見ているモノのおおよその温度が検知できるのは見ているだけで面白いし、自由研究などで活用ができそう。

今回紹介するのは、そんな手持ちのスマートフォンが『サーモグラフィーカメラ』になるスマホアクセサリー『FLIR ONE』だ。

 

手持ちのスマートフォンをサーモグラフィーカメラに。『FLIR ONE』レビュー


今回紹介するのは、そんなサーモカメラをスマートフォンで楽しむことができるガジェット『FLIR ONE』だ。カメラ映像内の -20~120°度 の範囲を 0.1°度単位で温度を測定することができるアイテムで、30m先の温度まで感知できるとしている。趣味的な使い方はもちろん、業務用途での使用レベルに耐えうる設計となっている。

iOS 対応の Lightning 端子と、USB Type-C の2モデルを展開し、手持ちのスマートフォンのほとんどに対応する。

価格はアマゾンで約3万円とやや高価ではあるが、業務用のサーモグラフィーカメラが数十万円~数百万円と考えると、個人で建築や自動車整備などを行う人に取っては買い求めやすい価格だろう。

 

FLIR ONE のスペックをチェックする
  • 動作温度:0 °C~35 °C、バッテリー充電 0 °C~30 °C
  • 非動作温度:-20 °C~60 °C
  • 寸法:67mm x 34mm x 14mm
  • 重量:34.5g
  • 耐衝撃:1.8m落下対応
  • 赤外線センサー:ピクセルサイズ 12μm, 8 – 14μm スペクトル領域
  • 赤外線カメラの解像度:80 x 60
  • 可視カメラの解像度:1440 x 1080
  • 水平視野角 / 垂直視野角 55° ± 1° / 43° ± 1° (Pro)
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FLIR ONE の実機をチェック

こちらが FLIR ONE PRO の本体。カメラがついたスマホアクセサリーという感じ。サーモグラフィーカメラというと、勝手に業務用的なドでかいサイズを想像していたのだけれど、かなり小型でポケットにも入るサイズ感だ。

これならカバンの中に忍ばせておいてもかさばらないし、いざというときに役に立つ。

 

専用のケースや充電用の USB Type-C ケーブルが付属している。FLIR ONE は端子がむき出しになっているので、こうした専用ケースが付属するのはありがたい。

 

FLIR ONE には1440×1080 で静止画と動画を記録できるカメラを搭載し、その隣に赤外線センサーのサーモグラフィーカメラが備わっている。

サーモグラフィーカメラ単体では 80 x 60 の映像しか撮影ができないが、高画素のカメラを搭載し、その映像を組み合わせることで、より見やすい映像に仕上がるという(MSXテクノロジー(マルチスペクトルダイナミックイメージング))。

 

僕が借りたのは USB Type-C 搭載の Android OS 搭載のスマホ対応モデル。Galaxy Note8 にくっつけられるのが嬉しいポイント。

バッテリー駆動のため、FLIR ONE を事前に充電し、スマートフォンに接続する。充電用端子も USB Type-C なので、スマホ充電用に持ち歩く USB Type-C ケーブルにも対応する。

 

実際に FLIR ONE を使ってみた

実際に使ってみたところ。あらかじめ FLIR ONE のアプリをダウンロードしておき、FLIR ONE を端子に挿し込んで電源をオンにすると、アプリが自動で起動する。

あとは気になったモノにカメラを向ければ、サーモグラフィーで被写体の温度が分かってしまう。これは面白いなあ。

 

手元にあった PC とディスプレイ。室温に対して、PC やディスプレイ、そして電源タップが熱を持っていることが分かる。

 

なんか健康系の番組でよく見かけるやつ。布団とかそういう通販でも見かける。

 

外気温がやや涼しくなってきたタイミングで撮影。観葉植物に昼間の熱が篭っている様子が確認できた。

 

OK Google! でお馴染みの Google Home は、常に熱を持っていることが分かる。手で触れるとほんのり温かい程度だが、こうして棚を撮影してみると面白い。

 

実際に動画を撮影してみたところ。ただ単に水道水で手を洗っただけの動画だが、こんなに温度って移り変わるのかと面白い映像に仕上がった。

 

こちらは手のひらの体温がグラスに移るようすを撮影した動画。目には見えないものが見えるようになるって面白い。これ小学生のときに持ってたら無限に遊べて、今頃は熱エネルギーの研究とかしてたかもなあ。

 


ちなみにこのサーモグラフィーのカラーは、9種類くらいのセットから選ぶことができる。テレビで見かけるカラーリングだけでなく、見やすいカラーでチェックできるのは嬉しい。

 

被写体の温度を計ることも可能


個人的に面白いと思ったのは、ただサーモグラフィーを映し出すだけでなく、FLIR ONE は被写体の温度を 0.1°度単位で計ることができる点。これは僕の手のひらは 33.1°度らしい。

 


デスクにあったアイスコーヒーは 4°度。巷では「エクストラコールド」のハイネケンなどが人気だが、あれは本当に -2°度~0°度なのかを測ってみたい。

 


計測できるのは30mの距離までなのだけれど、こんなふうに街並みを撮ってみてもある程度温度が分かるのが面白い。

バイクはエンジンの熱さが車よりも測りやすい。実際にはもっと熱いんだろうけど、こんなふうに差異をしることができる。

 

まとめ

「サーモグラフィーカメラでちょっと遊んでみよう!」と踏み出すにはやや高い買い物となりそうだが、個人が仕事で使ったり、子どもとの自由研究(もう夏休みは終わってしまったけど)で活用するのは面白いかもしれない。

 

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