ヒーリングサウンドで快適な安眠を。
前々から気になっていた Bose(ボーズ)の睡眠時専用イヤホン『BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS(以下 SLEEPBUDS)』。Bluetooth 接続で使える完全ワイヤレスイヤホンで、専用のアプリから数十種類のヒーリングサウンドを流すことで、リラックスして眠りにつくことができる変わり種のガジェットだ。
最近は飛行機での移動や、昼寝をすることが増えてきたため、ノイズキャンセリングヘッドホンよりも手軽に使えそうな SLEEPBUDS を購入して1ヶ月ほど使ってみた。「実際に使ったリアルな感想」や「機能の紹介」などを中心にレビューしておこう。
追記:手放しました▷僕が Boseの『NOISE-MASKING SLEEPBUDS』を手放した理由|僕が手放したモノ Vol.2
■SLEEPBUDS のココが良い
- 超小型なので寝返りをしても外れない
- 数十種類のヒーリングサウンドをオフラインで流せる
- 自分にだけ聴こえるアラームで他の人を起こさない
■SLEEPBUDSのココが残念
- “睡眠専用の高級イヤホン” という位置づけなので音楽は流せない
- iPhone などでの操作が必須のため単体では使えない
- 左耳だけ上手く充電できていない事が多々ある
ホワイトノイズでマスキングするイヤホン『BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS』について
SLEEPBUDSは、騒音を打ち消すこれまでのノイズキャンセリング技術とは異なり、波の音や夜風の音といった「ヒーリングサウンド」でノイズを覆い隠す(マスキング)小型のイヤホンだ。
Bose がクラウドファンディングによって支援を募った実験的要素のあるプロダクトで、日本では今年の9月頃に発売となった。SLEEPBUDS の実勢価格は3万2,400円。機能の割には高いと思うが、”高級イヤホン” と考えるとコンセプトは面白いし、睡眠の質を重視したい人にとってはつい手が出てしまう価格なのではないだろうか。
小型でどこにでも持っていけるサイズ感なので、寝付けない夜はもちろん、長距離フライトや夜行バスでも気軽に使える。Spotify など専用のヒーリングサウンド以外の音楽を流すことはできないが、このサイズで16時間連続再生が可能なのが魅力的。詳しくレビューしていこう。
ヒーリングサウンドにアラーム機能。SLEEPBUDS ができるコト
- 10種類以上のヒーリングサウンドが流せる(逆に好きな音楽は流せない)
- SLEEPBUDS 単体で16時間連続再生が可能&ケースに装着すれば1回分充電可能
- スリープタイマーで再生時間を30分~6時間で設定可能
- アラームで自分だけが起きられる
トバログが BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS を買った理由
「なんでヒーリングサウンドが聴こえるだけで3万円もするのに買ったの? 」と疑問に思われるかもしれないが、僕が SLEEPBUDS を購入した理由は以下。
- 普段から PC 作業が多く夜なかなか寝付けないことが多いから
- 飛行機での長時間移動が増えて移動中でも快適に眠りたいから
- 昼寝をするときなどアラーム機能が便利そう
僕は人よりも寝付けないことが多く、それを少しでも改善したいという理由から購入してみたのが一番の理由。正直ヒーリングサウンドなら YouTube や Spotify でも流すことができるが、寝ている間にイヤホンがどこかに行ったりするし、寝返りをするときに邪魔になる。それならばと SLEEPBUDS を購入してみた。
音を流す時間をタイマーでセットできるのも便利だし、昼寝をするときや周りの人を起こさずにアラームを設定できるのも地味に良い。また「睡眠専用のイヤホン」という商品コンセプトも面白かったので、とりあえず買ってみた。
『BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS』レビュー
実際に手に持ったサイズ感はこんな感じ。ケースは AirPods などと比較するとちょっと大きいが、SLEEPBUDS 本体は、一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比較するとかなり小型。このサイズは睡眠専用で外れにくいというのも納得。
付属品はこんな感じ。SLEEPBUDS 本体とサイズの異なるイヤーチップ(S・M・L)、専用ポーチ、micro USB 充電器と説明書が付属する。
遮音性を高めるためのイヤーチップは、それぞれ自分の耳に最適なサイズを選べるようになっている。傷が付きやすそうなアルミ製のケースを保護するポーチも嬉しい。
まずはアプリをダウンロードして初期設定を完了する
まずはケースから SLEEPBUDS 本体を取り外して、お手持ちのスマートフォンとペアリングする。事前に『Bose Sleep』というアプリをダウンロードしておくのも忘れずに。
アプリを立ち上げてペアリングをすると、まずは本体のアップデートが始まる。5分ほどで終わるが、十分にバッテリーを充電しておく必要がある。
アップデートが完了すると実際に使えるように。左右それぞれのバッテリー残量はアプリから確認できる(逆にアプリを立ち上げないと残量や操作ができない)。
SLEEPBUDS 本体を装着して装着感を確かめる
実際に耳に装着するとこんな感じ。イヤーチップは3種類付属しているが、僕の場合は M がちょうどよかった。思っているよりも小型でぴたりと耳にハマるので、首を左右に振っても落下はしない。
好みのヒーリングサウンドをアプリから選ぶ
すぐに使い始めるこがとができるので、ヒーリングサウンドを再生してみよう。初期状態で選べるのは波の音や滝の音、雨の音、飛行機に乗っているときのホワイトノイズなど10種類。随時新しい音源がアプリから追加できるので、こまめにチェックしておきたい。
アプリからはスリープタイマーの設定や目覚ましアラームをセットしておくことも可能だ。アラームは SLEEPBUDS から鳴るので、昼休みや夜勤時の休憩など、自分だけにアラームを鳴らしたいときに便利。
なお注意したいポイントとして、手元にペアリング済みのスマートフォンがないと、音の再生やボリュームなどの操作ができない。SLEEPBUDS 単体では機能しないため、ベッドサイドでもスマートフォンは手の届く範囲に置いておく必要がある。
実際に SLEEPBUDS を1ヶ月間使ってみた感想
- ホワイトノイズを聴きながらいつの間にか寝落ちしている感覚は新しい
- 寝ている間に外れずに朝アラームが流れるのは便利
- 寝るときはもちろん、軽量なので作業時に長時間装着してても疲れにくい
- 音質は必要最低限。マスキングのためか低音や高音などの概念はなくやや篭っている音づくり
- SLEEPBUDS 単体では動作せず、スマホでの操作が必須なのは使い勝手が悪い
- コンセプトは面白いけど3万円はやっぱり高い
実際に SLEEPBUDS を1ヶ月間使ってみた感想は、主に上記の通り。たしかにホワイトノイズによってリラックスできるし、いつもより入眠が早くなった気はするが、睡眠導入剤のような効果ではなく、あくまでリラックスしやすい程度。
聴けるのは決まったヒーリングサウンド(ホワイトノイズ)だけなのと、音質という視点ではあまり良くはないため「これで3万円はちょっと高い買い物かも」と思うのが正直なところ。単体では動作したいため、寝る前にスマホで操作する必要があり、少なからずブルーライトで覚醒してしまう点もちょっともったいないと感じた。
とはいえ「寝ている間に外れない」「アラーム機能搭載でほぼ確実に起きられる」「他の完全ワイヤレスイヤホンと比較すると圧倒的なバッテリー持ち(普通は2~4時間の連続再生に対して SLEEPBUDS は16時間)」という点を考えると、使いどころによるけど短時間でも質の良い睡眠をとりたい人には嬉しいアイテム。
僕はブログを書く時(軽いのでヘッドホンのように疲れない)や寝付けないときなどで活躍しているので、けっこう生活にフィットした。他にも、たとえば小さい子どもが居る家庭や夜勤のある職業、移動や出張の多い人には便利に使えるのではないかと思った。
まとめ
こんな感じで SLEEPBUDS の仕様と1ヶ月使った感想を紹介してみた。まとめると「製品のコンセプトは面白いものの、3万円という価格を考えるとこの製品はフィットする人を選びそう」だと感じる。
トバログではフラットにレビューしてみたが、僕はけっこう気に入っているので、しばらくは持ち歩いて使ってみようと思う。
この手のイヤホンは他にないわけだし、”百見は一聴に如かず” ということで、気になる人は実際に試してみるのが良いと思う。
Bose のノイズキャンセリングヘッドホン『QuietComfort 35 wireless headphones II』についてもレビューしてます
同じく Bose のノイズキャンセリング機能付きの Bluetooth ヘッドホン『QuietComfort 35 wireless headphones II』についてもトバログでレビューしています。
気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
▷Bose のノイズキャンセリングヘッドホン『QuietComfort 35 wireless headphones II』レビュー