僕が「街頭インタビュー」で用いる三種の神器。カメラ、ボイスレコーダー、ノートを紹介

ちょっと前に『monomag.tokyo』をローンチした。詳しくは「『人とモノの交差点』」を描くメディア『monomag.tokyo』を立ち上げました」でも綴っているが、基本的には「普段、その辺に歩いている人がモノに対してどんな思いを持っているか」や「どんなモノを持ち歩くのか」を訊ねるという企画がメインの媒体。海外在住者にインタビューを依頼することはあれど、基本的にインタビューは自分たちで行っている。

僕らのスタイルは一般的な街頭インタビューとは異なり、どちらかというとポートレート撮影的な側面も強い。そのためか「どんな道具を使ってインタビューしているの? 」と聞かれることも増えているので、monomag.tokyo の記事が「普段どのようなツールを持って取材しているのか」を紹介しておこう。

 

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街頭インタビュー(ポートレート撮影)に欠かせない3種の神器。

僕が普段、monomag.tokyo での街頭インタビューに用いているツールはこの3つ。インタビュー対象者のモノを撮ったりポートレート撮影をするためのカメラや、相手ときちんとコミュニケーションをしながらでも録音ができるボイスレコーダー、そして署名(サイン)をもらうためのノートだ。

トバログや別の媒体でインタビューする際のツールとはちょっと異なるけれど、人とモノという視覚に訴えるコンテンツの場合、僕にとってはこの3種類がベスト。荷物が多すぎても邪魔だし、3種類しかないので自宅に忘れモノをするリスクも少ない。

 

インタビュー用のカメラ:Leica M10 + SUMMICRON-M f2/35mm ASPH.

monomag.tokyo のコンテンツでもっとも大事な要素の1つが写真。まあ写真はある程度きれいに撮れればどんなモノでも良いのだけれど、僕は以下の理由からこのカメラを選んでいる。

 

  • ハッとするほど艶のある立体感や肌の質感がきれいに写る点
  • ダイナミックレンジの広さ
  • 明るいレンズを装着してもコンパクト

 

Leica M10 を使う理由としては以上の点から。Leica M10 の写真プロファイルは、自然光直下だと驚くほどきれいで美しい写真に仕上がる点が気に入っている。

またダイナミックレンジも広い点も特徴だ。インタビュー時はお互い緊張しているので、できるだけカメラを向けている時間は少なくしたい。そんな状況下で悠長にホワイトバランスや明るさを細かく設定しているわけにはいかないので、ある程度写る範囲でピントだけしっかり合わせておいて、自宅に帰ってからそれらをレタッチしている。ダイナミックレンジが広いと、とにかくピントが合っていて白飛びしないレベルで撮れていれば、まずなんとかなるのが嬉しい。

また、F2.0 の明るい 35mm レンズを装着した状態でもコンパクトな点が嬉しい。原宿や渋谷なんかで20代も半ばを超えたおっさんが、どでかいカメラを持って人混みをウロウロしているのは怪しさ満点だ。Leica M10 はレンジファインダー(そしてミラーレス)という構造上、かなりコンパクトなので怪しさはやや半減するはず。

 

レンズは SUMMICRON-M f2/35mm ASPH.

レンズは 35mm / F2.0 のレンズを愛用している。理由は広角すぎると背景がうるさすぎるし、望遠レンズだと街なかなのに自分が遠ざかって写真を撮らなければいけないから。

またせっかく海外でもインタビューしているのだから、背景を飛ばしすぎても意味がないということで、ある程度広角で、遠ざからなくても全身撮れて、それでいてきれいにボケるという点が良い。

ちなみに僕は『原宿ストリートポートレート』という本に登場する Exif 情報を元に、F値は 2.8 で固定していて、ある程度撮る場所を決めたら、人に声を掛ける前にピント以外の設定は完璧にしておく。

 

実際にオーストラリアで撮影した写真。すべてF値は同じで、あとはシーンに応じて設定を変えている。

カメラやレンズに関する記事は『僕と Leica M10』をどうぞ。

 

街頭インタビュー時のカメラは自分が使い慣れているモノを選びたい

つらつらと書いてみたけれど、街頭インタビューやスナップ撮影時は、相手もあまりこういったインタビューに慣れていないということもあり、かなり緊張する。しかもなにか理由があってここに来ているはずなので、できるだけ早く終わらせたいという気持ちも強い。

そんな状況下で撮影をするとなると、確実に使えるレベルで撮る必要があるので、結局のところカメラは自分が好きなモノを選びたい。

 

↓実際に街頭インタビューに出かける前に読んだ本。構図はもちろんレンズの選び方や声の掛け方も載っているので参考になった。

 

インタビュー用のボイスレコーダー:ソニーの ICレコーダーが素早くきれいに声を拾ってくれる


スマートフォンでも録音できるけど、仕事やインタビュー時に使うなら圧倒的にボイスレコーダー(以下 ICレコーダー)が便利だ。理由は以下の3点。

 

  • 確実に、そして素早く録音できる
  • 声がはっきりと、クリアに録音できる
  • 相手としっかりコミュニケーションを取りながら取材できる

 

まず一番の理由は「確実に録音できる」点。これまでは iPhone で録音をしていたが、通知がくる度に音が入ったり、着信すると録音が中断して録音できていないということもしばしばあった。また録音時の音が小さくて聞き取りづらかったりすることもあるが、ICレコーダーはしっかりとスマホと差別化した進化を遂げている。

僕はソニーの ICレコーダーを愛用しているのだけれど、これの良い点は「人の声が入ると周囲の雑音をノイズキャンセリングしてくれる(ノイズカットフィルター)」ところ。街頭インタビューの場合、雑音がものすごく入りやすいのだが、この ICレコーダーで録音するとびっくりするくらい周囲のノイズをカットしてくれる

 

また ICレコーダーならば、ポケットに入っている状態で電源をオンにして録音できるし、アプリを起動しなくても速攻で録音状態になるのが便利だ。

そういった煩わしさもなく 、マイクのように相手に向けて会話ができるので、相手の目を見ながらしっかりとコミュニケーションができるのも魅力的だ。インタビュー時にメモをせっせと取る人もいると思うが、個人的には目を見てしっかりと話した方が相手も乗ってくれて色々しゃべってくれる。

記事化の際には基本的に録音データは聴かないのだけれど(だいたいメモもせずに覚えている)、分からないところはあれば、後から録音データを聴けば良いという安心感は大きい。

できるだけ気さくに話せたときの方が、ポートレート写真を撮る際にも表情が柔らかくなって、結果的に良い記事に仕上がる。

 

↓最新モデルでも1万円以下で買えるのでおすすめ

 

インタビュー用の筆記具:薄くて軽くて安いけど紙質が良いノートと調子の良いペン

「あれ、メモは取らないんじゃないの? 」と思った人もいるかもしれないが、街頭インタビュー時には基本的に薄くて軽いメモ帳も持ち歩く。

これは monomag.tokyo だけなのだけれど、記事化する際の写真にはいつもサインを載せている。理由はオリジナルの記事であるというアピールもあるし、その方がコンテンツと読み手の距離も近くなる気がしているから。

このノートは、そのサインを書いてもらうために持ち歩いている。どこでも手に入るし、薄くて軽いのに紙質がよくて安いという理由で「このサイズ感が好きで。薄くて軽い無印良品の『スリムノート』を買いました」でも紹介した無印良品のスリムノートを愛用。

 

普段はこんなふうにインタビューをした人にサインをもらって、自宅に帰ってから Illustrator の「画像をトレースして拡張する」機能を使って写真の上にサインを載せている。

なおペンは STEADTLER のピグメントライナー 0.5mm。手元にあったペンだったというのと、サイン的にすらすらと書いても途切れずきれいに描けるという点、あとは柔らかいので紙の裏に筆跡が残りにくいというのが嬉しい。

 

実際に出来上がったデータはこんな感じ。なかなか良い感じに仕上がっているのではないかと思う。基本的にノートはメモには使わずに、こういったサインを書いてもらうことだけに使っている。

 

まとめ

こんな感じで monomag.tokyo での街頭インタビューで使ったアイテムを紹介してみた。インタビュー自体はまだまだ始めたばかりだけれど、もう50人ほどに街頭インタビューをしてきて、試行錯誤を重ねた結果、この三種の神器という感じで収まった。

街頭インタビューは「できるだけ素早く」「コミュニケーションを取って良い雰囲気を保ちつつ」「的確に」が大事だと感じたので、あまり道具を持ちすぎずに収めることも大事かな、と思う。

もちろん僕の使っているツールは万人向けではないし、どういう目的でインタビューをするかによって道具も変わると思うが、参考までに。

 

↓僕のやつはちょっと古いので新しいモノが良いかも

 

↓実際に街頭インタビューに出かける前に読んだ本。構図はもちろんレンズの選び方や声の掛け方も載っているので参考になった。