しとしと雨のチェコ、プラハ。カメラを持って旧市街地ぶらぶら歩いてみる


トバログで連載中の『旅、チェコ。』より。昨年の10月に10日間ほど、チェコ周遊の旅に訪れていた。そこでの出会いや美しい場所などを、写真とともに紹介しているのだけれど、今回はチェコの首都であるプラハの日常にフォーカスを当ててみる。

 

※『旅、チェコ』シリーズはチェコ観光局の招待を受けてチェコでの生活を発信する連載企画です。

スポンサーリンク

 

プラハはチェコでもっとも大きい都市で、中央ヨーロッパにおいても最大級の規模を誇る都市。プラハ城やカレル橋など中世時代の建造物が残る美しい街で、毎年多くの観光客が訪れることでも有名だ。

この日はチェコの建国100周年(第1次世界大戦後、1918年にチェコスロヴァキアとして独立してから)を祝うイベントで賑わっていた。

ちなみに現在のチェコ共和国となったのは、1993年にスロヴァキアと分離してから。「それじゃあ建国25周年じゃない? 」とチェコ人の友人に訊ねてみると、「僕たちの考えでは、チェコ人がチェコ人としてのアイデンティティを獲得してから100周年って感じかな」とのこと。なるほど。

 

100周年ともなると、かなり大きなイベントだ。当然観光客もわっと押し寄せてくるので、プラハ城やカレル橋などの有名な観光地は、きっと混んでいる。僕はあえてショッピングが楽しめる旧市街地の方に向かってみた。

 

 細い路地を抜けていくと、ハリーポッターの魔法使いたちが買い物をするダイアゴン横丁のような雰囲気になっていく。しとしと雨も降っているということもあり、色の雰囲気もそれっぽい。

チェコ人はわりと静かな人が多い。人通りはある通りなのだけれど、そのためか独特の怪しさがあり、不思議な感覚だった。街なかに BGM などが聴こえてこないというのもあるかも。

 

旧市街地の1階は多くがお店となっていて、ショーウィンドウには商品も並ぶ。カメラ屋さんも画材屋さんも、数十年も前から時が止まっているような感覚。

もちろん賑わっているショッピングモールは最新の広告が並ぶけれど、観光客のために旧市街地の雰囲気を壊さないようにしているのかも。ワクワクする。

 

旧市街広場に抜けると、 100周年を祝う多くの人で賑わっていた。やや寒いながらも、外でビールを飲んでいる人が本当に多い。

チェコではビールが国民の飲み物というくらいポピュラーで、1人あたりの年間消費量は世界一。仕事中にだって1本くらいだったら飲んでも良いそうだ。

ちなみにアルコール度数の低いビールも売っていて、前に見に行ったガラス工房の職人さんは麦茶のようにガブガブ飲んでいた。

 

そうそう、プラハでは公衆電話のように公衆の本棚が設置されているのが印象的だった。

この文化、面白いなあと思って調べてみると、昔からあるのではなく意外にも最近始まったプロジェクトらしい。これは公衆電話があったスペースを利用したミニ図書館。英国で始まった「電話ボックス図書館プロジェクト」に触発されたチェコ人が始めたそうだ。

日本では、建物内はもぬけの殻になっているパターンをよく目にするが、街なかにある公衆電話は未だに健在。将来的にはこういう試みも日本で展開されていくのかな?

 

そういえば、フィルムカメラの似合う地元に住んでいるTerezaさんと出会ったのも、ちょうどこのとき。詳しくは『フィルムカメラとプラハの休日。写真を撮り歩くTerezaさんの愛用品』で紹介している。

 

カメラを片手にプラハの街歩きをした1日を紹介してみた。これまではチェコの地方を積極的に記事にしていたけれど、チェコ人に聞くと、プラハはチェコの中でも別世界のような街とのこと。

たしかに田舎町なんかだと、僕たちが「うお、外国人がいる! 」と驚かれるし、子どもたちが近寄ってくる感じがあった。プラハももちろん素敵な街だけれど、せっかくチェコに訪れるのならば、もう少し足を伸ばしてみても面白いのかなあと感じる。

次はもう少しゆっくり、1ヶ月くらいかけて色々とチェコを周ってみたい。

 

プラハから列車に揺られて。地方都市『オストラヴァ』へと向かう|旅、チェコ。

チェコのものづくり。伝統を受け継ぐ藍染め工房と、新たな風を吹き込む孫娘の話|旅、チェコ。

 

今回使ったカメラとレンズ