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初夏を感じる標準レンズ。『Planar T* 50mm F2 ZM』を購入したので作例など

初夏を感じる標準レンズ。『Planar T* 50mm F2 ZM』を購入したので作例など


Leica M10 に合わせる標準レンズ。35mm は Summicron を愛用しているので、どうせなら 50mm はライカレンズ以外を持ち合わせたいと思い『カールツァイスにフォクトレンダー。Mマウントの50mm標準レンズに悩む話』という記事を書いていた。

マップカメラの店舗に訪れて、50mm のレンズを散々に迷った挙げ句、結局カールツァイスの Planar が気になっていたということもあり『Planar T* 50mm F2 ZM』を手に入れた。昼間に写真を撮ってみたので、ちょっとだけご紹介。

 

■Planar T* 50mm F2 ZM
《新品》 Carl Zeiss(カールツァイス) Planar T* 50mm F2 ZM(ライカM用) シルバー[ Lens | 交換レンズ ]〔レンズフード別売〕【KK9N0D18P】
created by Rinker
発売日 2005年1月
焦点距離 50mm
絞り値 f/2~f/22
撮影距離 0.7m~無限遠
画角 47°/39°
レンズ構成 4群6枚
フィルター 43mm
質量 210g

 

Planar T* 50mm F2 ZM について


Planar T* 50mm F2 ZM』について簡単に紹介しておくと、このレンズは焦点距離が50mmのいわゆる標準距離の単焦点レンズ。絞り値がF2と無理のない設計で、レンズ構成は4群6枚のダブルガウスタイプだ。新しいレンズではないものの、フィルムカメラ(Zeiss Ikon)や M型ライカと持ち合わせ、スナップ写真を撮る人に愛用者が多い印象だ。

マニュアルフォーカスのレンジファインダー用に作られているということもあり、コンパクトかつ230gという軽さが良く、しかもシルバー鏡筒が存在するという点でも個人的には嬉しかった。実勢価格はだいたい6万2,000円ちょっとと、他の Mマウントレンズと比較しても手を出しやすい価格なのも良い。

ちなみに Planar(プラナー)は「平面」という意味を持つ。Planar T* 50mm F2 ZM はその名のとおり、ある程度絞ると周辺減光がほぼなくなり、きちんと周辺まで解像する印象。ただ逆に言うとボケ味を楽しむレンズではなく、ある程度絞ってスナップを撮るのに向いているという感じ。

 

■Planar T* 50mm F2 ZM のスペック

焦点距離 50mm
絞り値 f/2~f/22
撮影距離 0.7m~∞
画角(対角線/水平線) 47°/39°
最近接範囲 290mm×430mm
レンズ構成 4 群 6 枚
フィルター 43mm
質量 210g
最大径 φ51.8mm
全長(マウントより) 43.5mm
距離計連動範囲 ∞~0.7m (使用するカメラにより異なる)

 

《新品》 Carl Zeiss(カールツァイス) Planar T* 50mm F2 ZM(ライカM用) シルバー[ Lens | 交換レンズ ]〔レンズフード別売〕【KK9N0D18P】
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Leica M10 と『Planar T* 50mm F2 ZM』を合わせて近所を歩いた作例など


さっそく Leica M10 に装着してその辺を歩き回ってみる。うーんやっぱりシルバークロームのM型ライカにはシルバー鏡筒のレンズがよく似合う。個人的には写真のアウトプットだけでなく、写真を撮影する際の所作や見た目も重要だと思っている。

 

青々とした植木や半袖で歩く人を見ていると、ああ夏がじわりと訪れているんだなあと感じる。レンズによっては上手くその色を引き出せないことも多いのだけれど、Planar T* 50mm F2 ZM は比較的コントラストが高い絵作りになる印象なので、初夏に合うレンズという印象。

 

気温は20度前後だったと思うが、もうすでに真夏日のような空気感に仕上がる。色味は Lightroom でいくらでも調整はできるけれど、写し出す質感はレンズそのものの風合い。写真好きな人が Planar にハマる理由がなんとなく分かるかも。

 

公園に咲いていたアジサイを撮影してみる。Planar はよくも悪くも背景がボケにくいレンズなので、あえて F4 くらいまで絞ってクローズアップしてみた。発色が良くどことなく言の葉の庭を彷彿とさせるような風合いになる。

 

F4 以上まで絞ると周辺減光もほぼ感じず Planar の名のとおり均一に写る印象。なので無機質な雰囲気の写真を撮る際にはかなりマッチするかもしれない。

 

F8まで絞ってクローバーを撮影してみる。歪みも感じず、端の方まできれいに解像しているようす。こんな感じの写真に半透明な素材を載せて白抜き文字を入れると良い感じのバナーに仕上がる。

 

逆に F2 まで開放して木の幹を撮影してみた。個人的には背景の葉っぱのボケ感がけっこう好き。すでに夕方なので色温度は高めだけれど、僕はこういう風合いの写真にあこがれて Leica M10 を買ったと記憶している。

 

F4 くらいで撮ったパースが効いている建造物の中。実は一度広角レンズを持って訪れたことがあったのだけれど、意外ときれいに写らなかった。50mm という焦点距離で撮ると歪曲せずにきれいに写るもよう。三脚持ってきてしっかり撮ってみたいなあ。

 

まとめ


こんな感じで「迷った挙げ句に『Planar T* 50mm F2 ZM』を買ったよ! 」という報告と、実際にさんぽがてら写真を撮った作例を掲載してみた。まだ数時間しか使っていないけれど、最初は(Summicron と比較して)コントラストが高く、想像よりも力強い絵になる印象。ただボケを楽しむレンズではなく、ある程度絞ってスナップするのが楽しい。

実は最後までフォクトレンダーの『NOKTON 50mm F1.2 Aspherical VM』と迷った(昨年発売の最新光学技術を用いたMマウントレンズ)のだけれど、あまりにも性質が異なりすぎて「これは両方あった方が良いレンズだ」と感じたため、まずは Planar T* 50mm F2 ZM を購入。

Planar T* 50mm F2 ZM は価格的にも新品で 6万2,000円ちょっとだし、中古ならば5万円半ばと手に入れやすい価格帯。シルバー鏡筒がクールなので、気になった人はチェックしてみてほしい。

 

created by Rinker
カールツァイス

 

↓フードは別売りなので安価な中華製のを試しに買ってみました。そのうちレビューします